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2021/10/08

なゐの国

昨晩、10月7日22時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする、マグニチュード5.9の地震が発生した。

岩合さんの世界ネコ歩きのTV番組を見ていたら緊急地震速報が流れ、ほどなく揺れ始めた。
揺れているうちに玄関のドアを開けて避難経路を確保し、ついでに外の様子を見た。
電線が揺れ、カラスが騒いでいた。
沼津は震度3で、ウチでも照明器具が揺れたぐらいで、被害はまったくなかった。
娘の一人がこんをなだめていたが、それほど動揺していないようだった(3.11のときには腰を抜かしたそうだ)。

首都圏の最大震度は5強、震源の深さは80km(その後訂正されて75km)であった。

布団を敷き、歯を磨きながらTVを見て、あー、これはフィリピン海プレートのプレート境界で起こったな、と思った。
地球科学はワシの専門分野ではないが、科学雑誌や高校の教科書、一般向けの解説書(新書)なんかを読んでいると、なんとなくわかってくるものだ。

1年前の「いわゆる「核のゴミ」の行方」という記事に載せた図を再録する。この図は、「伊豆半島ジオパーク」に掲載されているもので、日本列島を構成するプレートの境界と火山(赤い点)を示している。

Izupen_plate

首都圏は北米プレート(オホーツクプレート)に乗っているが、その下にはフィリピン海プレートと太平洋プレートが潜り込んでいる。
太平洋プレートに接していて、地下深くに引きずり込まれつつあるフィリピン海プレートの先端が、反発して(ちょっとだけ)跳ね上がり、今回の地震を起こしたのだろう。

なぜ海洋プレートは大陸プレートの下に潜り込むのか?
そしてなぜ、太平洋プレートはフィリピン海プレートの下に潜り込んでいるのか?
……ということについては、2015年に「【地球科学】海洋プレートが潜り込むわけ」という記事に書いたので、リンクを張っておく。

今回の地震は、地下深くの海洋プレート間のズレによって生じたので、首都直下地震ではないそうだ。
首都直下地震の震源はもっと浅くて、北米プレート内の活断層などが想定されている。
より地表に近い部分が激しく動くことによって、より大きく激しい地震になるという。

さて、気象庁は今後一週間ほどの間は同程度の地震の発生に注意、と言っているが、それは今回同様の海洋プレート間の地震について、である。

マグニチュード7を超える首都直下地震は、今後30年以内に70%以上の確率で発生するとされている。
つまり、今日明日に起こっても、まったく不思議ではないのだ。
そこで、今回の地震と同程度の地震に注意して一週間を過ごして「大きな地震が続かなくてよかったね」とか言っているその当日に、首都直下地震が発生、なんてことだってあるかもなぁ、と思ったりする。

まぁ、ウチは首都圏ではないので直接的な被害は小さいかもしれないが。
その代わり、今後30年以内に70%から80%の確率で、南海トラフ巨大地震が発生すると予想されていて、津波が心配だったりするのだが。

まったくもって、日本は「なゐ」(地震の古語)の国である。
4枚のプレートが接するところに位置するという、まったくもって稀有な国である。
その点においては、まさに「日本、凄い」である。
もちろんその御蔭で地震や火山の災害が頻発し、原発が吹っ飛べば国家が壊滅しかねないのであるが。

それはさておき、こう地震が頻発すると、改めて個人的な備えも確認しなくては、と思う。
通勤用のザックには財布やカードなどの貴重品、モバイルバッテリやマスク、ペンライトや携帯用の折りたたみ式の簡易ヘルメットなどを詰め込んである。
これに水や食料を入れれば完璧だが、重くなるよなぁ、とか、クラウドに上げていないアルバム写真や蔵書のデータをHDDからSDDに移して携帯すべきか、とか、考えておくべきことはいろいろある。

まぁ明日考えればいいか、などと思っていると、来るんだろうなぁ。
今後30年以内に70%超の確率の出来事が。

さて、今日のニュースでは、首都圏の電車が運休したりダイヤが乱れたりで、通勤通学客が駅からあふれたという。
そのニュースを、ワシは自宅でテレワーク中に、背後のTVからの音声を聞いて知り、こう思った。

えぇ? なんでみんなテレワークしてないの?

感染症対策と自然災害対策には共通項が多い。
テレワークもそのような対策の一つであり、交通機関を使わずに業務を継続する有効な方法(BCP)である。

首都圏在住の皆さん、なんでテレワークしてないの?
首都圏在住の皆さん、首都圏直下地震の備えはしてますか??

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