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2021/10/17

静脈の色を実測してみた

先日のNHKの番組「チコちゃんに叱られる」では、血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜか?という問いを扱っていた。

じつは、これに関して2015年に立命館大学の「文学部 北岡明佳教授が“人間の静脈は実は灰色で、錯視によって青色に見えている”ことを発見!」に基づいて「静脈は青脈にあらず」という記事を書いている。

この記事を書くとき、図解の静脈の色は画像ソフトのカラーパレットから「暖色系の灰色」を選んだ。

しかし本当に、静脈は「灰色」なのだろうか?

ここはやはり、実際に観察して確かめてみなくては。

ということで、スマートフォンを使って自分の腕の皮膚と血管のRGB値を調べた。

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うーむ。実測値を元に描くと、色の差が小さいためか、ちょっと薄くてわかりにくいが、やはり静脈は青みがかって見える。

ちなみに、RGB値の測定には、「何色?」というアプリを使った。

スマートフォンのカメラを通してRGB値や色名がわかるだけでなく、次のように画像の保存ができる。

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このときすでに血管の色が「おちついた きいろ」と表示されている。

「見た目」には青緑色っぽく見えていたのだから、錯覚というやつは本当に恐ろしい。

人間の感覚って、あてにならないねぇ。

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2021/10/10

秋空の下、なんか変

金曜日、夕方の散歩。
日没が早くなってきたので、在宅勤務中に出退勤管理システムで「外出」をクリックして散歩に出かける。
タイムカードで打刻するのと同じ要領である。
散歩から帰ったら「再入」を打刻して、仕事に戻る。

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公園のケヤキが色づいてきた。
スマートフォンを自撮りモードにして、こんの顎の下から撮った。
このとき、セルフタイマーをゼロ秒に設定しておかないと、こんが動いてしまって狙ったような写真は撮れない。

散歩からの帰り道、自宅の近くのコンクリートの壁に夕陽が射していた。
先週ぐらいから、散歩終了の時間と日没の時間が一致してきて、ここで見る影が面白いなぁと思っていたので、歩きながら撮ってみた。
こんの足が長くなって面白いねぇ。

さて、表題の「なんか変」なのは、こんの足の影の話ではない。

昨日の朝、庭の芝の上にツマグロヒョウモンのメスがいるのを見かけた。
あまりよく飛べない様子で、芝生のあちこちをバタバタとさまよっていた。

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羽がきれいだから、羽化したてと思われるが……ツマグロヒョウモンは、蛹で越冬するはずだ(幼虫越冬説もある)。
そう思って、家の壁の土台近くにいくつか付いている蛹を確認してみた。
先月末頃、駐車場の舗装の隙間のタチツボスミレを散々食い散らしたツマグロヒョウモンの幼虫が、ここで蛹になったことを確認していたのだ。

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手前の蛹は、空になっている。
寄生蜂にやられたなら小さい穴が開いているはずだが、大きく裂けているので、羽化したのだろう。
奥の方に見える蛹は真っ黒なので、まだ中身が詰まっているようだ。

もちろん、庭の成虫がこの抜け殻の主であるとは断定できないが、その可能性はある。
こんな時期に羽化したのは、やはり一度寒くなった後に暖かい日が続いているからだろうか。

キンモクセイが二度咲いた、という話も聞いた。
富士山の初冠雪も二回あった(公式記録は一回だけど)。

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昨日夕方の散歩のとき、上空には秋らしく、いわし雲が浮かんでいたが……箱根の上には入道雲。
やっぱり、なんか変なのである。

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2021/10/08

なゐの国

昨晩、10月7日22時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする、マグニチュード5.9の地震が発生した。

岩合さんの世界ネコ歩きのTV番組を見ていたら緊急地震速報が流れ、ほどなく揺れ始めた。
揺れているうちに玄関のドアを開けて避難経路を確保し、ついでに外の様子を見た。
電線が揺れ、カラスが騒いでいた。
沼津は震度3で、ウチでも照明器具が揺れたぐらいで、被害はまったくなかった。
娘の一人がこんをなだめていたが、それほど動揺していないようだった(3.11のときには腰を抜かしたそうだ)。

首都圏の最大震度は5強、震源の深さは80km(その後訂正されて75km)であった。

布団を敷き、歯を磨きながらTVを見て、あー、これはフィリピン海プレートのプレート境界で起こったな、と思った。
地球科学はワシの専門分野ではないが、科学雑誌や高校の教科書、一般向けの解説書(新書)なんかを読んでいると、なんとなくわかってくるものだ。

1年前の「いわゆる「核のゴミ」の行方」という記事に載せた図を再録する。この図は、「伊豆半島ジオパーク」に掲載されているもので、日本列島を構成するプレートの境界と火山(赤い点)を示している。

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首都圏は北米プレート(オホーツクプレート)に乗っているが、その下にはフィリピン海プレートと太平洋プレートが潜り込んでいる。
太平洋プレートに接していて、地下深くに引きずり込まれつつあるフィリピン海プレートの先端が、反発して(ちょっとだけ)跳ね上がり、今回の地震を起こしたのだろう。

なぜ海洋プレートは大陸プレートの下に潜り込むのか?
そしてなぜ、太平洋プレートはフィリピン海プレートの下に潜り込んでいるのか?
……ということについては、2015年に「【地球科学】海洋プレートが潜り込むわけ」という記事に書いたので、リンクを張っておく。

今回の地震は、地下深くの海洋プレート間のズレによって生じたので、首都直下地震ではないそうだ。
首都直下地震の震源はもっと浅くて、北米プレート内の活断層などが想定されている。
より地表に近い部分が激しく動くことによって、より大きく激しい地震になるという。

さて、気象庁は今後一週間ほどの間は同程度の地震の発生に注意、と言っているが、それは今回同様の海洋プレート間の地震について、である。

マグニチュード7を超える首都直下地震は、今後30年以内に70%以上の確率で発生するとされている。
つまり、今日明日に起こっても、まったく不思議ではないのだ。
そこで、今回の地震と同程度の地震に注意して一週間を過ごして「大きな地震が続かなくてよかったね」とか言っているその当日に、首都直下地震が発生、なんてことだってあるかもなぁ、と思ったりする。

まぁ、ウチは首都圏ではないので直接的な被害は小さいかもしれないが。
その代わり、今後30年以内に70%から80%の確率で、南海トラフ巨大地震が発生すると予想されていて、津波が心配だったりするのだが。

まったくもって、日本は「なゐ」(地震の古語)の国である。
4枚のプレートが接するところに位置するという、まったくもって稀有な国である。
その点においては、まさに「日本、凄い」である。
もちろんその御蔭で地震や火山の災害が頻発し、原発が吹っ飛べば国家が壊滅しかねないのであるが。

それはさておき、こう地震が頻発すると、改めて個人的な備えも確認しなくては、と思う。
通勤用のザックには財布やカードなどの貴重品、モバイルバッテリやマスク、ペンライトや携帯用の折りたたみ式の簡易ヘルメットなどを詰め込んである。
これに水や食料を入れれば完璧だが、重くなるよなぁ、とか、クラウドに上げていないアルバム写真や蔵書のデータをHDDからSDDに移して携帯すべきか、とか、考えておくべきことはいろいろある。

まぁ明日考えればいいか、などと思っていると、来るんだろうなぁ。
今後30年以内に70%超の確率の出来事が。

さて、今日のニュースでは、首都圏の電車が運休したりダイヤが乱れたりで、通勤通学客が駅からあふれたという。
そのニュースを、ワシは自宅でテレワーク中に、背後のTVからの音声を聞いて知り、こう思った。

えぇ? なんでみんなテレワークしてないの?

感染症対策と自然災害対策には共通項が多い。
テレワークもそのような対策の一つであり、交通機関を使わずに業務を継続する有効な方法(BCP)である。

首都圏在住の皆さん、なんでテレワークしてないの?
首都圏在住の皆さん、首都圏直下地震の備えはしてますか??

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2021/10/06

科学とコンピュータ

プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎さんらがノーベル物理学賞を受賞。ということでマスコミや政治家は「日本人がノーベル賞を受賞」とか言ってはしゃいでいる。

真鍋さんは日本の出身だが、国籍はアメリカ合衆国である。はしゃぐのは何かおかしくないか?

今日のプリンストン大学での会見では、アメリカで研究しアメリカ国籍を取得した理由について、日本では協調を求められるし、コンピュータも自由に使えなかったからだと述べていた。日本での研究は不自由で、忖度とかは真っ平御免、ということだろう。
日本でも科学者はもっと政策に関わるべきだし、コミュニケーションが行われることが重要だとも述べていた。
そのあたり、学術会議に口出しするような政府(あー、前政府か?)はどう思うのかね?

受賞理由は「地球規模の気候変動モデルを構築し温暖化予測に貢献したこと」であり、選考委員は気候変動を物理学で説明できる科学的なモデルにしたことが重要だと言っていた。
地球温暖化を気のせいだとか自然現象だとか言って真面目に取り組もうとしない指導者たちに、科学的に考えろよ、とメッセージを送っているわけである。

さて、真鍋さんはコンピュータを自由に使える環境で気候モデルを作り上げたわけだが、それが1960年代である。そのころ、日本では大学のコンピュータ環境はどんな具合だったのか……。不自由だったことは確かだが。

1970年代後半、ワシが大学生の頃も大学の電算機室に鎮座するコンピュータは、誰もが自由に使えるものではなかった。学生が使うなんてことは論外で、教授ですら順番待ちだった。

ワシが所属していた作物学研究室には小型のコンピュータがあったのだが、プリンタ付きの大型のプログラム電卓のようなものだった。ディスプレイがなく、出力はレジのレシートのような感熱紙ロールだけ。教授が組んだ統計計算(分散分析とかt検定とか)のプログラムを起動し、データをテンキーで入力した。

調査項目の1項目、例えば「種子の重さ」とか「茎の長さ」とかを、野帳(フィールドノート)を見ながら100件入力したら、入力したデータと、平均や分散やt検定などの計算結果を出力する。そして、その入力データに誤りがないかを、野帳とレシート(のような出力紙)を対照してチェックする。入力ミスがあったら、100件すべてを最初から入力し直しとなった。だから入力時には必ず相棒を見付けて、野帳に記録した値を読んでもらい、復唱しながら入力する必要があった。

その小型コンピュータすら、研究室内の順番待ちでイヤになり、卒論のデータ集計が本格化する前に、プログラム電卓の購入を決意した。

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カシオのプログラム電卓、FX-502Pである。プログラムを組むことができる関数電卓なので、型式名に fx(関数)とプログラミングの P が入っている。卒論では二元配置分散分析が必要だったので、付属の『プログラムライブラリ』を見ながらポチポチとキーを打ってプログラムを組んだ。

これで順番待ちを気にすることなく、何度でも入力し直して、結果をチェックできるので助かった。しかも、誰の手もわずらわせることなく、深夜だろうといつだろうと……。

じつはこの電卓、現役で、まだ使っている。購入したころは、電卓の表示部はネオン管が主流で、FX-502P は液晶表示の「はしり」であった。 「液晶なんて、5年もすると劣化して見えなくなる」というウワサがあったが、なんのなんの、40年以上不都合なく使えている。

研究室で、このプログラミング電卓でデータ入力や統計処理をやっていると、助教(当時は助手といった)がやってきてこう言った。

「いいなぁ、今の学生は電卓があって。オレが学生の頃は、手回し計算機だったからなぁ」

科学がコンピュータなしではやっていけなくなってから、半世紀も経っていないのだね。

そして今、ワシはこう思う。

「いいなぁ、今の学生は Excel とかスプレッドシートとかがあって。ワシが学生の頃は、電卓だったからなぁ」

現在のパーソナルコンピュータの性能は、1970年代のコンピュータの何倍だろうか。それに、カメラやセンサも使い放題だから、データの取得から分析まで一気通貫にできるだろう。

コンピュータの性能は著しく向上し、誰もが高性能の超小型コンピュータ(スマートフォンと呼ばれている)を持つ時代となった。

そのコンピュータを手にしている人々は、半世紀前と比べてより科学的な思考ができるようになっている……だろうか?

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2021/10/05

空に雲、地に病葉、人に愁いあり

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なんか秋らしい写真を最近撮ったなぁと思ったので、Google Photo で探した。これだな。10月2日の朝の雲。

もちろん、朝の散歩のときに撮ったのだから、この空の下はこんな具合。こんの足元の赤い落ち葉はスズカケノキ(プラタナス)。

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そして、庭のカキノキの落ち葉(9月19日)。円星落葉病に罹った葉なので、病葉(わくらば)という。病気で死んだ葉なのに、色鮮やかである。

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でもって、COVID-19 の感染第5波は急速に収まりつつあるようだが、なぜ感染者数が急激に減っているのか、その科学的説明ができないそうだ。

なんだかなぁ。愁いを残したまま秋は過ぎ行き、第6波が来るのかなぁ。

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2021/10/04

秋色

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草の色が秋っぽくなってきた。イヌタデ(アカマンマ)が花盛りで、コブナグサも穂を出した。

晴れた週末は、外の用事で忙しい。

先週、高さ1メートルくらいのキンモクセイを買ってきて鉢のまま庭に置いといたら台風でコケてしまった。土曜日の夕方、庭の角のコデマリが伸びすぎていたので剪定し、その隣にキンモクセイを植えた(その翌日花が咲いたが、まだ匂わない)。

日曜日には玄関先と庭の草を刈り、洗車した。車を拭いていると、モズが近所の電柱の上で、キチキチキチと高鳴きしていた。

庭のコブナグサやイヌタデは、半分くらい撤去した。ボサボサで芝生を荒らす上に、こんが緊急時に用を足すときの邪魔になるからだ。

そのコブナグサもイヌタデも、なかなか見た目通りの色に撮れない。スマートフォンのHDR (High Dynamic Range) 機能を使って白飛びや黒潰れを防いでみても、イヌタデの花のピンク色が出ない。

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写真を撮って記録するのもいいけれど、その場で見た色や匂いを記憶にとどめることにも重きをおきたいものだ。

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2021/10/01

恐怖の寄生虫

昨日(9月30日)の夜中、台風16号の接近に伴って雨風が激しくなる中、こんが不調になって庭に用足しに出た。もう家族総出で雨戸を開けたり、こんの体や足を拭いたりの大騒ぎ。ワシは雨の中、後片付けのために庭に出る羽目に。

こういうことがあるから、モンベルのウィックロンのウェアを着て寝ることにしているのだ。雨具でカバーしきれない部分が多少濡れても、冷たくなくて、すぐ乾くからね。

今日の午後には、こんは元気に散歩していたので、一時的な腹の不調だろう。

なお、こんの不調と表題とは関係ない、と思う。

で、表題の件。昨日の朝のこと。散歩の折にカマキリの死骸を見つけた。路上で、車に轢かれたらしくペチャンコになっていた。

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カマキリの近くに、黒い糸くずのようなものが落ちていた。いや、糸くずにしては硬そうで、両端が先細りだから針金でもないし……。

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これは、知る人ぞ知る、恐怖の寄生虫「ハリガネムシ」である。

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ハリガネムシはカマキリなどに寄生し、その体内で育つ。ハリガネムシの成虫(成体)は水中で産卵し、幼生はカゲロウなどの水生昆虫に寄生してシスト(包嚢)になる。
シストは休眠状態の頑丈な繭のようなもので、水生昆虫が羽化しても、そのまま体内に留まっている。
水生昆虫がカマキリに食べられると、ハリガネムシはシストから成体になり、カマキリの体内で成長する。

ここまででも(カマキリの立場に立つと)充分に「恐怖」だが、この先はもっと恐ろしい。

ハリガネムシは水中で産卵するが、カマキリが生活しているのは陸上で、水とは縁がない。ところが、ハリガネムシに寄生されたカマキリは、水面で反射した光のきらめきに魅せられたかのように川や池に近づき、入水自殺してしまうのである。

詳細は神戸大学の研究ニュース「ハリガネムシは寄生したカマキリを操作し水平偏光に引き寄せて水に飛び込ませる」を読んでいただきたいが、要するにカマキリは、体内のハリガネムシによってその行動をコントロールされてしまうのだ。

ハリガネムシがどうやってカマキリの行動をコントロールするのかは、まだわからない。

動物の行動は単純な反射の組み合わせだから、その反射の引き金となる刺激として、本来とは異なるものを異なるタイミングで与えれば、本来とは異なる行動を取らせることができるかもしれない。
誰しも、言うつもりのないことを言ってしまったり、買うつもりのないものを買ってしまったり、食べようと思っていなかった料理を注文したりといった予想外の行動を取ったことがあるはずだ。

これは自分の中の別の自我(別人格)によるものなのか? 
あるいは、自由意志を持った自我というものが幻想で、哲学的ゾンビの行動を見ているだけなのか?
それとも、腸内の共生細菌などが分泌するホルモン様物質によってコントロールされた結果なのか?
ひょっとして、ほかの恐怖の寄生生物によるものとか……。 

な〜んてことを考え始めると、怖いよねぇ。

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