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2019/10/10

未来のために戦う

Liion

2012年ごろ買ったタブレットPCには、こんな注意書きが付いていた。

リチウムイオン電池は落としたり充電し過ぎたりすると発火や爆発する危険があるのだ。

リチウムは空気中の酸素などと非常に反応しやすい金属なのである。

最近のリチウム電池は改良され、より安全になっているのだろうか。

 

そのリチウム電池の開発で地球環境保存に貢献しているとして、旭化成の吉野さんがノーベル化学賞を受賞した。

昨晩からテレビのニュース番組などに出ずっぱりである。

よくまぁ辛抱強く、同じような質問にていねいに回答されているなぁと思って見ていて、気付いた。

吉野さんは、注目を集めているこの機会を捉えて、訴えたいことがあるのだろう。

 

一つは、研究とはそう簡単に成果に結びつくものではないこと。

若い研究者にエールを送ると同時に、金を出したのだから早く結果を出せ、とほざく人たちに喝と言いたいのではないだろうか。

 

もう一つは、地球環境保全のために戦い続ける必要があること。

リチウムイオン電池のような蓄電システムを用いることで、発電量の変動の大きい再生可能エネルギー(太陽光、風力など)の供給を平準化することができる。

火力のような化石燃料を大量消費する発電方法、原子力のようなリスキーで非倫理的な発電方法は集中型であり、電力消費地まで延々と送電する必要もある(その送電網が強大化する台風などの風水害や地震に弱いことは証明済みだ)。

家庭の太陽電池などの小さな発電と、リチウムイオン電池を搭載した電気自動車などの蓄電の組み合わせで、化石燃料を消費することも温暖化ガスを放出することもなく電力を作り、使う未来。

吉野さんをはじめとする研究者たちは、未来のために戦ってきたわけだし、今晩もニュース番組に出演して、戦い続けている。

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