狂い咲きの河津桜
昨日夕方、門池公園を散歩していたら、河津桜(カワヅザクラ)が数輪咲いていた。
本来は1月末から2月に咲く花なので、いったい何を間違えたのか。
先週あたり、少々寒い日があったものの、今週はまた夏日が連続している。
こういう気温の乱高下で開花のスイッチが入ってしまったのだろうか。
春に咲く花は、夏の終わりには翌年の蕾を準備している。
だから、こんなふうに「季節外れ」の時期に咲くこともある。
これを「狂い咲き」とか「異常」と考えてよいのだろうか。
こういう「異端」な生き方を含む「多様性」を持つ生物こそが、気候変動を生き延びることができるのではなかろうか。
するとこれは「異常」なのではなく、「季節外れ」の気候に対する「正常」な適応の一種なのかもしれないなぁ、と思った。
……などと考えながら池にかかる木橋を渡っているとき、鋭いチチチッという鳥の声が聞こえた。
散歩中にときおり耳にする声だなぁ、何だっけ?
そうだ、カワセミだ!
ということで声のした方向をよく見たら、ボート練習用の桟橋に、2羽のカワセミがいた。
どうやらカップルのようで、奥がメス、手前がオスである。
メスは下の嘴が赤く、オスは黒いので区別ができる。
ちなみにオスのカワセミが翡、メスのカワセミが翠で、合わせてカワセミ(翡翠)である。
オスが飛び立ち、鳴きながら水面近くを滑るように飛んでいくと、メスが慌てて後を追う。
水面から突き出した杭にとまったり、水辺のシマサルスベリの枝へ飛んでスズメを追い払ったり、と忙しなく移動していた。
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