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2014/03/28

科学的捜査法

逮捕されてから48年、死刑確定から33年……袴田さんにとって、人生とは何なのか。
単に胸が痛むだけでなく、背筋が寒くなる。

不当逮捕、証拠の捏造、自白の強要……。
警察に犯人だと思われてしまったら、もう「おしまい」なのか?

袴田さんが犯人でないとしたら、真犯人が他に居ることになる。
その真犯人を罪を免れているのだから、被害者の遺族もいたたまれないだろう。
ちゃんとした捜査をせずに証拠を捏造したなら、当時の警察は、完全に税金ドロボーである。

なぜ、警察は犯人を仕立て上げる必要があったのか?
佐々木譲や誉田哲也の小説の読み過ぎかも知れないが、警察関係者や政治家の親族が真犯人、なんてことがあるのでは、なんて疑ってしまう。
やだなぁ。

さて、表題の件。

科学的捜査法というと、DNA鑑定とか微量元素分析とか、そういった「科学技術利用」と思われるかも知れないが、それだけが「科学的」なのではない。
可視化や情報の公開、第三者による検証といった、科学的な方法論を積極的に使う必要があるのではないか(もちろん、犯人のみが知り得る秘密などの情報は除く)。

捜査手法や取調べの方法だって、公開しちゃっても良いのではないか。
STAP細胞の作成方法が公開されているのと同様である。
同じ方法で再現できなければ、科学的ではないからだ。

犯罪捜査について、全部公開しちゃうのが最善の策かどうかは、よく考える必要がありそうだが。
ネットワークの世界では、セキュリティホールからウイルス対策まで、全部公開してみんなで考えるのが原則なので、公開することこそ抑止力、と思ってしまうのだ。

ノウハウの公開については、「ノウハウを持つ者の優位」が保てなくなる、という議論はよくある。
一般企業では、営業職のベテランがノウハウ公開を嫌うそうだ。
だがね、ノウハウを公開することで失われるような優位性なんて、大したモノではない、とワシは思うぞ。

仕事をしていると、ノウハウだけでは解決しないコトがいっぱいある。
経験や機転や観察力、そういった個人の力が必要なのだ。

だから、捜査方法や情報が公開・共有されることによって若手の勉強になり、ベテランにとってはその経験を生かす有益な情報源となり、犯罪事実は科学的に明らかになって、冤罪なんてものがなくなると良いのになぁ、と思うのである。

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