« ユスラウメ開花、桜もぼちぼち | トップページ | 冷たい雨が上がった »

2020/03/25

ユスラウメの(ちょっとした)異変

前回に続いてユスラウメの写真。

Photo_20200325215401

中央右側の花はあらかた花弁が散っている。よく見ると、おしべが変である。おしべの先が小さな花びらになっている。

おしべも花びらも、もともとは葉が変化してできたものである。ちなみに、このように植物の器官(部品)の形態が変化することを「変態」という。

おしべもめしべも花びらもがくも、花を構成する器官はすべて葉が変態したものなのだ。

そこで、おしべが花びらに変態するような異変は、そう珍しいことではない。原因は温度変化だったり病気だったり、そういった刺激によるホルモン異常である。

春に花咲く植物では、花を構成する部品は秋の落葉前に作られる。だからこのユスラウメの異変の原因である異常な刺激は、昨秋に受けたもの……ということになるが、さて何だろう? 

花びら以外の器官が花びらになることを「弁化」という。花びらは植物学用語で「花弁」(かべん)、おしべは「雄蕊」(ゆうずい)というので、正しくは「ゆうずいがべんかしてかべんになっている」ということになるが、まぁ音(おん)だけではわかりにくいこと。

おしべがすべて花びらになっている花は、たくさんある。たとえば、八重桜。チューリップとかアサガオとか、多様な品種のある園芸植物にはたいてい、花びらの数が野生種よりも多い「八重咲き」がある。

おしべもめしべも花びらになってしまうと、植物は生殖能力を失う。ということで、八重咲きの園芸植物はその生活のすべてを人間に依存しているのだ。

花粉症に苦しむカミさんを見てふと思ったのだが、スギやヒノキの花粉を作らせないために、おしべを弁化して八重咲きにすればよいのでは……というわけにはいかない。スギやヒノキは裸子植物なので、おしべも花びらもないからね。

|

« ユスラウメ開花、桜もぼちぼち | トップページ | 冷たい雨が上がった »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ユスラウメ開花、桜もぼちぼち | トップページ | 冷たい雨が上がった »