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2020/09/08

Kindle Oasis で『三体』を読んだ

Kindle Oasis を買って『三体』をダウンロードして読んだ。
本が増える/古くなってカビる/字が小さくて読めなくなる/置き場所がなくなるといった問題点に対処するため、電子書籍への移行を図ってはいたのだが、スマートフォンやタブレットでは、どうも読みづらい。
そこで、E Ink なら目に優しいかな、ということで Kindle を買ってみたのだ。

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写真右が Kindle Oasis で、左は大きさの比較のために置いた文庫本。
最初は「小さいな」と思ったが、片手で持つには手ごろである。

面白いと評判なので以前から読みたいと思っていた中国SF『三体』をさっそく購入した。
文庫になるまで待とうかなと考えていたが、電子書籍なら場所も取らない。

Kindle Oasis での読書は、「読む」という点に関しては紙の本と同じくらい快適だ。
物理ボタンがあるのでページめくりも楽である(スワイプやタップだと行き過ぎたりするのだ)。
ただし、任意のページへの移動がちょっと面倒くさい。
ページの概念がないし。
脚注へ飛んで、戻ってくると位置がずれていたりするし。

パブリックコメント機能も余分かなぁ。
図書館の本じゃあるまいし、他人が引いた線なんか見たくもない。

自宅に Kindle Oasis を置いたまま、続きを会社でスマートフォンの Kindle アプリで読む、なんてこともやってみた。
物理的な本やビューアーデバイスを持ち歩かなくても続きを読めるのは楽ちんだ。

さて、そうやって読んだ『三体』は、評判に違わずたいへん面白かった。

第一部の文化大革命から第二部の現在に進んだところで、この感じは久々だなぁ、と感じた。
主人公の一人のナノマテリアル開発者の周囲で起こる奇怪な現象……ホラーというわけじゃなく、超科学の存在をにおわせるような……から、その背後で想像を絶する「何か」が進行している。
……というあたりで、なんか小松左京の『果てしなき流れの果てに』を読んだときの「センス・オブ・ワンダー」に近い感覚を味わったのだ。

あとで「訳者あとがき」を読んだら、大森望氏も「カール・セーガンの『コンタクト』とアーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』と小松左京『果てしなき流れの果てに』をいっしょにしたような、超弩級の本格SFである」と書いていた。
やっぱりそう感じるよねぇ。

ガチガチのハードSFではないし、ツッコミどころもあるのだけれど、それはさておいて、面白い。
ついつい、続編の『黒暗森林』の上下巻も、Amazon の Kindle ストアで買って、週末に読んでしまったのだった。

三部作の完結編にあたる『死神永生』の日本語版は、来春に出るそうだ。
待ち遠しいなぁ。

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