光の春
一昨日、妙に弱気な記事を書いたのは、連日良い天気でこんな風景が望めたからである(プライバシー保護のため(?)前景にモザイクをかけてある)。
愛鷹山のブナ林の林床は雪に覆われているし、箱根の稜線の笹原も雪の下のようだ。
……という風景に背を向けて、今日は庭のコンポスト(生ゴミ堆肥化容器)を移設。
コンポスト2個では、剪定した庭の木の枝や草を処理しきれないので、明日もう1個買ってこようと思っている。
そのもう1個を置く場所を作るため、既存の1個を1メートルほど移動したのだ。
こう書くと簡単だが、実際にはかなり汗をかいた。
まず、新設予定地点に古い物干し台(土台のコンクリート)があるので、それを移動。
ラティスフェンスの下からこんが脱走するのを防ぐための障害物にしてあるので、取り除けば良いというわけではない。
数メートルはなれたところの平たい石と位置を入れ替えた。
もちろん、抱えて歩いたりすると腰を痛めるに決まっているので、転がすようにして移動。
新設予定地点の面積の80%くらいを古いコンポストが占めているので、その古いコンポストを移動。
古いといっても現役で、庭の草などを堆肥化している途中である。
コンポスト容器そのものを上へ引き上げると、堆肥が残った。
下50cmくらいは土になっているが、上20cmくらいは枯れ草の状態。
土になっている部分はプランターなどに分けて、枯れ草の部分は移動後のコンポストに戻した。
新設予定地点の土をならしておいたら、ジョウビタキがやってきた。
やわらかい土がむき出しになっているので、虫でもいるかと見に来たのだろう。
銀色の頭と橙色の腹。黒い羽に白い紋。黒い顔につぶらな瞳。
オスのジョウビタキは華麗で可憐だが、行動はオマヌケである。
ほんの2~3メートルのところにワシが立っているのに、平気でコンポストの上にとまったり、土をつついたり。
つられてやってきたメジロは、びっくりしてすぐに飛び去っていくのに……。
半分日蔭なのでうまく写真が撮れないので、芝生の上に座り込んで眺めていた。
すると、こんが横に寄って来て、腹をなでろという(ワシの肩を前足でかくのである)。
2月は光の春。
気付けば立春も過ぎている(子供が大きくなると豆まきをしなくなるので、節分を過ぎたという実感がないのだ)。
風は冷たいが、日なたは暖かい。
こんの腹をなでているうち、ジョウビタキはどこかへ飛び去っていた。
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