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2014/04/25

浜岡原発事故避難シミュレーション

中部電力浜岡原子力発電所が重大事故を起こし、半径31km圏内の住民が自家用車で避難するときのシミュレーションを、静岡県が発表した。

https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/kakushitsu/antai/hinansimulation.html

原発と地震・津波との複合災害の場合、5km圏内(PAZ)と31km圏内(UPZ)の住民が一斉に避難すると、90%避難が完了するのに21時間55分かかる。
その際、避難車両の走行時間は、同じく21時間55分。

……ということは、なに? 平均時速1.4km?
もちろん、直線距離では31km以上になるわけだから、ずっと時速1.4kmで走るってことはないだろうが……。

PAZ優先で、UPZは1時間おきに台数を制限して避難させれば、90%避難完了に28時間15分かかるもの、避難車両の走行時間は5時間30分になる。
……それでも時速5.6km、ジョギングのほうが早い。
だいたい、「台数を制限して順次避難」なんてことが、現実に可能なのか?

……まったく、「有事」の場合には、避難するといっても容易なことではないのだ。
おまけに、半径31kmの円を描いて区域を区切っているが、現実には偏西風によって東側には100kmくらい放射性降下物が降るという予測がなかったか。

まったく、事故のことを考えると、「原子力発電所は余分なもの」である。
ワシは日本国民で納税者で東京電力の顧客だが、原子力で電気を作って欲しいなんて言ったことは一度もないぞ。

さて、浜岡原子力発電所が事故を起こしたとき、交通がどうなるかを調べていたら、2003年の中部電力のプレスリリースを見つけた。

国際学会における石橋教授の発言について

いやはや、ヒドイもんである。安全神話にどっぷり浸っている。

耐震基準を満たしているから安心。津波は6~7mだから大丈夫。10mの砂丘があるし。原子炉は地震で自動停止するし。

……という主張である。そして結論は次の通り。

したがって、浜岡原子力発電所の東海地震に対する耐震安全性は十分確保されており、石橋教授の指摘するような『原発震災』が発生することはないと考えております。

つまり、事故は起こらないから避難など考える必要がない、ということか?
実際には、31km圏から脱するだけで1日がかりなのに?

2011年の福島第一原子力発電所事故では、事前の住民避難計画も訓練もなかったことから、多くの老人や病人が亡くなったことを思い出すべきである。

(参考)石橋克彦教授は1997年から「原発震災」について警鐘を鳴らしていた。
2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html

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