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2021/09/05

草原とスクリーンセーバー

「裸足で歩き回ることができる庭」を維持するのは難しい。
ちょっと気を抜いたり、雨が続いたりすると丈の高い草が伸びて、草原のお花畑のようになってしまう。

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これは6月の写真だが、先々週も同じような状況になって、鎌を振るってユウゲショウを刈り込んだ。
ちょっと亜高山帯や高山帯の草原のようで、眺めるだけなら良い感じではあるが、芝が傷むし、足が痛い。
こんはあんまり気にしないようだけれども。

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本当は、山へ出かけて花の咲き乱れる中を歩き回りたいところ。
もっとも、上の写真のアラスカ・デナリ国立公園なぞ、今は行きようがないのである。

ということで、山の花咲く草原を思い浮かべていたら、そういう光景を表現したスクリーンセーバーがあったことを思い出した。
もう30年近く前のことである。
Macintosh用のスクリーンセーバーソフト、After Darkの数多くのモジュールの中に、Meadowsという名のものがあった。
その名の通り、緩やかに起伏する草原か湿地に、たくさんの花が咲く様子を表現していた。
Macを操作せずにしばらく置いて、真っ暗な画面が少しずつ花で埋まっていくのをボーっと眺めたりしたものである。

そうだ、ひょっとするとスクリーンセーバーは今は死語になっているのではあるまいか?
CRT(ブラウン管)が家庭から消えて久しい。
PC用のモニタやテレビはLCD(液晶ディスプレイ)やEL(エレクトロルミネッセンス)になり、焼き付きなど起きなくなった。
だから、PCを起動したまま操作しないときに、画面を保護するためのスクリーンセーバーは不要となった。

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CRTの原理は高校の物理実験で使うクルックス管(陰極線管)と同じで、陰極(マイナス極)に電圧をかけて電子線(陰極線)を飛ばし、蛍光板にぶち当てて発光させる仕組みである。
CRTの陰極は「電子銃」などという物騒な名前が付いていて、そこから電子ビームを画面に向けて、つまりユーザーに向けて発射するという、よく考えると健康に悪そうな画像表示装置だよね。

実際、高速で飛んできた電子が蛍光板やシャドウマスクまたはアパーチャグリル(各色のドットを表現するための穴の空いた金属板)にぶち当たって無理矢理止められたときには、制動X線が発生する。
つまり常時レントゲン写真を撮られているような状態になりかねないので、X線被曝を防ぐために、鉛ガラスを用いて遮蔽する仕組みになっている。

そのような仕組みであると、CRTモニタの説明書には書いてあったし、メーカーも被曝しませんと保証していたが、いっぽうで被曝防止用に金属繊維が織り込まれた「パソコン作業用エプロン」なんてものを販売している周辺機器メーカーもあった。
ワシがいた会社でも、エプロンを会社の経費で買って、使っている人がいた。
メーカーが「安全」と言っても、ユーザーは「安心」できなかったのである。

CRTモニタが姿を消すとともに、スクリーンセーバーもパソコン作業用エプロンも消えた。
こういう昔話を書いていると、PCをシャットダウンした後もモニタの左上に焼き付いた、DOSプロンプトを思い出す。
こんなんだったかな。

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