久々のスキーでいろいろあった
シーズン中にもう一回スノーボードをしたい、と上のムスメが言った。
ついでに「ほうとう」が食べたい」とも。
「ほうとう」を食べたい、久し振りにスキーもしたい、と下のムスメが言った。
でも、このところ山梨県方面は大雪で(ムスメたちでは)運転が不安……。
ということで、その話にワシが乗って、上のムスメの友人を加えた4人で富士天神山(ふじてんスノーリゾート)に行ってきた。
心配だった積雪は、少なくとも今回通ったルートでは、完全に除雪されていて、路面の凍結も大したことはなかった。
点検時にまだ大丈夫と確認した「マッド&スノー」タイヤを履いた4WD車で、山道走行モードを使ったが、急ブレーキや急ハンドルを切らないように気を付けた。
ただ、場所によっては道の周囲の雪の壁が2メートルほどあったり、小学校のグラウンドがまっ白だったりして、そこに暮らす人びとにとって、この冬の雪は大変だったろうなあ、と思った。
観光施設に少しばかりお金を落とすくらいしかできなくてすみません。
さて、前回のスキーが2006年3月なので、8年振りである。
50代になってからの初スキーである。
初級者向けゲレンデは混むので中・上級者向けゲレンデへ行くとリフトを下りたところから急斜面。
どうなることかと思ったが、身体がコツを覚えていて、何とか滑り下りた。
身体がコツを覚えていた……と言っても、思うように動かない。
筋力が落ちているのか、踏ん張りも効かない。
陽が当たって緩んだ雪の表面が低温で凍ってクラストになってエッジが滑る。
そのクラストをスキーヤーやボーダーが削ってかき氷状の雪だまりができていて、山側のスキーが取られる。
……というわけで、急斜面でスピードを出しているときに転倒した。
2回転して止まったとき、自分がはね上げた雪を頭から被っていた。
すぐに起き上がってゲレンデの脇へ寄ったが、目が回って滑り出すことができなかった。
右耳に入った雪が融け、冷水となって右の外耳を冷やしていたのである。
片側の外耳に冷水を入れると、平衡感覚を失う……ということを、知識として知ってはいたものの、体験するのは初めてだった。
目が回るし足は痛むので、その後はペースを落とした。
三浦敬三さん(三浦雄一郎さんのお父さん)が、スキーは滑り下りるだけのものぐさなスポーツだからと言って90歳を過ぎても滑っていた。
あれは技術に優れ、基礎体力のある人だから言えることなのだなあ、と思った。
技術が未熟だと無理な体勢になって余計に体力を使う。
疲れて体力を失うと、コケる。
おまけに、スキー靴のバックルが切れてしまった。
プラスチックが経年劣化したのだ。
子供がスキーを始めた頃、一緒に滑るにはストックを使わず両手がフリーなミニスキー(スキーボード)が良かろうと板とセットで買ったものだから、何年ものだろう?
過去の写真をざっと見ると、2000年の1月にはこの靴と板を履いているので少なくとも14年。
そりゃあまあ、劣化するよなぁ。
もちろん、自分の体も劣化しているので、あまり無理をせずに、冬の山を楽しみたいもんである。
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