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2020/12/09

GoToキャンペーンはウイルスのために実施されているのか?

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生物学的には、ウイルスは生きているとも、生きていないともいえる。
「生きている」とはどういうことか、という定義によって変わるからだ。

冬にインフルエンザが流行するのは、「物質としてのウイルス」の特性によるものだろう。
低温で乾いた環境では、ウイルス粒子が「長持ち」するからだ。

逆に言えば、温かく湿った環境では、ウイルス粒子はバクテリア(細菌)やカビ(菌類)の餌になるので、短時間で消滅する。
「物質としてのウイルス」は核酸(RNAまたはDNA)とタンパク質の複合体に過ぎない。
生きている植物や動物とは違い、「捕食者」に対する対抗手段を持っていないのだ。

「温かく湿った環境ではウイルスは長生きできない」ということがあるが、もともと生きていないのだから、「長く存在できない」というほうが正確なのではないかと思う。

いっぽう、ウイルスは生きた細胞に遺伝物質を注入して増殖するのだから、その点では生物としてふるまう、といえる。

いわゆる新型コロナウイルス感染症、COVID-19の病原ウイルス(SARS-CoV-2)の生存戦略から「生物としてのウイルス」の特性を考えてみよう。

風邪やインフルエンザの場合、咳やクシャミに含まれるウイルス粒子によって感染し、感染後に潜伏期を経て発症する。
発症すると咳やクシャミが出るので、またそれによって感染し……と、宿主であるヒトからヒトへ伝染していく。

発症時には、発熱などの防御反応が起きるが、この症状が激しすぎて宿主が死んでしまうと、ウイルスは生き延びることができない。
宿主と共倒れになってしまっては、生存戦略としては失敗である。

その点、SARS-CoV-2(サーズコロナウイルスツー)の生存戦略は巧妙である。
なにしろ、無症状で蔓延することがあるのだ。
しかも、発熱する場合にも、症状が出る2日前からウイルス粒子を放出するという。
さらに、咳やクシャミをしなくても、食事の際などの飛沫で感染することがわかっている。

ウイルスを拡散する運び屋として、ヒトを最大限に利用しているのである。

……ということから考えると、GoToキャンペーンは、ウイルスのために実施しているようなもんなのである(結果論として、だけどね)。

 

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