偽装毒虫
手のひらに虫を載せて見せたら、こんが嫌な顔をした。
これはウチの駐車場にいたツマグロヒョウモンの幼虫。
毒々しい色彩にトゲトゲ、いかにも毒虫っぽいが、無害である。
トゲもゴム製のオモチャのように柔らかい。
毒虫であるかのように偽装して、補食をまぬがれているのだ。
ちなみに、成虫も有毒な蝶(カバマダラ)に擬態している。
この幼虫は駐車場のへりのタチツボスミレのところにいたのだが、踏んでしまいそうなので庭のスミレのところに移動してやった。
ところが、しばらくして庭の芝生を見ると、スミレの株から2メートルほど離れたところを歩いていた。
せっかく食べ物の近くに運んでやったのに、いったいどこに行こうとしているのだろう?
さなぎになる場所を探しているのだろうか?
この小さな虫の小さな脳に、いったいどんな衝動が湧いているのだろうか?
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