« サクラの花びら舞い散る道で | トップページ | 火星と満月の夜 »

2014/04/13

起震車の体験はどこまで有効か

地域防災訓練で起震車に乗り、震度7を体験した。

椅子に座ってテーブルにつかまっていたのだが、机ごと体が揺す振られ、椅子から飛び出しそうになる。
だがその一方、こんなもんじゃないのだろう、実際の地震ではもっと大変な目に遭うのではないか、という気がした。

起震車のディスプレイに表示されるグラフを見ると、1200ガルくらいの加速度がかかっている。
980ガルが1G、つまり重力に相当するので、1200ガルの加速度が垂直方向にかかれば、体が浮く。
それだけの加速度がかかっているのに椅子から落ちなかったのは、揺れの幅が小さいからだ。

起震車はその構造上、±10cm程度の揺れの幅しか再現できない。
しかし、実際の地震(東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震)での揺れの幅は、±30cmを超えた(「東北地方太平洋沖地震における被災建物の振幅依存振動特性の長期モニタリング」など)。

大きな幅の揺れによって、なすすべもなく揺す振られ、椅子から叩き落されるか足元をすくわれるか……。
そういう体験は、起震車では再現不能だ。

起震車での体験で、大きな揺れに見舞われると何もできないこと……火を消すとか、机の下にもぐるとか、そんな余裕はないということ……を知るのは重要だ。
その一方、これくらいの揺れなら生き残れる、と思ってしまっては逆効果ではないか、とも思った。

もちろん、一般市民向けに対して、怪我をするような体験をさせるわけには行かないけどねぇ。

|

« サクラの花びら舞い散る道で | トップページ | 火星と満月の夜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 起震車の体験はどこまで有効か:

« サクラの花びら舞い散る道で | トップページ | 火星と満月の夜 »