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2014/02/17

原田純夫動物写真展を見た

原田純夫動物写真展を見た
15日土曜日、藤枝市立郷土博物館・文学館へ行き、「WILD ROCKIES 藤枝市出身の原田純夫動物写真展」を見てきた。
じつは原田君は大学の研究会の後輩で、何度も一緒にニホンカモシカを調査したり、アラスカに行ったりした(アラスカは1度だけ)。
久々に日本に戻って永逗留するというので、大学の仲間と集まって飲もうか、ということになったのである。

大雪のため交通網は混乱していたが、東海道本線の沼津〜藤枝間は多少遅れただけで問題なかった。
神奈川県からきた後輩(この歳になって先輩後輩もないもんだが)は、遠回りしたりして1時間以上余計にかかったという。

お互いジジイになったなぁとか、老眼だとか腰が痛いとか、そういう話はさておき……。

ダウンロード - wild_rockies.pdf

ロッキーである。
野生動物である。

口の周囲を朱に染めたハイイロオオカミ、雪の中にたたずむピューマといった迫力のある写真から、樹上の穴から顔を出すクロクマの子供、初めて「世界」を見るアカリスの子供、雪渓を駆け回るビッグホーンの子供等々の微笑ましい写真まで。
動物たちの表情を真正面から(あるいは斜めから)捉えた写真の数々は、見事である。流石である。
こういう写真が撮れるとは羨ましい、と同時に険しいトレイルやら風雪やらの苦労に耐えて待ち続ける自信はないな、と思う。

手前の岩尾根の上にシロイワヤギ、背後に大氷河という風景には心動かされた。
ヒトの痕跡の見られない「野生」の大地を目の当たりにすると、オマエハナニモノダ、と問われているような気がするのだ。
そこにいる動物と等価の一匹分の生命をもって、その大地と対峙できるのか。

じつはヒトの手がまったく入らない「野生」の大地というものは、日本はもちろん、アメリカでも、ほぼないに等しい。
だが、ヒトの手が入ったとしても、それが「見あたらない」だけで、そこはヒトが蹂躙してはいけないところのように感じる。
ひっそりと訪れ、見て、聞いて、感じて、帰るところ。

原田君によれば、その大氷河も20年もすると地球温暖化の影響で消えるだろうという。
グレイシャー国立公園から、グレイシャー(氷河)が消える……。
地球温暖化がヒトの産業活動によるものだとすれば、ヒトはそこに立ち入らなくても蹂躙しているのだ(いわんや放射性降下物をや)。

夜に飲んだときの話題にも、野生生物保護の方針が政治によって変わってしまうことなどが上った。
どうもヒトという動物は、地に足の着いていない理由で地を汚すことが得意らしい。

それはさておき、あの雄大な光景……数キロ先まで見線を遮るものはなく、ヒトの痕跡もない光景……を再び見ようと思ったら、このガタガタの体をなんとかせんといかん。
とりあえず、会社の9階まで階段を昇るようにしようかな、と考えたが、もうじき花粉症で呼吸が辛くなるから、もう少し先にするか……。

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