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2019/02/08

漱石の個人主義

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夏目漱石の著作(文庫本)を解体してスキャン(いわゆる自炊)しようとして、いやいや、夏目漱石なら青空文庫で読めるじゃないか、と気付いた。
ブラウザでも読めるけれど、電子書籍リーダーアプリを使えば縦組で読めて快適である。

ということで、Google Play ブックスを使って、『私の個人主義』を読んだ。
大正三年に学習院で講演した、その中身である。

現代にも通じる内容で、頗(すこぶ)る面白い。

漱石の個人主義は、要するに「自分の生き方を決めるのは自分」ということであり、「他人の評価を気にするな」「ほっといてくれ」というものである。
そして、自分の生き方を尊重して欲しければ、他人の生き方も認めなくてはいけない、自分の好悪や価値観を他人に押し付けてはいけない、という。

「自分がそれだけの個性を尊重し得るように、社会から許されるならば、他人に対してもその個性を認めて、彼らの傾向を尊重するのが理の当然になって来るでしょう。」

何だかLGBTをめぐる議論とか、そういったものが想起される。

後半は、聴衆である学習院の生徒に向かい、権力や金力を得たときの注意点というか、権力や金力をもつものの義務を語る。

「いやしくも倫理的に、ある程度の修養を積んだ人でなければ、個性を発展する価値もなし、権力を使う価値もな し、また金力を使う価値もない」

何だか「わが国」の権力者とか金持ちとかにも説教して欲しくなりますな。


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