« 草原とスクリーンセーバー | トップページ | パンデミック終息への途上 »

2021/09/07

富士山初冠雪と科学のつまみ食い

Fig20210907

今朝、沼津の自宅から見えた富士山の山頂には雪が積もっていた。
9月7日、平年値の10月2日よりも25日も早い初冠雪の観測である。

じつは昨日の夕方、小雨が降る中散歩をしていて、雲の合間から雪を頂く富士山がちらりと見えた(雨が降っていたし、雲と雪で白っぽいし、こんは帰りたがるしだったので、写真は撮っていない)。
だから、今年の本当の富士山初冠雪は9月6日ではないのか?

気象庁によると、富士山の初冠雪の観測を担当しているのは甲府地方気象台で、昨日は甲府からは富士山が見えなかったため、今日が初冠雪となったのだそうだ。
気象現象の観測の記録」のページには、もうすでに「富士山の初冠雪:2021年9月7日」の記録が掲載されている。

さて、ワシが観測した9月6日と、気象庁の9月7日と、どちらが「科学的に正しい」富士山の初冠雪なのだろうか?

9月6日のほうは当然、ワシの見間違いまたは思い込みの可能性が疑われるよね?
でも、他の証拠によって立証あるいは否定できるので、正しいかどうかは別にして、科学的である。
「科学的」であるということは、「反証可能である」ことだからね。

9月6日の富士山の冠雪は、ワシだけでなく静岡県の各所や富士山頂からも報告があるようなので、「科学的な事実」と言ってよいだろう。
だが、記録としては9月7日となる。
これは、富士山の初冠雪の定義が「寒候年(前年8月から当年7月まで)に、付近の気象台から初めて見えたとき」と決まっているからである。
だからどちらも「科学的に正しい」と言って良いいだろう。

科学的に考えるときに重要となるのは「定義」である。
そしてその定義の際の条件によっては、観測結果や記録が異なることもあるのだ。

そんなことを考えているから、「非常事態宣言を解除するかどうかは総合的に判断する」なんて言われると、科学的じゃないなぁ、と思ってしまうのである。
総合的って、要するに数値とか条件とかを定義し計量することなく、あるいはそれらを無視して、諸般の事情を勘案し(というか綱引きの挙げ句)恣意的に決めるってことじゃん。

「科学的なエビデンスに基づいて総合的に」とか言われると、科学のつまみ食いをするな、と言いたくなる。

ワシはもっと科学的な思考ができる人たちに、この国を統治してほしいと思うのだよ。

|

« 草原とスクリーンセーバー | トップページ | パンデミック終息への途上 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 草原とスクリーンセーバー | トップページ | パンデミック終息への途上 »