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2023/11/18

毒!

愛鷹山に登ったとき、山頂直下のブナ林の中で、美味しそうなキノコを見つけた。

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ヌメリスギタケだと思うが、オオワライタケなどの毒キノコも似たような外見をしているので、採らなかった。
そもそも、静岡県では野生のキノコは採取禁止である(山伏峠のツキヨタケの話にも書いたなぁ)。

これまでにアイタケやチチタケ、ホコリタケのように間違えようのないキノコは、山で採って食べたことがある。
しかし、多くの食用のキノコは、毒キノコとの区別が難しい。
素人判断は危険である。

キノコというものは菌類の胞子体だから、胞子を放出する前に虫や獣に食われてしまっては、繁殖することができない。
そこで毒物を生成することで、食われることを防いでいるのだろう。

毒物が体内に入ったことを検知すると、嘔吐や下痢によって早く排出しようとするスイッチが入る。
車酔いやめまい、過度なストレスによって吐き気を催すのは、自律神経の乱れを「毒物を摂取した」と脳が勘違いし、毒物排出機能のスイッチが入るかららしい(ナゾロジー https://nazology.net/archives/137114 )。

国会の審議を経ずに何でも勝手に決めてしまう政府や、不条理な侵略を行う国家に対して吐き気を催すのも、毒物に対する拒否感によるもの……なのだろうか。

それはさておき、キノコの毒による身体症状は、嘔吐や下痢の他に呼吸困難などさまざまだ。
一番すごいのがカエンタケで、触っただけで皮膚炎になるという。

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秋の山では、キノコだけでなく、草や木の果実にも有毒のものがあるので注意が必要だ。
林道の脇のマムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)が、赤い果実をつけていた。

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いかにも食べられそうな外見だが、有毒である。
ちなみに「マムシ」という名前の由来は有毒だからではなく、茎のように見える部分にマムシのような模様があるからだ。

4月13日に愛鷹山の林道を歩いたときには、特徴的な花が咲いていた。

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じつは先週から舌の裏側にできた口内炎に苦しめられている。
そこで持病(高脂血症)の診察の際に漢方薬を処方してもらった。
「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」という名前を見て、半夏って聞いたことあるなぁと思って調べたところ、カラスビシャクだった。
サトイモ科ハンゲ属の植物で、畑の雑草として生えてくることもある。
カラスビシャクの塊茎も有毒だが、毒抜きをして有用成分だけを残して生薬として用いている。

毒は薬にもなる、というわけではなく、毒草はさまざまな化合物を作るので、その中には薬として使えるものもある、と考えたほうがよいだろう。

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