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2024/11/30

秋の色、色々。

門池公園を散歩。

植え込みのドウダンツツジのグラデーション。

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アメリカセンダングサ(「引っ付き虫」の一種)の花にとまるベニシジミ。

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青空に映えるイチョウの黄葉。
夕陽を浴びて赤みを帯びている。

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強風の香貫山

11月28日(木)、よく晴れたので、午後、カミさんと香貫山に登った。

よく晴れていたが、香陵台の駐車場から展望台までの道は、海からの風が向かい風となり、歩きづらかった。

もちろん、展望台でも風が強く、写真も落ち着いて撮れなかった。

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展望塔に登ってスマートフォンを構えると、風でブレる。
とりあえず、北・西・南東の方角を撮った。

北:沼津市街、愛鷹山、富士山。

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西:駿河湾、千本浜、沼津市街。

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南東:沼津アルプス(徳倉山、鷲頭山、志下山)。

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あまりに風が強いので、山頂や桜台のほうへは行かず、引き返した。

そのため、紅葉はあまり見られず仕舞い。

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2024/11/23

リベンジ山行

プーチンが(ウクライナの発表によると)ICBM(後にロシアは中距離弾道ミサイルと発表)を使って空爆を行った。
今回は通常弾頭だったらしいが、核弾頭を搭載すれば、いよいよ核戦争になってしまう。

なんということだ。

明日にも人類が滅びるかもしれないので、晴れたら山に向かおう、と思った。

昨日(11月22日)、多少の雲はあったが、概ね晴れていたので、とりあえず桃沢川沿いに登って、つるべ落としの滝の手前あたりで昼飯食って帰ってこようと、家事を済ませてから出かけた。

10時45分、水神社駐車場で登山靴(トレッキングシューズ)を履き、ショートスパッツを装着。
これで靴の中に入ってくる土くれや小石や小枝に悩まされることもないぞ、と気分良く歩き始めたら、林道のゲートに「通行禁止」の札が掛けられていた。

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つるべ落としの滝あたりで通行禁止になっている可能性は考えていたが、登山口からかぁ〜。

ちょっと考えて、長泉森林公園に移動することにした。
池の平から位牌岳に至る稜線歩きにルート変更することにしたのだ。
曇って寒かった先週の山行のリベンジである。

ちなみに、スパッツまで着けてしまったトレッキングシューズを脱ぐのが面倒だったので、そのまま運転したが、まったく問題なかった。
さすがスズキの車である。
長時間の運転となると、足首に負荷がかかるので難しいだろうが。

11時10分、長泉町森林公園駐車場着。
11時50分、池の平展望公園着。

積雲の底が近くて、愛鷹山や位牌岳の山頂に引っかかりそうである。

雲の影が駿河湾に落ちていて、平たく小さな島が連なっているように見えた。

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池の平から位牌岳に至る稜線の道を歩く。
何度も雲が頭上をよぎり、雲間からの陽光で対面(トイメン)の斜面の紅葉が輝く。

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先週昼食を摂った地点を通過する。
ときおり吹く風が冷たかったからだ。

13時10分、標高1120mの地点で昼食とする。
景色も日当たりもよく、風も弱ってきたので、このあたりで良かろうと考えた。

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ひょっとするとここは、2022年11月に昼飯を食ったところと同じ場所かもしれない。

駿河湾と愛鷹山、位牌岳(の手前の山?)を眺めながら、湯を沸かし、カップヌードルを食べた。

位牌岳方面の斜面のどこからか、シカの鳴き声が聞こえた。
オスがメスを呼ぶ、ラブコールである。

ほんのちょっと、山頂だけだが、富士山も見えた。

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位牌岳から裾野市方面へ伸びる尾根の木々も色づいていた。

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昼食後、同じ尾根を引き返す。

標高1032mのピークと1250mのピーク(位牌岳のすぐ手前)の間は痩せ尾根だ。
尾根上の道は細くて、細かな上下を繰り返す。
道の両側は切れ落ちた急斜面なのだが、木が生えているので全く怖くない。

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そんな稜線歩きを楽しみながら、紅葉と黄葉の写真を撮った。

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逆光だから露出が難しいかなぁと思ったが、だいたいカメラ任せ(絞り優先オート)か、プラスマイナス0.3evの露出補正でなんとかなった。

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遠景の伊豆半島をくっきり表現するには、-0.7evの露出補正が必要だった。

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標高1000mくらいでは、ブナの黄葉は終わり、登山道や林床は褐色のブナの落ち葉で覆われていた。

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苔の上の紅葉。

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じつはこの苔は、稜線に露出した岩の上に生えたものだ。
この岩は、溶岩だろうか、溶結凝灰岩だろうか。

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紅葉・黄葉の鮮やかさを強調するときは、明るめに補正(+0.3ev)すると良いようだ。

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馬の背状の稜線。
シカの食圧によるものか、ササは枯れている。

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カエデの黄葉と、葉の残るブナ。
ブナの幹にはキノコがたくさん生えている。
ツキヨタケだろう、たぶん。

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標高900mのブナの下限と思われるあたりでは、まだ黄葉が残っていた。

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池の平の手前で広葉樹林は終わる。

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14時40分、池の平展望公園着。
池の平から先はヒノキの植林の中を下る。

15時15分、長泉町森林公園駐車場着。
帰路、ガソリンスタンドに寄ってから家に帰った。

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2024/11/15

SFについて

SFを言い訳に使うな、というかSFとは何かをわかっているのか?
少子化対策として、適齢期の女性に子供を産むように強制する、そのために「あくまでSFだけど」と前置きをして「30歳を過ぎたら子宮摘出」なんてことを言った元ベストセラー作家がいた。
とんでもない発言なので、当然謝罪・撤回に追い込まれたが、儂は別の点にも腹が立った。

これはまったくSFではない。
サイエンス・フィクション(空想科学小説)でもなければ、スペキュレーティブ・フィクション(思弁小説)でもなく、「すこし・ふしぎ」でもない。
この元作家には、SFマインドというかSF魂というか、SFについての理解がまったくないのだろう。

「適齢期の女性に子供を産むように強制する」なんていうのはサイエンスでもスペキュレーティブでもなく、邪悪なポリティカルな視点である。
「子育て罰」なんていう言葉が生まれてしまう社会で、誰が子供を産み育てたいと思うだろうか。
なぜ子供を持つことを選択しない若者、そもそも結婚しない若者が増えたのか、ということを考え、社会を変えていくことこそが、まっとうなポリティクスだと思うのだが。

さて、少子化対策を「本当に」SFにするなら、どうするだろうか。
じつは、すでに幾多のSFに書かれている。

労働力不足が問題なら、ロボット(アシモフ『我はロボット』)や動物(小松左京「期待される人間象」)、死者(伊藤計劃+円城塔『屍者の帝国』)などを活用する。
高齢者や身体障碍者、戦傷者をサイボーグ化したり、パワードスーツを使ったり、脳をリモート接続したりして、労働力とするというSFも数多くある。

子供を増やしたいなら、社会制度や環境は整っているという前提ではあるが、男性も妊娠できるようにするとか、老人を若返りさせるとか、体外環境(工場?)で胎児を育てるようにするとか、そういうSFもあるだろう。

男性中心社会が問題なら、女性だけで政治経済を維持し、男性を不要とすることも考えられる。
生物学的には、もともとオスはメスの劣化版だ。
オスに乳首があるのは退化した名残だからだし、オスのY染色体はX染色体が欠けてできたものだ(Y染色体は数万年後に消滅すると言われている)。
X染色体を含むゲノムと卵細胞さえあれば、Y染色体なしで完全なヒト個体が作れるので、女性だけで妊娠・出産することは、原理的には可能だ。

男性のいない、女性だけの社会。
こういう設定のほうがSF的だよね。

遠い未来、男性は知能を基準に分化して、脳以外が退化した「脳人」か、性器以外が退化した「アダムの裔(すえ)」になる、というSFもある。
脳人は有機コンピュータとして、アダムの裔は快楽・生殖用途の道具として、女性中心社会に奉仕するのだ(小松左京「アダムの裔」)。

どうもSF的に考えると、男性は分が悪い。
というか、男性優位社会というものが非SF的、守旧的価値観に基づくもので、男性の既得権益を維持しようとすると少子化が進んでしまうのかもしれない。

こういうことを書くと、貴様はそれでも男か、男の意地や誇りはないのか、とか言い出す輩がいそうだね。
でも儂は、男性優位社会で男性として生まれたという既得権だけで威張るような輩は、小学生メンタルのガキだと思うのだよ。
成熟した男性としては、いかなる状況についても、冷静に思慮できるようにしたいものだ。
そのほうがカッコイイではないか。

なお、そもそも少子化は問題なのか?対策しなければならないものなのか?という観点もSFになる。

前世紀末には、人口爆発とそれに伴う食糧危機と環境破壊が大問題となっていたのだから、人口が増えないことは、むしろ良いことではないのか?
そういえば、儂が大学で農学を学んだのも、映画『ソイレント・グリーン』(原作:ハリイ・ハリスン『人間がいっぱい』)みたいな世界に恐怖を感じたからだった。

少子化により経済的「成長」が見込めないのであれば、「成長」ではなく「成熟」した落ち着いた社会を目指せないものだろうか(これはSFではない)。

将来、不老不死が実現すれば……不死は無理でも健康寿命が200年とか300年とかになれば、人口は増える一方となるだろう。
すると、子供を作ることが犯罪となったり、「赤ん坊狩り」が行われるようになるかもしれない(木城ゆきと『銃夢 Last Order』)。
まさに「子育て罰」そのもののディストピアだ。
ここに至ると、少子化はまったく問題ではなくなってしまう。

さて、SF思考(SFプロトタイピング)がイノベーション創出や課題解決に役立つのではないかといわれて久しい。
こういう「そもそもどうなの?」という視点の逆転や、ちゃぶ台返し、そしてセンス・オブ・ワンダーこそ、SFの醍醐味である。
センス・オブ・ワンダーによってもたらされる「そういうことだったのか」という感覚、そして「そんなことがあり得るだろうか」「やっぱりそうなっちゃうか」「そうなっちゃった社会はどうなるか」といった思索の重要性に、気がつく人は気づいているのだ。

ちなみに、センス・オブ・ワンダーはSFだけから感じるものではない。
身近な自然現象に触れたときも、人はセンス・オブ・ワンダーを感じるものだ(レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』)。
というわけで、SFとは無関係な、庭の小さな自然(変形菌の一種)の写真を載せておく。

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はて、果たしてこの写真はSFとは無関係なのだろうか?

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2024/11/13

黄葉と紅葉を見に行って、寒さに震えた

昨日(11月12日)、「今日しかないなぁ」と思って愛鷹山へ紅葉と黄葉を見に出かけた。
今週の晴れ間は12日(火)と13日(水)しかない予報で、13日は車検その他の用事が入っていたからだ。
来週は、いまフィリピン付近にある四つの台風の影響があるそうだし……。

ということで、曇ってはいたが、池の平から位牌岳方面へ稜線を歩くことにした。
位牌岳まで行くつもりはなく、途中の景色の良いところで昼食とって帰ってこよう、という計画である。

10時45分に長泉町森林公園の駐車場から歩き始めたら、いきなり通行禁止の札が。

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どうやら沢沿いに登って、つるべ落としの滝から位牌岳に登るルートに崩落箇所があるらしい。
今回は、尾根沿いのルートなので問題ないだろうと判断して登る。
ちなみに、駐車場にはすでに7台ほどの車があったが、皆さんどこへ行ったのだろう。

ヒノキの植林の中、丸太や擬木で土留した階段を上がって、11時5分に展望台着。
低く垂れ込めた雲の下から、駿河湾と伊豆半島が見えた。

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左端に東伊豆の大室山、右のほうに西伊豆の大瀬崎や戸田のあたりが見えるので、伊豆半島全体が視界に入っていることになる。

11時20分、池の平到着。
若い男性の登山者2名と行き会った。

曇っていて愛鷹山方面の展望が悪い。
先月登った馬場平と愛鷹山の間の鞍部あたりが、ちょうど雲の底にあたるようだ。
雲の底の高さは標高1100mくらいだということになる。

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池の平から位牌岳方面へ。
細い尾根道を行く。

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この岩は溶岩なのか?
火砕流が固まったものなのか?

途中、土砂崩れの跡があった。

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表土が崩れ落ち、下のほうに火山岩と土、立木が沢を埋めているように見える。
むき出しになっているのは赤土、つまり火山灰が降り積もったものだが、この火山灰はどの火山のものだろう。
富士山か、愛鷹山か、それとも遠方の大規模噴火か……。

紅葉はまだ最盛期とはいえず、カエデも緑色のままのものが多い。
そのなかで、ときおり真っ赤に紅葉している株もちらほら。

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大汗かいてヒーヒー言いながら登っていたら、下山してくる登山者(複数)に道を譲られた。
中高年の男女4人。
位牌岳はガス(霧雲)の中だったそうだ。

正午のチャイムが遠く響いてくる。
沼津市と長泉町のチャイムが混ざって妙な響きになっている。

腹が減ってきたので、登山道の脇のどこかで湯を沸かしてカップラーメンを食べようと考えたころ、風が出てきた。
南西から北東へ、木々の梢をビュービューと鳴らして風が行き過ぎる。

さっきまで長袖Tシャツ1枚で汗をかいていたのだが、冷えるのでフリースのジャケットを羽織る。
痩せ尾根が続いていて、なかなか座り込んで湯を沸かすスペースが見当たらない。
もう少し先に行けばあるかな?と歩き続けて、標高1060mくらいのところまで登った。

尾根の風上側ではあるが、少しくぼんでいて風が弱まりそうな平坦な場所が、登山道の脇にあった。
たぶんシカの踊り場だったのだろうが(ダニがいた)、ブナの落ち葉が降り積もって、うまいクッションになっている。

ここで昼食にすることにした。
時刻は12時半。
風が直接吹き付けたりしないが、冷たい。寒い。
ということで雨具のジャケットを引っ張り出して羽織る。
ゴアテックスの雨具なので蒸れないから、ウインドブレーカー代わりになる。

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落ち葉の上に手製のストーブ台(アルミホイルを巻いた木の板)を置き、湯を沸かす。
湯が湧くのを待ちながら、ペンシルカルパスを食べる。
湯が湧いたらチリトマトヌードルに注ぎ、3分待つ間にチーズかまぼこを食べる。

ガス(霧雲)になりかけの湿った風が吹き抜けるので落ち着かなかったが、温かいものを食べるとホッとする。
外界の沼津市あたりには陽が射しているようで、光る駿河湾が見えた。

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位牌岳のほうは……と見ると、雲の中のようだ。

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この先へ進んで、雲の中に入るのも嫌だなぁ……。

そこで、ストーブなどを片付けて、13時過ぎに引き返すことにした。

空が青くなく、日差しもないとなると、ブナの黄葉も冴えない。

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13時50分、池の平まで戻ったら、晴れてきた。

愛鷹山の山頂は見えるが、馬場平や袴腰岳に雲の底がかかっているので、雲は上がっていくのではなく、流れて消えているのだろうか。

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昼飯食ったあたりの稜線にも陽の光が当たっているようだ。

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でもまぁ、寒かったから、晴れるのを待っていられなかったし、見ていると雲は流れていくものの、完全に消えるわけではない。
また新たに雲が生まれて稜線にかかったりしているので、引き返すのは妥当な判断だったと思う。

けっこう膝もガクガクしてきたので、登山ルートやペース配分を決めるとき、年齢というパラメータも考慮しなくちゃならないなぁ、と改めて感じた。

池の平から、相模湾を眺めながら防火帯を下る。
5年前の今日(2019年11月12日)、こんと最後に池の平を訪れたときのことを思い出す。

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14時40分、森林公園駐車場に到着。
森林公園内の赤土が、登山靴の裏、ビブラムソールの溝にいっぱい詰まっていたので、それを木の枝でこそげ落としてから、帰路についた。

途中、麓の栗林でニホンザルの群れに遭遇。

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アカンボを連れた母ザルもいた。

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車の窓から、コドモの動画を撮った。

このあたりの畑では、電気牧柵を設置するなどサルなどの害に対応している。
だからサルを見て喜んで写真など撮っていていいのかなぁ、と少々申し訳ない気もしたのだった。

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2024/11/10

秋の夕暮れ

秋は、夏から冬への傾斜、というか斜面の途中、というイメージを持っている。
おそらく地球温暖化の進行により、その傾斜は急斜面になっていくのだろう。

……なんてことを考えながら、扇風機を仕舞い、竹のカーペットをホットカーペットに替え、夏用の布団を冬用の布団に替え、居間の腰窓にポリカーボネートの内窓をセットするなど、防寒対策を進行中の昨今。

それなのに、まだ幼虫の姿で大丈夫か? と心配になった庭のルー(ヘンルウダ)のナミアゲハ。
立冬を過ぎてるよ?!

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一昨日・昨日、晴れていたので夕暮れ時の散歩の際、門池公園で写真を撮った。

このカキは渋柿だ、多分。

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茶(チャノキ)の花。
小さくて白い椿のような花。

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サクラの枝越しの上弦の月。
このサクラの枝に引っ掛かったはずの紙飛行機は、どこへ行ってしまったのだろう。

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130年の観測史上最も遅い初冠雪が観測されたはずの富士山。
その手前の愛鷹山の稜線部はそろそろブナの黄葉が見頃のはず。
弁天島の石垣の上にちょこんととまっているのは……。

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カワセミ。
この個体は、下嘴が赤いのでメス。

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なんだかジュリア集合(フラクタル図形)みたいだなぁ、と思った雲。

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ジャージャーと警戒の声を上げるシジュウカラ。
彼が警戒しているのは、儂です。

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カルガモ、オオバン、コサギ、チュウサギという珍しい集合写真。
なぜかこのコサギとチュウサギは仲が良くて、よく一緒にいるのを見かける。

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日没直前の門池。

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-0.3ev くらいの補正をかけると、肉眼で見た感じの印象に近くなる。
こういう補正を、ファインダーを覗きながらダイヤルを回すだけでできることは、スマートフォンに対するデジタルカメラの優位性の一つだと思う。

 

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2024/11/07

クラウゼヴィッツの『戦争論』を読んだ

130年の観測史上最も遅い富士山初冠雪が発表されたが、沼津市からは、雲に阻まれて見えなかった。

その富士山が見えるはずの方角で、モズが高鳴きしていた。

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さて、昨日クラウゼヴィッツの『戦争論』を読了した。

もちろん、難解で(かつ退屈で)挫折する人が多いという全訳を読了したわけではない。
要所要所を抜き出して翻訳したという『縮訳版 戦争論』である(威張るところではない)。

原著はナポレオン戦争後のプロイセンの軍人が書いた本であるから、現代の戦争には適用できないことも多いなぁ、と思った。
海戦についてはまったく、ゲリラ戦については一言二言しか触れられていないし。

その一方、ロシアのウクライナ侵攻については当てはまるように思われるところも多かった。
反対に、イスラエルのガザ攻撃は、クラウゼヴィッツの想定する戦争ではないと感じた。

縮訳版とは言え、410ページあるのでそれなりの覚悟を持って読む必要がある。
1日に1〜2時間ずつ読み進めて、1週間かかった。

そんなに時間が取れない、根性もない、という人は、巻末の解説と、その前の第8篇「作戦計画」を読むだけでも、クラウゼヴィッツの言わんとしていることが読み取れるかもしれない。
そして、なぜ現代、19世紀の著作を読む意義があるのか、という疑問の答えも得られるだろう。

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2024/11/02

マクロレンズで秋の庭の花を撮る

急な解散総選挙があったり、女川原発が再起動したり、ガザでは空爆が続いたり、ロシアが北朝鮮軍兵士をウクライナに派兵したりと、なんだか世の中ガチャガチャで溜め息しか出ないが、ようやく季節は秋に傾いたらしい。

カメラに60mmマクロレンズを装着して庭に出る。

芝生に生えたコミカンソウが小さな果実をつけていた。

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果実をクローズアップすると、小さなミカンのような形だ。

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駐車場のコンクリートの隙間からヒメツルソバ(ポリゴナム)が茎と葉を広げ、ポンポンのような花を咲かせていた。
たくさんの花の集合体で、ピンク色なのは蕾と咲いている花、受粉して果実が成長中の花は白っぽい。

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花をクローズアップすると、5弁の離弁花であることがわかる。

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次の写真はオニタビラコ。
こちらも5弁だが、合弁花なので先端が五つに分かれた1枚の花びらに見える。

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マクロレンズは拙者の際にその能力を発揮するが、スナップ写真にも向いているそうだ。
公園にオオバンとコガモが渡ってきたので、マクロレンズで撮ってみた。

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手前右寄りの4羽がオオバン、右奥の足が短いのがコガモ。
フォーサーズシステムの60mmマクロは、35mm(フィルムカメラ)換算で120mmの中望遠になる。
野鳥を単独のクローズアップではなく、生態写真や風景写真として撮るとき、マクロレンズを使うという選択肢もあるかも。

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