2019/06/16

高さ(角度)を知りたければ拳を突き出せ

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2019/04/27

『トコトンやさしい地質の本』を読んだ

以前から地学分野の本を読んで勉強というか知識の補強に努めている。

火山や地震の本はけっこういろいろ読んだが、「地質調査」とか「地質図の読図」とかいった観点での解説書を読んだことがなかったので、基礎知識を補強しておこうと思って『トコトンやさしい地質の本』(日刊工業新聞社)を読んだ。

内容的には平易で知りたかったことが網羅されていたが、とても不満な点がある。

誤植(というか原稿の入力ミス?)も散見されたが、それはさておき、不満なところは次の2点。

  • 本文がゴシック体であること
  • 本文が縦組なのにツメ組であること

印刷物の本文は、明朝体のほうが読みやすい。

また、縦組の場合はプロポーショナル書体を使わず、ベタ組にするほうが読みやすい。

プロポーショナル書体を使ったツメ組だと、平仮名や片仮名が隙間なく詰めて表示されるため、読むときに視線の速度が一定せず、内容が頭に入りにくい。

プロポーショナルでない、等幅の書体であれば、ベタ組にすると文字が同じ間隔で並ぶので、視線の速度が一定になる。

視線の速度が一定のほうが、変化するよりも読みやすいのだ。

……ということについては、日本工業規格(JIS X 4051)や日本語組版処理の要件(JLreq)に書いてあったように思う。

大丈夫ですか、日刊工業新聞社さん。

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2018/10/30

『核攻撃から身を守ろう!』を読んだ

やはり原子力関係の人は、核兵器と「原子力の平和利用」は違うことを強調したいのかなぁ。
ホルミシス効果を持ち出して飯舘村がいちばん健康に良い村かも、とか書いてるし。
だったら、原発推進派の人達はこぞって福島へ移住すればいいのに。

ホルミシス効果については、『放射能と人体』(落合栄一郎著、講談社ブルーバックス)では、否定的だ。広島・長崎の被爆者の調査報告書をもとに、極低線量被曝でもガンによる死亡率が増える傾向にあると推定される。
何しろ内部被曝については、まだわからないことが多いのだ。

さて、この本を買ったのは、本当に核攻撃から身を守ることができるのか、直撃を食らわず生き延びたとして、どうすれば文明を再建できるのか、知りたかったからだ。
しかし、残念ながら満足のいく解答は得られなかった。

直撃を受けず生き延びた場合、約2週間シェルターにこもれば、環境中の放射線量は1000分の1になり、外へ出て活動できるようになるそうだ。
核の冬とか、内部被曝による長期的な影響がなければ、の話である。
非環境科学系、非生物科学系の人は、「一時的な外部被曝」以外の影響を軽視しているように思える。

それはさておき、やっぱり核攻撃から身を守る方法はシェルターかぁ。
確かに、日本では原発事故も火山噴火もあるから、シェルターの必要性も理解できる。
世界中の指導者が正気になれば核攻撃に対するシェルターは必要なくなるが、火山はなくならないからね。
それに、原発をすべて廃炉にしても、放射性廃棄物は残り続けるわけだし。

まぁ、シェルターにこもって生き延びるという選択肢のほかに、世界がしくじったら死んじゃうほうがいい、という考えかたもあるかなぁ。
それも無責任だから、核廃絶のために運動するとか、核軍縮に積極的な候補者に投票するとか、そのほうが建設的だよね。

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2018/10/28

映画『エリジウム』を観た

SF的な設定はいいのに、CGやSFXの質はいいのに、そして豪華名優を並べているのに、B級感が否めない、という点で『アルマゲドン』に通じるところがあるかも。

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まず、宇宙を描けてない。
上の図でスペースコロニーに接近するシャトルは、当然前方に噴射して減速していないと変だ。ところがエリジウムに接近するシャトル(映画ではこの図のようなわかりやすい形ではなくて、もっと凝っているが)は、まるで大気中のジェット機のように後方に噴射し続けているのだ。

それだけでなく、コロニーの居住区の上に着陸しちゃう。
いやいや、コロニーのトーラス(円環)に内側からランデブーするには、かなり複雑な軌道操作が必要で、燃料も浪費するだろう。
だから普通、宇宙船やシャトルはハブ(車軸)にドッキングし、人や物資はスポークを通じてトーラスに降ろすはずだ。

そもそも、トーラスの居住区の「空」が宇宙に解放されているのが変だ。
トーラスの遠心重量が1Gだとしても、数十~数百メートルの壁では、空気の漏出は防げない。
エベレストの頂上だって空気が(薄いけど)あるのだから、空気を留めるための壁の高さは1万メートル以上必要だろう。
そんな壁を作るより、天井を作って密閉したほうがいい。

密閉しなければならない理由はほかにもある。
紫外線や放射線への対策だ。せめて天井をUVガラスにしないと、イリジウムの住人は日焼けや皮膚ガンで苦しむことになる(すぐ治療できるのかも知れないが、苦しむだろう)。
じつはUVガラス程度では太陽からの荷電粒子などは防げないので、コロニーの居住区への光は、二つの反射鏡を使って取り込むことになる。
そのしくみは、ホーガンの『未来の二つの顔』にわかりやすく描かれている(星野之宣が漫画化している)。

・・・という具合で、ツッコミどころ満載なのである。
まぁ、ツッコミを入れることを楽しむ映画だと思えばいいのだが。

名優を生かしきってない点も残念だ。
『コンタクト』で科学者を演じていたジュディ・フォスターが冷徹な長官なのは新鮮で面白かったのに、あっさり死んじゃうし。
同じく『コンタクト』で盲目の科学者、『ブラックホーク・ダウン』では果敢な軍曹を演じていたウィリアム・フィクナーが人間味のないCEO役で、やっぱり死んじゃうし(しかもシャトルの座席に座ったまま)。

もうちょっと、兵器や人体破壊とは別のところにSF的なネタが欲しかったかなぁ。

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2018/10/08

キノコちゃんに叱られる

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「ねえ、福島第1原子力発電所から200キロも離れてて、7年半たっても基準値の倍の放射線が検出されるのは、なんで?」
「ボ一っと生きてんじゃね―よ!」

画像の出典は、静岡県からのお知らせ「「野生きのこ」における放射性物質の検査について」の報道提供資料(PDF)より。

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2018/09/25

仲秋の名月と「勉強」の違和感について

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新しいスマートフォンで月を撮ってみた。
まあ月や星や夜の雲が撮れることに驚いた(ちょっとPhotoshop Expressで明るくしたけど)。

上の写真の右のほうの明るい点は、火星である。
ここで、「この写真、24日の仲秋の名月(満月)ではないな」と気付いた人はいるかな?

じつはこの月は22日の夜の「十三夜月」で、左(東)側が少し欠けているのだが、ぼぉっとした写真なのでよくわからない。
しかし、24日の満月(十五夜の月)を見た人なら、こんな位置に火星がなかったと言えるのでは?

22日には30°(腕を伸ばしたときの握りこぶしの幅3個分)くらい離れていた月は、24日には60°ほどにもなる。
この値は、月の満ち欠けの周期が約30日であることを知っていれば、簡単に求めることができる。

もし正確な値を知りたいときは?
国立天文台などのサイトで調べればよいのだ。

細かい数値を覚えていることを、「頭がよい」とか「勉強ができる」とか勘違いしている人がいるが、まったくの間違いである。
数値やら何やらを覚えておくのは、本やコンピュータの仕事である。

「頭のよい」人間に必要なのは、観察し、疑問を持ち、考えて、新たなモノや価値を作り出すことだ。

ついでに言うと、勉強ができても頭がよいとは限らない。
「お勉強ができるようだけど、頭悪いんじゃないか?」と疑いたくなる人っているからね……。

(おまけ)
じつは本当の満月(望)は翌日(25日)の午前中だったりする。日本は昼なので真の満月は見えなかったのだ。

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2018/09/09

北海道ブラックアウト

9月6日(木)、北海道で震度7の地震が発生し、多数の死者が出るとともに全道の電源供給が停止するという大災害となった。
札幌の友人に連絡を取ってみたところ、大きな被害はなかったが12時間にわたって停電していたという。

今回の大停電の原因は、北海道全体の電力の半分以上をまかなっていた苫東の火力発電所が震源に近く、停止したことが原因だそうだ。
残った火力発電所に負荷がかかり、タービンの破損を防ぐためにそれらの発電所も自動停止したため、一挙に電源供給がストップする「ブラックアウト」が発生したのだ。

こういうとき、原子力発電所が稼働していれば、大規模停電は防げたのではないかという人がいるが、そうだろうか?

まず、原子力発電は、電力調整に向かない発電方法のはずだ。
全力で発電するか、発電しないか、どちらかしかできない。
しかも、安定稼働の状態に達するまで時間がかかる。

そして、原子力発電は地震に弱い。
入り組んだ配管だけでなく、水を蓄えた原子炉やその中の燃料集合体と制御棒など、振動に対して脆弱な機構ばかりだから、ちょっとした地震で自動停止する(停止しなかったら困る)。

「信頼できる電源」とは、到底思えないのである。
これに加えて、事故に伴う放射性物質の放出とか、使用済み核燃料の処理とかの問題がある。
運転するだけで「潜在的核兵器」であるところのプルトニウムがたまって国際的な立場も悪くなる。


事故に関していえば、今回の地震のような、「未知の断層」による大きな地震が、原子力発電所の直下で起こらないと誰が保証できようか(いや誰もできるはずがない)。

そもそも、今回のブラックアウトの原因は、発電所が「一極集中」していることなのだから、火力発電所を原子力発電所に置き換えるだけでは解決にならない。

なぜ、日本ではスマートグリッドが実現できないのだろう?
「電力の地産地消」とか「電力のインターネット」とかいった構想はあってもなかなか実現しないで、何が「技術立国日本」だ、と思ってしまったのだった。

(スマートグリッドに関する過去の記事)
2011/03/18 日本の電力網はスマートなのか?
2011/03/20 家庭内配線12ボルト化計画
2012/03/08 腹立って、タイトルが思いつかないや
2014/10/15 胡散臭さの根源

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2018/07/27

「生産的でない」人を大事にするように進化したのだ

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写真は、アラスカの海岸近くの川で見たサケ。
サケは大量の卵を産むが、産みっぱなしである。
そのため、大部分の卵や子供は死んでしまい、再び産卵のために川に戻って来るまで成長する子供は、ごくわずかだ。
多産多死型の繁殖戦略なのである。

ヒトはサケとは異なり、少数の子供を大切に育てる、少産少死型の繁殖戦略をとっている。
しかも、母親だけが子育てをするわけではなく、周囲の未婚の女性だけでなく、年老いた女性も手助けする。

狩猟採集民の研究によれば、母親の採集した食料だけでは足りない分は、祖母、姉妹、いとこ、おばが手当する。なかでもとくに重要な役割を果たしているのが祖母であり、この経験豊富な先輩採集者は、通常、世話の必要な幼児を抱えていないことも手伝って、きわめて有能な助っ人となる。実際、人間の女性が出産可能な年齢を過ぎたあとまで長生きできるように自然選択が働いたのは、祖母として娘や孫への食料供給を手伝えるからだった、という説もあるほどだ。
(ダニエル・E・リーバーマン『人体600万年史』〔上〕p.133-134、ハヤカワ文庫)

人類は、子供を産まない(産めない、産めなくなった)人を大切にし、その人たちがヘルパーとなるように進化してきたのである。

それなのに、LGBTの人々を「生産的でない」と決め付けるような政治家が、この現代にいるとは。
しかもこの議員、農学部出身だそうだ。
もう、非科学的で恥ずかしいから、農学部卒を名乗ってほしくないと思うのである。

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2018/04/10

ヒトの習性に関する考察

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朝の散歩で家の近くまで戻って来たとき、こんは三差路の真ん中に座り込み、しばらくじっと「観察」する。
住宅地を縦横に横切る道を通る人や車を、飽きるまで見ているのだ。
そしてもちろん、ネコでも横切ろうものなら駆け出す。

一緒に散歩していた娘に「十字路に座って人を見る、というオオカミの習性を受け継いでいるのだろうね」と言うと娘は「柴犬はオオカミに近いっていうからね」と言った。
こんは純粋な柴犬ではなく、何かしら洋犬の血が混じっているが、オオカミの習性を受け継いでいることは確かだ。

「ヒトには、遺伝的に決定されている習性って何かあるの?」と娘に訊かれたので、ちょっと考えた。
「出来事に原因があると思い込むことかなぁ」。
夜になって腹が痛くなったのは、昼間に食べた木の実のせいだろうか、とか。

これが科学的思考の「もと」だが、同時に迷信の要因でもある。
狐憑きだとか先祖の祟りだとか。
原因が明らかになっていない出来事にも、何かしらの原因をこじつけてしまうのである。

もちろん、出来事に因果関係を求める習性、というか能力は、ヒトだけの特質ではない。
霊長類、というかサルの仲間は因果関係がわかっているからパズルを解いてご褒美をもらうという実験ができる。
その点では、ネズミだってハトだって出来事に原因を求める。
たまたま妙な動きをしたときにご褒美をもらえたので、ご褒美欲しさに踊り狂うハトの動画を見たことがある。

ただ、ヒトはその程度が過ぎていて、喧嘩や戦争にまで発展するから厄介だ。

宗教も、結果に対して原因を求めるところから発生した、と言えるかも知れない。
こんなに生きていくことが辛いのは、前世の報いなのだ、とか。
こんなに生きていくことが辛いのは、魂を清めるための試練なのだ、とか。

「じゃあ、動物にも宗教があるのかなぁ」と娘が言った。
「いや、宗教には抽象化したコミュニケーションが必要だから、言語を持っていないとね」

だからひょっとすると、イルカやクジラは宗教を持っているのかも知れない。
来世での救済などではなく、生を謳歌することを是とする宗教を確立していたら、教えて欲しいもんだなぁ、などと思った。

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2017/07/29

素朴な疑問

素朴な疑問
原子力発電所の放射性廃棄物の地層処分の候補地について、公表された地図を見て考えたこと。

静岡県東部は伊豆・箱根・富士の火山がたくさんあるので適地にはならないだろうと思っていた。
ところがポツリポツリと適地がある。
なぜだ?

どうも火山(しかも火口)からの距離を一律に設定したのではないか。
ハザードマップとの対照とかやったのだろうか。

そして活断層も「線状」に捉えているようだ。
断層と断層の間が適地って……。

……これって本当に「科学的有望地」なんすか?

もちろん、10万年間も地層内に「隔離」できるという幻想がまず、科学的ではないように思うのだが。

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