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2015/04/19

『日本の原子力発電と地球科学』を読んだ

ナガミヒナゲシの蕾と花
上の写真と記事のタイトルとはあまり関係がない。
あるとすれば、フェンスが曲がっているところにナガミヒナゲシの花が咲いていることは偶然に過ぎない、ということだ。
この宇宙におけるあらゆる因果関係には、偶然が作用する。
定められた運命というものはなく、偶然によって「幸運」や「悲劇」や「喜劇」が訪れる。

福島第一原子力発電所の事故は悲惨なものであるが、それでもまだ、恐るべき偶然の幸運によって「あの程度」で済んでいる、ということらしい。
もっと酷いことになっていた可能性はあるし、まだ安心できる状況ではない。
「収束」だの「アンダーコントロール」などと言えるのは、観察力も想像力もない人間だけなのではないか。

日本地震学会のモノグラフ『日本の原子力発電と地球科学』を読んで、恐ろしく幸運だったことを痛感した。

例えば、複数あった東北地方太平洋沖地震の強振動パルス生成域のうち、最大級のものが宮城県沖にあったこと。
もしも、福島県沖にあったなら、福島第二原発も津波被害により制御不能に陥ったのではないか?

メルトダウンした核燃料デブリが再臨界を起こしかけていたのに、核爆発に至らなかったのは、海水注入によって予想外の中性子吸収効果に救われたかららしい(つまり今後、再臨界が起こる可能性がある、ということでもある)。

このモノグラフでは、科学者の責任についても述べられている。
その点については、またいずれ書くかもしれない。

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