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2014/05/11

動物は面白く、植物は不思議だ

Dsc_0280s


ワシが若いころの話。
植物生態学を専攻していたと言ったら、年配の同僚に「若い者は植物よりも人間に興味を持たねばいかん」と説教された。
なんでも、若いうちは人間に興味を持っていても、年とともに動物を可愛がったり植物を育てたりするようになって、やがて石にしか興味を持たなくなるのだそうだ。
もちろん、最後の石は自分の墓石である。


それはともかく、ワシは専攻こそ植物生態学であったが、動物生態学や心理学(人間の心理も動物の心理も)にも興味がある。
というかあり続けている。
石は……墓石には興味がないが、地質や火山についてはもっと勉強しなくちゃなぁと思っている。


それはさておき、大学へ進むとき、動物と植物のどちらを研究しようかと悩んだ時期があった。
結局植物にしたのは、動物は面白いけど植物は不思議だったからだ。


動物は、自分自身が動物であるから、その行動や生態について、なんとなく予想がつく。
だが、植物は生き方がまったく違うので、原理もわからず、予想もつかないのである。


例えば、いま花盛りのナガミヒナゲシ。
ナガミヒナゲシのつぼみは下を向いている。
下を向いたまま花柄が伸びる。
やがて、つぼみは上を向いて花を咲かせる。
だから、花が咲いたとき、花柄の一部に曲がった部分が残っている。


なぜ、ナガミヒナゲシのつぼみは下を向いているのだろうか?
下を向いているつぼみを上向きにするには労力(エネルギー)を要するはずだ。
その労力に見合うだけの利益がなければ、このような生き方をしていないはずだが、いったいどんな利益があるのだろうか。


つぼみが下を向いていることで、花がより目立つのではないかと考えてみたが、果実は上を向いたままだしなぁ。
不思議である。

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