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2018/09/09

北海道ブラックアウト

9月6日(木)、北海道で震度7の地震が発生し、多数の死者が出るとともに全道の電源供給が停止するという大災害となった。
札幌の友人に連絡を取ってみたところ、大きな被害はなかったが12時間にわたって停電していたという。

今回の大停電の原因は、北海道全体の電力の半分以上をまかなっていた苫東の火力発電所が震源に近く、停止したことが原因だそうだ。
残った火力発電所に負荷がかかり、タービンの破損を防ぐためにそれらの発電所も自動停止したため、一挙に電源供給がストップする「ブラックアウト」が発生したのだ。

こういうとき、原子力発電所が稼働していれば、大規模停電は防げたのではないかという人がいるが、そうだろうか?

まず、原子力発電は、電力調整に向かない発電方法のはずだ。
全力で発電するか、発電しないか、どちらかしかできない。
しかも、安定稼働の状態に達するまで時間がかかる。

そして、原子力発電は地震に弱い。
入り組んだ配管だけでなく、水を蓄えた原子炉やその中の燃料集合体と制御棒など、振動に対して脆弱な機構ばかりだから、ちょっとした地震で自動停止する(停止しなかったら困る)。

「信頼できる電源」とは、到底思えないのである。
これに加えて、事故に伴う放射性物質の放出とか、使用済み核燃料の処理とかの問題がある。
運転するだけで「潜在的核兵器」であるところのプルトニウムがたまって国際的な立場も悪くなる。


事故に関していえば、今回の地震のような、「未知の断層」による大きな地震が、原子力発電所の直下で起こらないと誰が保証できようか(いや誰もできるはずがない)。

そもそも、今回のブラックアウトの原因は、発電所が「一極集中」していることなのだから、火力発電所を原子力発電所に置き換えるだけでは解決にならない。

なぜ、日本ではスマートグリッドが実現できないのだろう?
「電力の地産地消」とか「電力のインターネット」とかいった構想はあってもなかなか実現しないで、何が「技術立国日本」だ、と思ってしまったのだった。

(スマートグリッドに関する過去の記事)
2011/03/18 日本の電力網はスマートなのか?
2011/03/20 家庭内配線12ボルト化計画
2012/03/08 腹立って、タイトルが思いつかないや
2014/10/15 胡散臭さの根源

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