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2022/11/09

皆既月食の夜に

昨日夕方、リモートワークの業務終了後に散歩に出たとき、月の左下(東側)から欠け始めていた。
正確に言うと皆既月食の始まりで、月が地球の影に入り始めていたのである。

今、一眼レフを持っていないので、望遠レンズを使って月食の写真を撮ろうとは、初めから考えていなかった。
そこでまぁ、スマートフォンの夜景モードで撮ってみたのがこの一枚。

Img_20221108_175410

帰宅後、夕食の準備の合間に、月が完全に地球の影に入る様子をカミさんと駐車場から見た。

夕食後、2階のベランダに三脚とプロミナー(地上望遠鏡)を持ち出して観察したが、あいにく雲が広がってきて、天王星食は見られなかった。

皆既食の間の月は、20倍で見る月はトリュフチョコのような赤黒い球体として空に浮かんでいた。

皆既食の月が赤っぽく見えるのは、地球の大気圏を通過した太陽光のうち長波長の赤い光だけが月面に到達するからだ。
朝焼けや夕焼けと同じ原理だが、それにしても月は暗いなぁ、と思いながら見えていて、気づいたことがある。

朝焼けや夕焼けの富士山は、冬なら明るいピンク色や紅色だが、夏は赤黒い。
冬は白い雪が赤い太陽光に照らされるから明るいピンク色で、夏は雪がないので玄武岩の地肌が赤い太陽光に照らされるから赤黒い。

月の表面も玄武岩質だから、地球の影の中の月は、夏富士の夕映えと同様の色合いになるのだろう。

プロミナーで暗い月を見ていて、岩石でできた球体が真空の宇宙に漂っているのだということを実感した。

いま自分の居るこの惑星もまた、真空の宇宙に漂っている岩石でできた小さな球体である。
小惑星の衝突とか超新星爆発とか、「ちょっとした」宇宙のイベントで球体の表面の大気の膜が剥がれたり煮えたりしたら、その膜の中で暮らす生き物(とくにヒトなどの大型動物)は滅ぶだろう。

こんな小さな岩石の球体の上で争ったり、大気の膜の中を汚したりしてどうすんだろう、と毎度のように思うのだ。

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