2024/03/28

国税庁から尊敬なる納税者様へのお知らせ

このところ毎日のように税務署だか国税庁だかからメールが来る。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)に関する登録確認や、還付金があるよ、というメールもあった。

儂は現在、年金しか収入がなく、国税や地方税は年金から源泉徴収されているので、e-Tax を使う理由も必要もない。

だからこれは国税庁を騙ったフィッシングメールであり、メール内の「登録確認用サイトへのリンク」をクリックすると個人情報を盗られるのだということがすぐにわかる。
リンク先で住所氏名などを入力しなくても、リンクをクリックすれば、反応したメールアドレスを知らせることになるから、悪者の「カモリスト」に載ることになる。

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だいたい、「国税局からのお知らせ 尊敬なる納税者様、」という書き出しから変である。
表題のほうは「税務署からのお知らせ」だし。
役所の名称としては「国税庁」だし。

おまけに「尊敬なる納税者様」だってさ、ぷぷぷ。
日本語として変だし、「納税者様」なんて国税の人は絶対言わなさそうだしね。

まぁ、役所の名前とか日本語の文面とかは、今後修正(改悪?)されて紛らわしくなるだろう。
一読しただけでは不審と思われないように「進化」するわけだ。

現状でも、文面以外に怪しいかどうかを確認する方法がある。
その一つは、メール発信元のドメインを調べることだ。

昨日と今日のメールは、どちらも国別ドメインが「cn」だった。
中国のドメインである。
しかも国別ドメインの前のサブドメインがランダムになっている。

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日本の役所が中国ドメインを使うわけがない(ないよね?)。
国税庁からメールが来る場合は「@e-tax.nta.go.jp」のはずである(「go.jp」が日本の役所の正式ドメイン)。

ちなみに国税庁は「e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください」(https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/2024/topics_hushinmail.htm)というページで注意喚起している(ファイル拡張子が「.htm」なのと画面の横スクロールが発生することが個人的には「美しくない」と思うが)。

なお、メール発信元のアドレスも、偽装することができる。
メールヘッダをすべて表示して、経由したメールサーバーをたどれば偽装がわかる。
しかし、スマートフォンでは手軽にできないのでPCを使うなど、手間がかかる。

悪さして金を得ようとする輩と、こういうのに引っかかる迂闊な人がいる限り、便利なはずなネット社会が面倒で迷惑なものになってしまう。

これはフィッシング詐欺に限った話ではないけどね。

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2023/11/27

宇宙からの視点

11月19日、富士山が雪をかぶっていたので写真に撮った。

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場所は例によって門池公園である。

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快晴無風の池の水面にイチョウの黄葉が映えていた。

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翌日の11月20日もよく晴れたので、夕方に散歩し、同じような景色を見た。写真は撮っていないが。

さて、NASA の Gateway to Astronaut Photography of Earth というサイトに、11月20日7時7分に ISS(国際宇宙ステーション)から撮影した写真が載っていた。

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Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

解像度の高い写真は下記でご覧いただきたい。

https://eol.jsc.nasa.gov/SearchPhotos/photo.pl?mission=ISS070&roll=E&frame=27849

GMT の7時7分は日本時間で16時7分だから、儂がちょうど門池公園を散歩していたときに、上空を ISS が通過し、宇宙飛行士が写真を撮っていたわけである。

雪を戴く富士山と、その周りの山々がよくわかる。
富士山の影が右上(東北東)方向に長く伸びている。

江戸時代に噴火した宝永火口や、有史以前に噴火した愛鷹山の火口がはっきり見える。
箱根のカルデラが驚くほど大きいこともわかる。なにしろ横浜まで到達するほどの火砕流を起こした巨大火山だからね……。

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人類は宇宙からの視点を得て、広く見渡すことや、新たな観点で自然を理解することができるようになった。
なったはずなのだが、なぜいまだに領土を奪い合って戦争なんてことをやっているのか、とても不思議である。

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2023/04/20

また迷惑メールが来たよ

「アマゾン認証カード番号の検証のお願い」というメールが来た。まず「アマゾン認証カード番号」というものに覚えがないので、メールの送信元を見ると「Amazon.co.jp」である。しかし、メールアドレスが変だ。

もちろん、送信元の名称(ここでは「Amazon.co.jp」)や、メールアドレスは偽装可能なので、もっともらしいメールアドレスでも完全には信用できない。

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そして、「尊敬なるお客様へ」と来た。「尊敬する」でも「親愛なる」でもないので、日本語話者が書いた文章ではないな。もちろん「尊敬するお客様へ」でも変なのだが。

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結局このメールは、怪しい「検証リンク」に誘導して個人情報を盗んだりマルウェアを仕込んだりすることを目的とするのだろう。

HTMLソースを開けば「検証リンク」とやらのURLもわかるが、そこまで調べるのも面倒なので、メールをまるごと削除した。

まー、怪しいメールやSMSはたびたび来るので、いちいち疑ってかかるようにしている。

NTTドコモからの通知が怪しかったという話を以前に書いたが、先月はトレンドマイクロからのウイルスバスター更新の連絡メールを疑ってしまった。PCやタブレットのアプリ(ウイルスバスター)を確認してみたら、本当に更新が必要なものがあった。アプリの更新メニューのほうから更新手続きをした。

……というように、手続きが必要な場合はメールのリンクからではなく、アプリやベンダーのサイトから行うようにしている。これで、うっかり個人情報を漏らしたり、マルウェアを仕込まれたりすることは防げている……と思うのだが、大丈夫かなぁ。

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2023/02/22

お湯どん、逝く

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たしか『男おいどん』に初登場し、その後『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの作品でも奇声を発していたトリさん。
儂が高校生の頃に『男おいどん』をリアルタイムで読んでいたので、トリさんの絵はそらで描けるのだ。

トリさん、おいどん、ハーロックにトチロー……彼らの生みの親の松本零士氏が逝去した。

ちなみに、「お湯どん」というのは『ザ・コックピット』シリーズのエピソードの中に出てくる氏のあだ名である。
スワヒリ語で「お湯」をマジモトというのだ(マジは水、モトは火)。
ケニアでキャンプしているとき、ガイドが「マジモト」と言うのを聞いて、「なんで俺が呼ばれるのか」と思ったとか。
以来、同行者に「お湯どん」と呼ばれるようになったとか(どこまでが実話で、どこからフィクションかわからないが)。

最近、その作品に親しんだ人だけでなく、知り合いの訃報にたびたび接する。

人は去る。そういうものだ。

そういうものだが、寂しいねえ。

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2022/10/05

こん T+14.793y 朝寝からの目覚め

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久々にタブレットで絵を描いてみた。
タブレットと言ってもデタッチャブルタイプのChromebookである。
Android用のアプリScketchbookの水彩ブラシの中で使い勝手がよいものはどれだろう、と試すために描いたものだ。

2020年8月に撮ったこんの写真を取り込んで、鉛筆ブラシで輪郭をトレースして、水彩ブラシで彩色。
「濡れてほころびたブラシ」という妙な名前のブラシを使ってみた。

この絵の元の写真は、ワシの布団の上で朝寝していたこんが、ハッと目を覚ましたときものだ。
そのため、変な格好で横たわっていて、目がぱっちり開いている。
こういう過去のこんの絵をどのように保存すればよいかと考えた。

こんが家族になった2005年10月16日を0年目(T+0.000y)として、何年目の出来事かわかるようにしてみよう。
T+以下の数字に365.25を掛ければ、日数が求められる。

というわけで、この記事のタイトルには T+14.793y というタイムスタンプを付けてみた(5403日目である)。
記事や絵を思い付きで書いた(描いた)としても、表題のタイムスタンプでソートすれば、時系列に並ぶだろう。

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2022/07/16

Lenovo USI ペン無償交換

Lenovo IdeaPad Duet Chromebook で絵を描こうと思うと、指やスマートフォン用タッチペンでは物足りない。

そこで Chromebook 用の USI 規格のスタイラスペンを探したところ、Lenovo が IdeaPad 用のペンを出していた。

レビューを見ると、「使えないので買ってはいけない」から「問題なく使える」までいろいろで、「電池を入れ替えたら使えるようになった」というものもあった。

そこで溜まっていたポイントを利用してヨドバシで購入し、Autodesk(当時)の Scketchbook で使ってみたところ、ペンの先が画面に触れる前に描画が始まってしまった(次の図の右側)。

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Chromebook 標準のメモでは問題なく使えるので、アプリとの相性かなぁと思ったが、使いづらいので別の USI ペン(ATiC タブレットペン)を買って使っていた。

ATiC タブレットペンは、まぁ支障はないのだが電池がケツのほうに寄っているので、バランスがちょっと悪い。
ペン先もちょっと引っかかる感じなので、文字を書くとガリ版かボールペン原紙のようになってしまう(中高年しかわからないかな)。

それから約1年。

Lenovo が USI ペンの無償交換を開始したという記事を目にした(リリース自体は昨年9月に掲載されたようだ)。

IdeaPad Chromebook用 Lenovo USIペン(IdeaPad版)無償交換のご案内
〜 描画センサー感度にご不満の方は、ぜひお問い合わせください 〜

そこで問い合わせてみたところ、IdeaPad のシリアル番号や自宅住所などについて何度かやり取りした後、無償交換してくれることになった。

最初に問い合わせてから1週間で代替品が到着。

テストしてみたところ、まったく問題ない。

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Lenovo 純正ペンと ATiC のペンを比べると、筆圧感知の感度が違うようで、純正ペンのほうがきめ細かい反応が期待できそうだ。

ちなみに不調なほうの Lenovo のペンは、5営業日後に宅配業者が引き取りに来るそうである。

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2022/01/09

お勉強ができるだけでは、頭がよいことにはならない

国土交通省の統計不正は言語道断、まったくもって国辱的な不正行為であるが、なんで難しい試験を通過した国家公務員や地方公務員がこんな馬鹿なことをしてしまうのか?

統計において最も重要なことはサンプリングと、サンプリングによって得た生データであることについては言うまでもない。
そのデータを改ざんしてしまうなんてことは信じがたいことだが、今回はその話ではなく、昨日の朝日新聞の記事を読んでびっくりした件について。

朝日新聞1月8日朝刊の社会面、「どうみる統計不正」というコラムで、元官僚の田口勇氏が次のように語っていた。

「労働災害発生状況」という統計の作成を担当していた時、集計に非常に苦労した。前任者がエクセルが苦手で、過去のデータが整理されていなかったためだ。

はぁ? エクセルが苦手だと? そんな人が官僚をやっているのか?

人には得手不得手があるから、エクセルが苦手な人がいても構わない。
だが、エクセルが苦手だと言ってちゃんとデータを処理できない人が官僚をやっちゃいけないだろう。

IT立国の官僚として不適切であり、ワシの納めた税金で禄を食む資格はないぞ。
少なくともワシより30年くらい遅れているのだからな。

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ダニング=クルーガー効果、という心理学的な仮説がある。
能力が低い人は自分の能力を過大評価する、という認知バイアスが働くそうだ。

難しい試験に合格しても、それはお勉強ができるというだけのことであって、頭がよいというわけではない。
官僚の皆さんは夜郎自大に陥ることなく、ダニング=クルーガー効果を考慮して謙虚に仕事をしてほしいものである。

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2021/11/19

リモートワーク環境の(微妙な)変遷(3)

リモートワーク環境の(微妙な)変遷(2)」の続き。

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PCデスクを普通に使うと、腰が痛い。

バランスチェア(子どもたちが使っていたもの)だと膝が痛くなるし、バランスボールだと落ち着かない。

そこでキャンピング用のチェア(ヘリノックス・サンセットチェア)を使うことにした。

持病の逆流性食道炎のため、食後は横になって寝ることができないので、「座るハンモック」という感じのチェアを休日の昼寝用に買ってあったのだ。

ヘリノックスのチェアは座面がフレームから吊られているような構造なので、体重が背中から腿まで分散する。

そのため長時間のデスクワークでも腰が痛まないのである。

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しかし、キャンピングチェアだと視点が低いので、PCデスクに普通にLCDモニタを置くと、位置が高くて遠いので見づらい。

仕方がないのでPCデスクのキーボードを置く位置にLCDモニタを置き、キーボードとトラックボールは膝に板を載せて、その上で使った。

立ち上がるたびにキーボードを片付けるのが面倒なので、何とかしたいなぁと思いながら、1年以上、この状態で仕事をした。

ちなみに、PCデスクの最下段の「キーボードを片付けるための台」は、段ボールで適当に作ったものだった。
キーボードを置くと重さで揺れて、不安定だった。

テレワークを1年以上続けるうちに、どうも画面が見づらいと思うようになった。老眼が進んだのかもしれない。

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対策としてモニタアーム(4軸式クリップモニタアーム)を買ってPCデスクのポール(径28mm)に取り付けた。

モニタの前後左右の位置を調整できるし、モニタの下が空いているのでタブレットや電卓を置くことができる。

モニタアームが便利なので、キーボードとトラックボールも、モニタアームに載せて使うことを考えた。

しかし、PCデスクのポールに取り付けると、上下方向の位置調整がしにくい。
そこでクランプでデスクに取り付ける径35mmのポールとモニタアームのセット(3軸式くねくねモニターアーム)を買った。

モニタアームのマウントの部分に両面テープでアクリル板を貼り付けてトラックボールの台にした。

さらにモニタアームのポールに取り付けるノートPC用のアーム(ノートパソコン用4軸式アーム)を買った。

ノートPCを置く台にキーボードを載せたが、載せただけだと台を傾けるとキーボードが滑り落ちてしまうので、耐震ゲルを使って半固定した。

Pcdeskarm

これでリモートワーク環境は格段に快適になった。

目の疲れ具合や作業内容に合わせてLCDモニタの位置を変えられるし、キーボードをひょいと押し込んで立ち上がることもできる。

立ち上がるときに気を付ければ、腰が痛むこともない。

さて、この快適なリモートワーク環境をいつまで使うのだろうか。

COVID-19パンデミックが終息して原則出社となるのが先か、ワシが65歳になって仕事から離れるのが先か……。

 

【参考】商品名等(通販サイトは原則として複数併記する)

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2021/11/18

リモートワーク環境の(微妙な)変遷(2)

リモートワーク環境の(微妙な)変遷(1)」の続き。

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現在こんなふうになっているリモートワーク環境だが、そもそものPCデスク(10年くらい前にアイリスオーヤマの通販で買ったもの)は次のような形状である。

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これは、次のようにPC本体とモニタやキーボードを置くことを想定したつくりだろう。

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このモニタとキーボードの位置は、「普通の椅子」に腰掛けて使うとちょうどよい高さである。

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だがワシは、「普通の椅子」に長時間座ると腰が痛くなってしまうのである(会社のオフィス用チェアも苦痛である)。

そこで、腰の痛まないキャンプ用のチェアを使うことにした。

腰痛にお悩みのリモートワーカーの皆さんの参考になれば幸いであるが、詳細は次回。

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2021/11/17

リモートワーク環境の(微妙な)変遷(1)

1年半前の記事「リモートワーク環境を整えた」に書いた環境で在宅勤務を続けている。
出社はだいたい週1回で、週に4日と半日程度、この環境で仕事をしている。

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手元のサブノートPCから会社のデスクトップPCに接続し、その画面を手元の外付けLCDモニタ(液晶ディスプレイ)に表示する、という基本的な使い方は変わらない。
キーボードとトラックボールを外付けている点も変わらない。

だが、じつは微妙に変更している部分があり、現在はこんな感じだ。

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モニタとトラックボールはモニタアームに、キーボードはノートPC用アームに取り付けて、位置を変えられるようにしてある。

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なんでこんなふうになったのか……については、いろいろあったので順を追って説明する必要がありそうだ。

ということで、この話題は続く。

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より以前の記事一覧