2017/07/29

素朴な疑問

素朴な疑問
原子力発電所の放射性廃棄物の地層処分の候補地について、公表された地図を見て考えたこと。

静岡県東部は伊豆・箱根・富士の火山がたくさんあるので適地にはならないだろうと思っていた。
ところがポツリポツリと適地がある。
なぜだ?

どうも火山(しかも火口)からの距離を一律に設定したのではないか。
ハザードマップとの対照とかやったのだろうか。

そして活断層も「線状」に捉えているようだ。
断層と断層の間が適地って……。

……これって本当に「科学的有望地」なんすか?

もちろん、10万年間も地層内に「隔離」できるという幻想がまず、科学的ではないように思うのだが。

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2017/01/31

「溶けた核燃料」はないだろう

「溶けた核燃料」はないだろう

「溶ける」は個体や気体が液体に混ざることだから、「誤用」である。
核燃料デブリは金属化合物だから「熔けた」とすべきだけど、常用漢字じゃないので、報道各社は「溶けた」としたのだろう。
せめて「融けた」のほうがよかったのでは?
デブリは炉心熔融(メルトダウン)の産物なのだから。

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2016/11/13

虫の季節の終わり

虫の季節の終わり

そろそろ虫の季節も終わりである。

庭に出ていても蚊に刺されることはまれになった(12月でも皆無ではない)。
日中にはアカタテハやモンキチョウを見ることがあるが、夕方になるとユスリカの蚊柱や綿虫(アブラムシ)が飛ぶのを見るくらいである。

昨日の夕方、ウッドデッキの手すりにツユムシがいた。
キリギリスの仲間で、上向きに曲がった産卵管が特徴的である。

産卵管がある、ということは、雌(メス)である。
昆虫の生決定様式には、ヒトと同様の雄ヘテロ型のほか、鳥類と同様の雌ヘテロ型、雄の染色体数が雌の半分(半数体)のものなど、いろいろある。
調べてみたところ、キリギリスの仲間(直翅目)は雄ヘテロのXO型だ。

誰でも知っている通り、ヒトの性染色体は雄はXY、雌はXXである。
雄が異なる組み合わせなので、雄ヘテロという(ヘテロは異型結合、ホモは同型結合を表す)。

雄ヘテロといってもヒトとは異なり、キリギリスの場合、雄はX染色体が1本あるだけで、雌はX染色体が2本ある。
XO型のO(オー)は、じつは0(ゼロ)なのである。

……というように、ヒトもキリギリスも、受精の瞬間に雄になるか雌になるかが決まる。
性染色体の構成が違うのだから、雄か雌かの線引きは絶対的なように見える。

ところがどうも、自然界における線引きというやつは簡単で絶対的なものではないようだ。
性染色体の構成によって決定される「身体」の性別と、脳でイメージされる「自己」の性別が違ってしまうことがある。
昆虫のように一生の期間が短い生物ではどうだかわからないが、ヒトのように成長に時間を要する動物では、環境やホルモンの影響が大きいのである。

簡単に線引きして、男だ女だ、自己だ他者だ、敵だ味方だ、正義だ悪だ、と分類したがるのは、じつは科学的ではないのだ。
ヒトの営みを含めた自然現象には、境界があいまいでグラデーションのようになっているもの……スペクトルで表現されるもの……が多いのである。

まぁ、単純に線引きして「絶対」を声高に叫ぶ人には、警戒すべきだよね。
……なんか、庭の虫の話からえらく脱線してしまったが、これも世界情勢のせいかね?

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2016/11/06

無為の庭

無為の庭
庭にキャンプ用チェアを出して30分ほど昼寝した。

サンダルと靴下を脱ぎ、裸足の指をを草の上に広げる。
裸足で歩ける(寝られる)庭という、理想を実現したことに満足しながらうつらうつらと無為の時を過ごす。

無為の庭と言っても「無為自然の庭」なのではない。
人為的な作業によって作った「人工の庭」である。
10年に及ぶワシの生態的コントロールの賜物である。

だからこそ、晴れた日に裸足で無為の時を過ごす庭という、この幸せを何としても守りたい。
だからこそ、晴れた日の空から放射性降下物が降ってくるような事態は許しがたい。
改めて、原子力発電には反対を表明しておく。

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2016/09/19

10万年の平和ボケ

巽好幸著『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』(幻冬社新書)を読んだ。
書名はアレだが中身は至極真面目である。

火砕流で700万人が瞬殺され、北海道まで火山灰が降り積もると予想される、九州の巨大カルデラ噴火。
おそらく日本が壊滅するであろう大災害が発生する確率は100年間に0.3%だから、10万年のうちに3回は起こることになる。

えーと、核廃棄物を国が10万年間管理するとかいう話があるが、まさに平和ボケである。
これ以上、核廃棄物は増やさないに限る。

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2016/09/05

10万年の画餅

10万年の画餅
台風が西日本に居るせいか、雲の種類や動きが尋常でない気がする。
台風が来なくても、偏西風の中に聳える富士山が風の流れを変えているが。

10万年には、富士山は左手前の愛鷹山よりも低かった。
当時、愛鷹山はまだ噴火していたかも知れない。

10万年とはそういう時間なのだ。

火山だけではない。
氷期(氷河期)も10万年周期でやってくる。
もっと細かく、数十年のオーダーで急激に気温が変化する。

今後もそんな変化が訪れるとしたら、文明を維持できるのだろうか。
今のまま国家を維持できると考えている人がいるとは信じがたい。

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2016/04/16

巨視的な視点だと生活は見えない

巨視的な視点だと生活は見えない

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「余震に警戒」と言わないほうがよいのでは

「余震に警戒」と言わないほうがよいのでは
熊本の皆さんには申し訳ないくらい静岡は平穏である。
地震の報道を見ていて、「余震に警戒」と言わないほうがよいのではないか、と考えた。
前震、本震、余震という地震学の用語は、一連の地震が終息してから当てはめるものだ。
一連の地震の中でも生活を続ける人々にとって、本震も余震もないだろう、と思うのだ。

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2016/02/12

見えないけれど、あるんだよ

見えないけれど、あるんだよ
写真は昨日の記事の答え。
木星は肉眼で見えるし、スマートフォンで撮れる。
だが宇宙には見えない天体もある。

太陽のような恒星は自ら光を発している。
木星や月などの惑星や衛星は恒星の光を反射している。
暗黒星雲のような星間ガスも、恒星の光を遮るので「見える」。
また、目に見える光ではなく、電波を出している天体もある。
これも電波望遠鏡で「見える」。

だが、宇宙の大部分の物質は光でも電波でも見えない天体なのだそうだ。
その名もダークマター(暗黒物質)。
黒いわけではなく(もちろん邪悪なわけでもなく)「見えない」のでそう呼ばれる。
アメリカの大学で重力波の検出に成功したそうだが、重力波望遠鏡を使ってダークマターの存在を調べることはできるのだろうか。

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2015/09/01

満月は白く輝やかない

満月は白く輝やかない
NASAの宇宙気候観測衛星が160万kmの距離から撮影した月と地球の写真を見ると、いろいろなことがわかる。

見えているのは月の裏側である。
見慣れた「海」や線条がない。
月の表側(ニアサイド)と裏側(ファーサイド)では、その表情がだいぶ違う。

地球のほぼ全面に太陽の光が当たっているので、満地球である。
そこで当然、観測衛星から見た月も満月のはずだが、妙に黒っぽい。
裏側だから黒っぽいのか?というと、そういうわけではない。
じつは月の表側・裏側を問わず、月面はこの写真のように黒っぽいのだそうだ。

地球から見た満月が明るく輝いているのは、背景(つまり宇宙)が黒いからだ。
漆黒の宇宙に比べれば、月ははるかに「白い」のである。

しかし、白い雲をまとう地球に比べれば、月は「黒っぽい」のである。
そりゃあまぁ、雲と熔岩を比べたら、熔岩のほうが黒いよね。

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