リベンジ山行
プーチンが(ウクライナの発表によると)ICBM(後にロシアは中距離弾道ミサイルと発表)を使って空爆を行った。
今回は通常弾頭だったらしいが、核弾頭を搭載すれば、いよいよ核戦争になってしまう。
なんということだ。
明日にも人類が滅びるかもしれないので、晴れたら山に向かおう、と思った。
昨日(11月22日)、多少の雲はあったが、概ね晴れていたので、とりあえず桃沢川沿いに登って、つるべ落としの滝の手前あたりで昼飯食って帰ってこようと、家事を済ませてから出かけた。
10時45分、水神社駐車場で登山靴(トレッキングシューズ)を履き、ショートスパッツを装着。
これで靴の中に入ってくる土くれや小石や小枝に悩まされることもないぞ、と気分良く歩き始めたら、林道のゲートに「通行禁止」の札が掛けられていた。
つるべ落としの滝あたりで通行禁止になっている可能性は考えていたが、登山口からかぁ〜。
ちょっと考えて、長泉森林公園に移動することにした。
池の平から位牌岳に至る稜線歩きにルート変更することにしたのだ。
曇って寒かった先週の山行のリベンジである。
ちなみに、スパッツまで着けてしまったトレッキングシューズを脱ぐのが面倒だったので、そのまま運転したが、まったく問題なかった。
さすがスズキの車である。
長時間の運転となると、足首に負荷がかかるので難しいだろうが。
11時10分、長泉町森林公園駐車場着。
11時50分、池の平展望公園着。
積雲の底が近くて、愛鷹山や位牌岳の山頂に引っかかりそうである。
雲の影が駿河湾に落ちていて、平たく小さな島が連なっているように見えた。
池の平から位牌岳に至る稜線の道を歩く。
何度も雲が頭上をよぎり、雲間からの陽光で対面(トイメン)の斜面の紅葉が輝く。
先週昼食を摂った地点を通過する。
ときおり吹く風が冷たかったからだ。
13時10分、標高1120mの地点で昼食とする。
景色も日当たりもよく、風も弱ってきたので、このあたりで良かろうと考えた。
ひょっとするとここは、2022年11月に昼飯を食ったところと同じ場所かもしれない。
駿河湾と愛鷹山、位牌岳(の手前の山?)を眺めながら、湯を沸かし、カップヌードルを食べた。
位牌岳方面の斜面のどこからか、シカの鳴き声が聞こえた。
オスがメスを呼ぶ、ラブコールである。
ほんのちょっと、山頂だけだが、富士山も見えた。
位牌岳から裾野市方面へ伸びる尾根の木々も色づいていた。
昼食後、同じ尾根を引き返す。
標高1032mのピークと1250mのピーク(位牌岳のすぐ手前)の間は痩せ尾根だ。
尾根上の道は細くて、細かな上下を繰り返す。
道の両側は切れ落ちた急斜面なのだが、木が生えているので全く怖くない。
そんな稜線歩きを楽しみながら、紅葉と黄葉の写真を撮った。
逆光だから露出が難しいかなぁと思ったが、だいたいカメラ任せ(絞り優先オート)か、プラスマイナス0.3evの露出補正でなんとかなった。
遠景の伊豆半島をくっきり表現するには、-0.7evの露出補正が必要だった。
標高1000mくらいでは、ブナの黄葉は終わり、登山道や林床は褐色のブナの落ち葉で覆われていた。
苔の上の紅葉。
じつはこの苔は、稜線に露出した岩の上に生えたものだ。
この岩は、溶岩だろうか、溶結凝灰岩だろうか。
紅葉・黄葉の鮮やかさを強調するときは、明るめに補正(+0.3ev)すると良いようだ。
馬の背状の稜線。
シカの食圧によるものか、ササは枯れている。
カエデの黄葉と、葉の残るブナ。
ブナの幹にはキノコがたくさん生えている。
ツキヨタケだろう、たぶん。
標高900mのブナの下限と思われるあたりでは、まだ黄葉が残っていた。
池の平の手前で広葉樹林は終わる。
14時40分、池の平展望公園着。
池の平から先はヒノキの植林の中を下る。
15時15分、長泉町森林公園駐車場着。
帰路、ガソリンスタンドに寄ってから家に帰った。