偽装毒虫と美意識
自宅の駐車場のコンクリートのすき間に生えたタチツボスミレ。
そのスミレをばりばり食べているツマグロヒョウモンの幼虫。
黒いトゲトゲや赤い筋があって見るからに毒々しいが、毒はない。
トゲトゲも見掛け倒しで、触るとゴムのように軟らかい。
さも毒虫であるかのように偽装しているわけだが、いったい誰に対する偽装か?
もちろん、天敵に対してである。
チョウの幼虫の場合、鳥や小動物、それに寄生蜂などだろう。
しかし、蜂は論外として、(小動物には赤色は伝わらないから)鳥に「毒々しいイメージ」が伝わるのだろうか。
鳥も人も毒虫に対して同じようなイメージを抱くとしたら、鳥と人の美意識は案外似通っているのかも知れない。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)