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2024/03/30

黄砂舞う日の散歩

昨日までの雨の日々から一転、今日はよく晴れたが黄砂がひどく舞っていて、富士山も愛鷹山も霞んでいた。

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門池公園のソメイヨシノはまだ咲かず、ひと足早く咲くオオシマザクラがようやく花開いたところだった。

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コブシの花は盛りを過ぎて散っていたが、シデコブシは今が盛りのようだ。

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池の浅いところで、飾り羽を付けたコサギが餌を足で探っていた。小魚やヌマエビが驚いて逃げ出したところを捕まえるのだ。

 

 

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「こん」カテゴリを設置した

このブログのカテゴリーに「こん」を設置して、過去の記事へのリンクを一覧で見られるようにした。

まだカテゴリーにまとめきれていない記事もあるはずなので、過去の記事を見直して追加しようと思う。

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上の写真は最晩年の2022年4月5日のもの。

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2024/03/28

国税庁から尊敬なる納税者様へのお知らせ

このところ毎日のように税務署だか国税庁だかからメールが来る。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)に関する登録確認や、還付金があるよ、というメールもあった。

儂は現在、年金しか収入がなく、国税や地方税は年金から源泉徴収されているので、e-Tax を使う理由も必要もない。

だからこれは国税庁を騙ったフィッシングメールであり、メール内の「登録確認用サイトへのリンク」をクリックすると個人情報を盗られるのだということがすぐにわかる。
リンク先で住所氏名などを入力しなくても、リンクをクリックすれば、反応したメールアドレスを知らせることになるから、悪者の「カモリスト」に載ることになる。

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だいたい、「国税局からのお知らせ 尊敬なる納税者様、」という書き出しから変である。
表題のほうは「税務署からのお知らせ」だし。
役所の名称としては「国税庁」だし。

おまけに「尊敬なる納税者様」だってさ、ぷぷぷ。
日本語として変だし、「納税者様」なんて国税の人は絶対言わなさそうだしね。

まぁ、役所の名前とか日本語の文面とかは、今後修正(改悪?)されて紛らわしくなるだろう。
一読しただけでは不審と思われないように「進化」するわけだ。

現状でも、文面以外に怪しいかどうかを確認する方法がある。
その一つは、メール発信元のドメインを調べることだ。

昨日と今日のメールは、どちらも国別ドメインが「cn」だった。
中国のドメインである。
しかも国別ドメインの前のサブドメインがランダムになっている。

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日本の役所が中国ドメインを使うわけがない(ないよね?)。
国税庁からメールが来る場合は「@e-tax.nta.go.jp」のはずである(「go.jp」が日本の役所の正式ドメイン)。

ちなみに国税庁は「e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください」(https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/2024/topics_hushinmail.htm)というページで注意喚起している(ファイル拡張子が「.htm」なのと画面の横スクロールが発生することが個人的には「美しくない」と思うが)。

なお、メール発信元のアドレスも、偽装することができる。
メールヘッダをすべて表示して、経由したメールサーバーをたどれば偽装がわかる。
しかし、スマートフォンでは手軽にできないのでPCを使うなど、手間がかかる。

悪さして金を得ようとする輩と、こういうのに引っかかる迂闊な人がいる限り、便利なはずなネット社会が面倒で迷惑なものになってしまう。

これはフィッシング詐欺に限った話ではないけどね。

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2024/03/22

鷲頭山から大平山まで歩いた

昨日21日、よく晴れているので山に登ることにした。
今週末から来週にかけて雨の日が続くらしいこともあり、今のうちに「春浅い山」を歩きたかったのだ。

1月末に日守山から大平山まで、奥沼津アルプスを歩いた
沼津アルプスの起点の香貫山はしょっちゅう(こんを伴って)歩いたし、徳倉山から志下峠までは24年前に家族で歩いている。
そこで、大平山と鷲頭山の間を歩けば、沼津アルプスを(ほぼ)踏破することとなる。

ということで、鷲頭山から大平山へと歩くことにした。

10時に家を出て、10時半に中将姫自然公園に車を止めて登り始めた。
海を見たいと思ったので、馬込峠で稜線に出るルートを登った。
11時に馬込峠到着。

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沢沿いのコースだったが、最後はロープに頼っての直登である。
上の写真で道標に「大平御前帰」と指されているほうだが、上から見るとただの斜面である。
ちなみに、「御前帰」は「ごぜがえり」と読むらしい。
このあたりは難しい読みの地名が多いのだ。

稜線の道は快適で、駿河湾の眺めが良い。
駿河湾越しに、南に伊豆半島、西に静岡市方面の海岸線や山並みが見える。
「き★らら展望台」という看板が立っていたが、なんと読めばよいのかわからない。

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11時15分志下峠、11時25分中将宮を経て、11時40分小鷲頭山到着。
途中急なロープ場があったが、昨年も登っているので、キツイことはキツイが、何とかなった。

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5分ほど休憩して、駿河湾や富士山を眺めた。

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12時、鷲頭山到着。
途中風が強くて寒かったので、昼飯をどこで摂ろうかと悩んでいたのだが、山頂に付いた途端に風が止んだ。

そこで、48年前に大学の生協で買ったコッヘルを取り出し、40年くらい前に買ったガスストーブで湯を沸かした。
20年くらい放置していたのに、ちゃんと使えた。

アウトドア用品というか山道具は長持ちするので、買い替え需要というものが少ない。
コロナ禍に伴うキャンプブームが一段落したら、アウトドア用品メーカーの売上が激減したというニュースを読んだが、それも当然だよなぁ、と思った。

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2月末で賞味期限の切れたシーフードヌードルと、チーズかまぼことカルパスの昼食。
やはり寒い季節は温かい食事に限る。
1月の大平山では、冷めた缶コーヒーとクラッカーの昼食だったので、寒くて侘しかった。
近隣の山なら、ガスストーブくらいの追加の装備は大した重さではないので、今後も携行しようと思った。

ただし、今回使ったガスカートリッジはもう生産されていないので、在庫のガスを使い切ったら、ガスストーブの買い替えを考えなくてはならないかもなぁ。

12時半、鷲頭山山頂を出発して多比峠まで急下降し、大平山への稜線に立ったのは13時。
ここからしばらく岩尾根で、南側はウバメガシの林になっている。

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ウバメガシの幹は、日光が当たる側は白っぽく見え、影は極端に暗い。
そのため、写真に撮るとやたらとコントラストが強くなって、わかりにくい写真になってしまう。

稜線の道は火成岩(凝灰角礫岩や安山岩質の板状節理)でゴツゴツしていて、歩きにくい。
そこに木の根がからんでいて、躓いて転びそうになることもあった。
沼津アルプスを歩くのに、トレッキングポールと手袋は必須である。

次の写真は岩尾根の道から鷲頭山を振り返ってみたところ。

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痩せ尾根の両側は樹林だが、林の途切れたところでは、北に富士山や箱根、三島方面の街や田畑が見える。

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南には、江浦湾と淡島、その向こうの内浦湾が見える。
その向こうの稜線は達磨山だろう。

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13時30分に多比口峠を経て、大平山への上りに入る。

13時45分、大平山に到着。

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単独行の同年輩の女性と、やはり同年輩かちょっと下くらいの女性四人のパーティーに会った。
馬込峠のあたりで会った女性二人、中将宮で会った同年男性二人を含め、この日山で会った九人はすべて中高年だったことになる。
ま、平日だしね。

ちょっと休憩して14時に下山開始、14時40分に大平多比口の集落に着いた。
ここから集落の縁の道を歩いて15時に御前帰の駐車場に戻った。

昨年4月末に鷲頭山に登ったときは春も盛りで、ウグイスやクロツグミが競うように囀り、フジが花盛りで賑やかな山旅だった。
今回はようやく木の芽が動き出したところで、ウグイスも試しに囀っている様子。
稜線のサクラもまだ咲かず、たまにヤブツバキの花が道に落ちている程度。
とても静かな山旅であった。

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2024/03/15

早春の戦慄

早春である。
辛夷(コブシ)の花が盛りを過ぎようとしている。

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土筆(ツクシ:スギナの胞子葉)も出てきた。

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ちょっと珍しい、というか見たことがある人が少ないであろう浦島草(ウラシマソウ)の芽。

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1枚しかない大きな葉(緑色)と花の包葉(紫色)が同時に出てくるのだね。

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菜の花も咲いていた。

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アブラナだと思うが、特定できなかった。

野生化してこんもり茂っているもんだから……。

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さて、ここで今回の表題の話。
こんな長閑(のどか)な早春の風景のどこが「戦慄」なのか?

今日、沼津市の広報と同時に戸別に配布された「沼津市富士山火山防災マップ」を見て、戦慄したのである。

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この記事の写真を撮った範囲はすべて、第5次避難対策エリアと第6次避難対策エリアに含まれる。
富士山が噴火し、最大級の溶岩流が流れ来るとしたら、24時間から57日のうちに到達する可能性があるのだ。

富士山からの溶岩は、黄瀬川沿いに流れ下り、かつての三島溶岩流の末端、鮎壺の滝へは18時間から24時間で到達するようだ。
そして黄瀬川から周囲へと流れる範囲を広げていく。
家も畑も林も、高温の溶岩流に呑み込まれ、焼き尽くされる。
まさに戦慄の事態である。

ウチのあたりは第5次避難対策エリアなので、24時間から7日以内に溶岩流が到達する。
火山灰も降り積もるだろうから、車での避難はできない。
噴火後24時間のうちに、情報収集してどうやってどこへ逃げるか、考えなくてはならない。

菜の花の写真を撮ったあたりは国道246号バイパスに近く、ちょっと小高いところだが、第6次避難対策エリアなので、7日から57日のうちに溶岩流が到達する。
富士山が噴火したら、より高いところへ、より高いところへと避難(移動)を強いられることになるのだろうか。

しかし、移動することのできない植物は、溶岩流に呑まれてすべて死滅する。
それでも数十年後には、溶岩流に呑まれなかった地域から飛来した胞子や種子によって、植生が復活するだろう。

そう考えると、核攻撃や原発事故に較べれば、復活への道筋が見えるだけ、富士山の噴火のほうがはるかにマシな災害のように思えてくるなぁ。

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2024/03/11

涙の滲む三月

毎年書いているが、三月は空が晴れ渡っていても、心が晴れない。

公園を散歩して、犬と戯れたりする。
なぜか儂に懐いていて、転がって腹を見せる犬がいるのだ。
しかし所詮、他人の飼い犬である。

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多少気が晴れる、というか陰気な思考から開放されるのは鳥の写真を撮ったり、汗をかくほど激しく歩いたりしているときだけだ。

それなのに、涙が滲んでくる。
風に乗って、スギの花粉が飛んでくるせいだろう。

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