腕時計を買った
このところ何やら仕事が忙しく、会議も長い。
遅く帰ってニューズを見ると、もっと酷い会議……というか国会のゴタゴタが報じられている。
普段、「専門家が安全と言っているから安全だ」なんてほざく連中が、「憲法の専門家が正しいとは限らない」とか矛盾だらけなことをほざく。
自分に都合の良い意見だけを取り立て、都合の悪い見識を排除するなど、まったく非科学的この上ない。
いくら自分に都合が悪かろうが、「事実」を謙虚に受け止めるのが科学的な生き方というものだ。
な~んて風に日々腹を立てていると、精神衛生上よろしくない。
山へでも遊びに行きたいところだが、時間が取れないし、休日はそれほどの元気が出ない。
そこで、買い物で気を紛らわすことにした。
腕時計を買ったのだ。
シチズンのアテッサH804、ソーラー電波クロノグラフである。
文字盤が青く見えるが、ワシの色調補正がへタだからである。本当は黒い。
ケースもベルトも真っ黒な炭素塗装のタイプを買おうかと思っていたが、硬化処理したチタン無垢のタイプにした。
店頭で見たら落ち着いた光沢だったからだ。
Webサイトやカタログの写真では質感がわからないので、日常的に長く使うものはネットで購入する踏ん切りが付かないのだ(個人の感想です)。
黒い文字盤の背後には光電池があるので、充電不要である。
自分が必要とするエネルギーは自分で調達する。
電子機器として真っ当な在り方である。
いずれ、電気で動く「もの」は電気を自ら生産するか、あるいは近所で調達するようになり、発電所も送電網もコンセントも電源ケーブルもACアダプタも不要になる時代が来るだろう。
20世紀後半から21世紀初頭にかけては「たかが電気」を供給するために大騒ぎをした時代ということになるのだろうか。
せめて後世に大量の放射性廃棄物を押し付けることだけは避けたいものだが……。
……なんて考えると冒頭の悶々に戻ってしまうのでやめておこう。
とりあえず、ワシの新しい腕時計は、エネルギーを自前で調達し、時刻も自分で合わせる潔く賢いヤツである、ということで満足である。
腕時計については、
アナログ式の時計は時刻を直接読むわけではないのに、なぜデジタルより心地よいのか、とか、
三針のスタンダードタイプではなくクロノグラフを買った理由とか、
スマートウォッチは何がスマートなのか、とか、
いろいろネタはあるのだが、それはまた別の機会に書く。
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