手持ち無沙汰の日々
朝起きて、何はともあれ散歩、だったのに。
散歩に出なくてはならない理由がなくなり、毎朝、なんとなく手持ち無沙汰である。
雨が降ると玄関先にナメクジが何匹も出現するので、なんとかしなくては、と思う。
ナメクジ駆除剤を撒くのが手っ取り早いが、下手に撒いて、こんが食べるとマズイ、と考えてから、いまはもう撒いても大丈夫だ、と気づく。
そういうとき、なんだか膝から力が抜けるような気分になる。
こんがこの世を去って10日、仕事をしていると気が紛れる。
しかし、在宅勤務なので窓から庭を眺め、こんが不在の庭を見ると、なんとも淋しい。
夕方、ひとりで、あるときはカミさんと、散歩に出る。
リードも水のボトルも持たない、手持ち無沙汰な散歩である。
近所の公園で、近所の人に「相棒はどうした」と声をかけられる。
夢の中で長野県(だと思う、たぶん)へ登山に行った。
駐車場に戻ると、車のタイヤが盗まれていて、その日は家に帰れない。
困ったな、夜の散歩をどうしよう、と考えてから、夢の中なのに気づいてしまう。
こんはもういないので、急いで帰らなくてもよいことに。
目が覚めてから、とても淋しくて涙が出たりして、ペットロス症候群かもな、と思う。
対処法の一つとして、アルバムを作るというのがあった。
Google フォトでアルバムを作り、家族で共有した。
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