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2014/10/09

皆既月食は見えず、LEDの夜

今夜は月が煌々と輝いてるのに、なぜ昨晩は曇ったんだろうなぁ。
……というわけで、静岡県東部では、2014年10月8日の皆既月食は見えなかった。


晴れれば、地球の大気圏で屈折して届いた赤い弱い光だけに照らされた、赤黒い満月が見えたはずだったのに。
太陽の(虹の七色の)光のうち、朝焼けと夕焼けの色に同時に照らされた月……見たかったなぁ。


月の見えない夜、白色LED(発光ダイオードの)ヘッドランプを灯しての散歩を終え、ウチに戻ればTVはノーベル物理学賞受賞のニュースで持ちきり。
液晶TVの光源もLEDだし、居間の照明もLEDである。 


今年のノーベル物理学賞は、三人の日本人科学者による青色発光ダイオードの発明・製品化に対して与えられた。
赤色と緑色のLEDは早くから実用化されていたが、青色のLEDは20世紀中には無理ではないかと言われていた。
その困難を克服し、21世紀の人類に明るい、環境負荷の少ない光を与えた功績が評価されたのだ。


 Basic_color_3


赤・青・緑の光の三原色が揃えば、すべての色が表現できる。
三原色を均等に混ぜれば、太陽光と同様の白色光になる。


さて、懐中電灯やシーリングライトには、赤・青・緑の三色のLEDを使っているわけではない。
「白色LED」が1個あるいは数十個使われている。


「白色LED」とは何なのか?


Dsc_0441s


写真撮影時のフラッシュとしてスマートフォンに装備されている白色LEDを「自撮り」してみた。
鏡に映して写したので、ちょっとゆがんでいるし、ゴミも写っているし、ゴーストも出ているし……まぁいいか。


上の写真の左側の丸い「白色LED」をよく見ると、黄色っぽい。
懐中電灯やシーリングライトのカバーを外してみるとわかるとおり、点灯していない「白色LED」は、黄色いのである。
これはなぜかというと、じつは青色LEDを使っているからなのだ。


青色LEDそのものは、青くない。
点灯していないときは銀色の電極が見えるだけで、通電すると青い光を発する(なにしろ「青色発光」ダイオードだからね)。


白色LEDは、青色LEDを黄色の蛍光色素を含むプラスチックで封入してあるので、黄色く見えるのである。
青色LEDから発せられる青い光のうちの一部が、蛍光色素に吸収され、蛍光色素は黄色い光を発する。
LEDが発する青い光と、蛍光色素が発する黄色い光が混ざって、白く見えるのである。


光の三原色の図をもう一度見てみよう。


 Basic_color_3


赤や緑の光がなくても、青と黄色の光をまぜれば、白くなることがわかるね。

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