ベタベタの正体
今日は、台風16号の接近に伴う雨が降る前にと、午後3時過ぎに散歩に出かけた。
上の写真で遊歩道の縁に生えているのがシマスズメノヒエ(ダリスグラス)。
2本抜き取って家に持ち帰り、簡単にスケッチした。生物学的なスケッチとしては失格な、荒っぽいスケッチだが、草と花の感じはわかるだろうか。
イネ科の植物なので、小さな花がたくさん集まって穂になっている。イネとかムギとかエノコログサ(ネコジャラシ)とかと同様だが、形状はオヒシバに似ている。小さな花は3列に並んでいるように見える。
その小さな花から黒っぽい雄しべの花粉袋や、黒っぽいブラシのような雌しべの先端(柱頭)が出ていて、虫が付いているみたいな感じ。
この花粉袋も柱頭も、花全体の表面に生えている細かい毛も、ベタベタしていない。それなのに、なぜシマスズメノヒエの茂みを通り抜けたとき、こんの頭や腹や足はベタベタになるのか?
ということで花の中を見たところ、中に液体が詰まっているものがあった。この液体がベタベタなのだ。
シマスズメノヒエは、イネ科の植物としては珍しく、昆虫が花粉を媒介するらしい。このベタベタは「蜜」なのだろうか。
そもそも甘いのか?試したほうがよいかな?と思ったものの、生えている場所が犬の散歩道なので、確認していない。する予定もない。
だいたい、ものすごく量が少ないので、どうやって集めればよいのやら。