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2014/10/15

胡散臭さの根源

某TV討論番組を見ていて、胡散臭い人たちが胡散臭くなる根本原因がわかったような気がした(個人の感想です)。

テーマは「火山噴火は予知できるか」。
火山学者や防災の専門家は、噴火予知は不可能なので、いかに備えるかが重要だと説く。

議員は予知のために予算も使っており、いずれ可能なはずという。
挙げ句、防災にケチを付ける。
富士山が噴火したら東京に降る何千万トンもの火山灰に対処する必要がある。
「だからといって、何万台ものダンプ(トラック)を、運転手を乗せて待機させとくわけにいきますか」

もちろん、そんなことは誰も言ってない。
火山学者たちは呆れてポカンとしてた。
とんでもない例を持ち出して話をすり替える。
だから胡散臭くなるのだ。

中小企業が電気代の高騰で苦しんでいる。だから原発を再稼働しなければ・・・といった(よく聞く)言説が思い起こされる。
中小企業の経営が苦しい原因は電気代だけではあるまい。
国際競争力の(相対的な)低下、原材料費の高騰、人手不足、技術の継承困難・・・。
妙な景気対策や大企業優遇策のほうが問題ではないのか。

それに、正確に見積れば原発の発電コストは「高い」はずなのだ。
地震などへの防災対策、事故時の補償、高レベル廃棄物処理費用(数百年から数万年もつ施設を造れるのか?)など、発電コストを押し上げる要因は数多い。
それらに言及せず、要するに誤魔化しているわけだから、これまた胡散臭い。

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原発から火山の話に戻れば、川内原発の再稼働は「火山の噴火が予知できることが前提」である。
そこで、火山の噴火予知が可能でなければ困るわけだ。

だからといって、予知できないことが前提の防災対策にケチを付けるというのも変な話である。
防災の立場からは、予知ができないことを前提に、技術革新や防災意識の醸成により、少しでも被害を少なくする対策が提示されていたのに、である。
火山灰による通信の障害が問題なのであれば、防塵仕様の通信設備や通信機器の開発・普及といった対策が考えられる。

ガスタービン式の火力発電所や送電線への火山灰の影響も考えられる。
それならば、火力発電所への依存を下げるように、小規模な発電(太陽光・風力・地熱・小水力・バイオマス etc.)を普及させ、スマートグリッドを通じて電力を安定供給できる体制を整えておくべきではないか。
もちろん、降灰時には太陽光発電は役立たずになるだろう。
だが、「電力のインターネット」によって、生き残った発電所が生き残った送電網を使って、最低限度の電力供給を続けることは不可能だろうか?

素人考えではあるが、核燃料サイクルを復活させるための技術開発や投資よりも、よほど「みんなのため」になると思うのだけどねぇ。
既得権のある(=胡散臭い)人の考えは違うのだろうねぇ。

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