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2014/02/10

クイズ『2001年宇宙の旅』

なんか世の中くさくさすることばかりだから、別のこと考えよう……と思って思い付いたクイズ。

映画『2001年宇宙の旅』でその存在をアピールしていながら、現実の2001年には存在しなかったものは何か。
二つ答えよ。

(1)パンアメリカン航空

映画『2001年宇宙の旅』の第一部後半、宇宙へ進出した人類を象徴する宇宙ステーション。 その宇宙ステーションへと昇って行く旅客スペースシャトルの尾翼の青い地球儀のマーク。 そのマークには「PAN AM」の文字が描かれている。

パンアメリカン航空、通称パンナムのマークである。 地表と宇宙ステーションを往復するスペースシャトル(というかスペースプレーン:航空宇宙機)をパンナムが運用している、という設定なのだ。

映画『2001年宇宙の旅』が公開された1968年当時、パンナムは世界を代表する航空会社だったのである。

しかし現実には、1991年に経営破綻し、消滅した。

ちなみに、1982年公開の映画『ブレードランナー』の高層ビルの壁面にもパンナムのマークが見られる(作中の世界は2019年)。

(2)ソビエト連邦

映画『2001年宇宙の旅』の国際宇宙ステーションは、ドーナツ型をしていて回転することによって遠心重力を作っている。 その宇宙ステーション内で、アメリカ人科学者フロイド博士はソビエト連邦の科学者スミスロフ博士と会う。

ロシア連邦ではなく、ソビエト連邦なのである。

現実には、ソビエト連邦もまた1991年に解体・消滅した。

ちなみに、映画『2001年宇宙の旅』の続編『2010年』では、木星近傍で消息を絶った宇宙船ディスカバリー号を回収するため、宇宙船レオーノフ号が木星に向かう。 宇宙船レオーノフ号はソビエト連邦の宇宙船で、映画の設定では、米ソ冷戦は熱核戦争寸前の緊張状態にあることになっていた。

映画『2010年』は1984年公開である。

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