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2021/10/01

恐怖の寄生虫

昨日(9月30日)の夜中、台風16号の接近に伴って雨風が激しくなる中、こんが不調になって庭に用足しに出た。もう家族総出で雨戸を開けたり、こんの体や足を拭いたりの大騒ぎ。ワシは雨の中、後片付けのために庭に出る羽目に。

こういうことがあるから、モンベルのウィックロンのウェアを着て寝ることにしているのだ。雨具でカバーしきれない部分が多少濡れても、冷たくなくて、すぐ乾くからね。

今日の午後には、こんは元気に散歩していたので、一時的な腹の不調だろう。

なお、こんの不調と表題とは関係ない、と思う。

で、表題の件。昨日の朝のこと。散歩の折にカマキリの死骸を見つけた。路上で、車に轢かれたらしくペチャンコになっていた。

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カマキリの近くに、黒い糸くずのようなものが落ちていた。いや、糸くずにしては硬そうで、両端が先細りだから針金でもないし……。

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これは、知る人ぞ知る、恐怖の寄生虫「ハリガネムシ」である。

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ハリガネムシはカマキリなどに寄生し、その体内で育つ。ハリガネムシの成虫(成体)は水中で産卵し、幼生はカゲロウなどの水生昆虫に寄生してシスト(包嚢)になる。
シストは休眠状態の頑丈な繭のようなもので、水生昆虫が羽化しても、そのまま体内に留まっている。
水生昆虫がカマキリに食べられると、ハリガネムシはシストから成体になり、カマキリの体内で成長する。

ここまででも(カマキリの立場に立つと)充分に「恐怖」だが、この先はもっと恐ろしい。

ハリガネムシは水中で産卵するが、カマキリが生活しているのは陸上で、水とは縁がない。ところが、ハリガネムシに寄生されたカマキリは、水面で反射した光のきらめきに魅せられたかのように川や池に近づき、入水自殺してしまうのである。

詳細は神戸大学の研究ニュース「ハリガネムシは寄生したカマキリを操作し水平偏光に引き寄せて水に飛び込ませる」を読んでいただきたいが、要するにカマキリは、体内のハリガネムシによってその行動をコントロールされてしまうのだ。

ハリガネムシがどうやってカマキリの行動をコントロールするのかは、まだわからない。

動物の行動は単純な反射の組み合わせだから、その反射の引き金となる刺激として、本来とは異なるものを異なるタイミングで与えれば、本来とは異なる行動を取らせることができるかもしれない。
誰しも、言うつもりのないことを言ってしまったり、買うつもりのないものを買ってしまったり、食べようと思っていなかった料理を注文したりといった予想外の行動を取ったことがあるはずだ。

これは自分の中の別の自我(別人格)によるものなのか? 
あるいは、自由意志を持った自我というものが幻想で、哲学的ゾンビの行動を見ているだけなのか?
それとも、腸内の共生細菌などが分泌するホルモン様物質によってコントロールされた結果なのか?
ひょっとして、ほかの恐怖の寄生生物によるものとか……。 

な〜んてことを考え始めると、怖いよねぇ。

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