記憶にございません
雨の続く間外しておいた、こんの首輪をふと見ると、犬鑑札がない。
迷子になったときのために、付けておいたはずなのだが。
一週間ほど前に首輪を外したときに、犬鑑札は付いていただろうか?
まったく、記憶がない。
今は昔、ロッキード事件の被告(政治家や大企業の重役)が「記憶にございません」と言うのが不思議だった。
こんなに重要なことが記憶にないはずはなかろう、嘘を吐いているに違いない、と思っていた。
今になって思う。
ひょっとしたら、あのオッサンたちは本当に「記憶がない」のかも知れない。
当時のワシは高校生だったから、トシとると記憶力が衰えるということが想像できなかったのだ。
もちろん、汚職事件の被告が「記憶にございません」と言って罪を逃れることは許されない。
そもそも、記憶力が衰えてきたジジイは、偉そうに命令したり決定したりしてはイケナイのではないか?
だいたい、ジジイは先が短いので、自分の決定の責任をとることができないのだから。
決定する権利と責任は若い人たちに譲り、ジジイはアドバイザーや職人に徹したほうが良い。
ワシもあと5年で定年だから、偉そうにするのはアドバイスするときだけにしよう。
それはさておき、こんの犬鑑札は一週間経っても見つからない。
仕方がないので、毎年交付される狂犬病接種済みの札を付けようかと考えている。
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