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2021/04/01

エイプリルフールではありません

NHKなどの報道によると、気象庁は今後、東北沖巨大地震の震源周辺で発生する地震について、「余震」という表現は使わないそうだ。

もちろん、4月1日の報道発表だからといって、エイプリルフールではない(ちなみに、気象庁のサイトを見に行ったら、報道資料がPDFだった……リンク張れないじゃん)。

じつは気象庁は2016年の熊本地震以後、「余震」という言葉の使い方を変えている。

大地震後の地震活動(余震等)について」から引用する。

なお、「余震」という言葉は最初の地震よりも規模の大きな地震は発生しないという印象を与えることから、気象庁は同指針の指摘に沿い、 防災上の呼びかけ等においては、さらに規模の大きな地震への注意を怠ることのないよう、「余震」ではなく「地震」という言葉を使用します。

言葉のイメージというか、言葉が人に与える先入観というかミスリードには怖いものがある。

科学に疎い人が、科学用語を誤用すると、イヤなことになる。

例えば「進化」には、「進歩する」とか「良くなる」とか「より優れたものになる」といった意味はないので、「進化を遂げたナントカ」という常套句(宣伝文句?)は気持ちが悪い。

生物学における「進化」とは、洞窟の魚の目やヒトの虫垂のように、器官の退化に現れるものなのだ。

科学用語はけっこう適当に作られることが多いので、より誤解されにくいように変える必要がある。

遺伝の法則の「優性・劣性」には、「優れた形質・劣った形質」という意味はない。遺伝学的な「劣性」とは、「優性」とされる形質よりも現れにくい、という意味なのである。

そこで、日本遺伝学会と日本人類遺伝学会は、「顕性・潜性」と呼び替えることを提唱しており、生物教育においても、今後置き換えられて行くだろう。

そういえば「蔓延防止等重点措置」、じゃなくて、常用漢字にないもんだから「蔓」を交ぜ書きにして「まん延防止等重点措置」、これをさらに「まん防」と略すのはやめてほしい。

緊迫感がまったく感じられないからね。

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ところで、そろそろ沼津の桜も盛りを過ぎそうである。

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