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2014/01/31

STAP細胞とクラークの法則

小保方さんがSTAP細胞の論文をイギリスの科学雑誌『Nature』に投稿した際、最初は「過去数百年にわたる細胞生物学の歴史を愚弄している」と酷評されたそうだ。

ここに、クラークの第一法則が適用される。

著名な年輩者の科学者が、かくかくしかじかのことは可能であるといったならば、ほとんどの場合それは正しい。だが、これこれのことは不可能であるといった場合は、誤りであることが非常に多い。

まあそこは科学の世界。
誰がどう思うかではなく、誰もが追試によって再現できれば(かなり確実な)事実となる。

逆に、いくら世界が騒ごうが、再現できなければニセモノである。
1989年に話題となった常温核融合のように。

いやアレ、本当に実現していれば、世界のエネルギー生産は根底から覆り、原発は消滅して福島第一原子力発電所の事故もなかったのにね……。

「愚弄」の話の載った今朝の天声人語の上に、電力業界が自民党議員向けに作ったという原発再稼働を推す文書の記事があった。
例の「国産エネルギーに乏しい我国」といった、不安を煽り、自らを利するための文言が写真に写っていた。

何が国産だ。
そして乏しいのはどんなエネルギーか。
またなんか妙にあいまいな形容詞を冠した文言で、非常に非科学的だ。
本来、科学的に考えるべきエネルギー問題を、企業や政治家の利益の問題にしちゃうからヘンなのだ。

ここにも第一法則が適用される。

「再生可能エネルギーは不安定なので、再生エネルギーだけで必要な電力をまかなうことは不可能だ」と偉そうなヤツが言っても信用できるか。

電力業界でも、良心的な(曖昧な表現でスマンね)技術者の中には、よりスマートな電力供給を研究・実現したいと考える人もいるだろうに。

ここはクラークの第二法則を適用すべきだろう。

可能性の限界を知る唯一の方法は、可能の域を超え、不可能の領域まで入ってみることだ。

将来に禍根を残す「非倫理的エネルギー」である原子力発電ではなく、不安定な再生可能エネルギーやマイクロ発電を組み合わせて、必要な電力を地域でまかなうようなしくみは、「不可能」なのだろうか。

それを試すことなく、もう何十年も足踏みしている核燃料サイクルに税金をつぎ込むというのか?
高速増殖炉の可能性の限界は、もんじゅの事故で明らかになったように思うが。

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2014/01/30

すべての細胞は万能細胞か

昨夜、梅酒のウメ食っていてロの中を切ってしまった。
種子の先の尖ったところが当たったのだ。

こういう傷はいずれ傷口の細胞が分裂し、粘膜が再生して直るので放置してある。
細菌感染してアフタ性ロ内炎になる可能性や、再生の度が過ぎてポリープになる可能性もあるが。
じつは昨夜切ったのと反対側の頬の内側には、すでに小さなポリープができている。

さて、今話題のスタップ(STAP: Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)細胞。
理研の小保方さんが発見というか開発というか、とにかく作成することに成功した万能細胞である。

哺乳類などの高等動物の体をかたちづくる「体細胞」は、表皮や筋肉などの特徴ある組織を形成するように「分化」している。
ところが、若いマウスの細胞に物理的刺激や化学的刺激を加えると、脱分化してあらゆる細胞に……場合によっては新しい個体になるという。

体細胞を「初期化」して万能細胞にする方法としては、すでにiPS細胞が開発されているが、STAP細胞はより簡単な手法として期待できるそうだ。

オレンジジュース程度の弱酸性の液体に浸されただけで体細胞が万能細胞となる、という「世紀の発見」に、マスコミも大騒ぎである。

だが待てよ。
もともと、すべての細胞には全能性があっても不思議はない。
なにしろ、すべての細胞には、全ゲノムが……個体を形成するためのすべての設計図が備わっているのだから。

それなのになぜ、若い胚だけが全能性を持ち、分化した体細胞は全能性を失うのか。

じつは、すべての細胞が全能性を持つのだが、分化した細胞では抑制されているのではないか。
iPS細胞やSTAP細胞では、遺伝子の導入や刺激によって、その抑制(ブレーキ)が外されるのではないか。

ニコチンなどの薬物刺激などによって、細胞はガン化する。
全能性を取り戻した細胞が暴走するのである。

なんてことを考えていたら、ちょっと心配になってきた。
ワシの口の中のポリープは大丈夫かな。ガン化しないかなぁ。

そういえば、ガン細胞は不死でもあるらしい。
健康な体細胞はある程度の回数、分裂を繰り返した後、分裂する能力を失い、増殖しなくなる。
そうやって体は老い、死んでいく。
ガン細胞はとめどなく増殖し、個体(患者)の命が尽きるまで栄養を奪い続ける。

ひょっとすると死も、多細胞生物の進化の過程で、ブレーキとして追加された機能なのではなかろうか。
もともと細胞は永遠に分裂しながら生き続けるものなのだ。
ブレーキの外れたガン細胞は、もととも細胞が持っていた能力全開で行き続けようとして、個体を死なせてしまう……。

健康な個体にも、不死の細胞がある。
生殖細胞である。
生命が発生した三十数億年前からずっと、分裂しながら生き続けている。

ワシやアナタを含めて、いま生きているすべての生物が、三十数億年間連綿と続く生命の連鎖の末端にいるわけだが、その誰もが原初の生命の細胞の一部を持っているのである(DNAのカケラかもしれないが)。

ちなみに、男性の生殖細胞(精子)のうち、次の世代に伝わるのは核内の遺伝子DNAだけである。
女性の生殖細胞(卵細胞)は、核内の遺伝子DNAもミトコンドリアの遺伝子DNAも、その他の細胞内の構造物も、次の世代に伝える。
その意味では、男性よりも女性のほうがより「不死」なのかも知れない。

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2014/01/28

散歩用の靴ひもの結び方

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登山靴(ハイキングブーツ)を散歩のために履くとき、いちいち靴ひもを締めるのは面倒くさい。

かといって、足の甲の部分だけ締めて、足首の部分を結ばずにおくと、足首が安定しない。

いちいち靴ひもを締めなおさなくても足首が安定する方法はないかと考えて、次のような締め方を編み出した。
ちなみに、この結び方で約1年間、毎日散歩したが、まったく問題ない。

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まず、靴を履いたら踵を床に打ち付けて、踵が遊ばないようにする。
そして爪先が当たらず、足がぶれないように、甲の部分をしっかり締める。
スムーズに脱いだり履いたりできて、かつ足先が締め付けられない程度のひもの締め方の蝶結びにする。

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靴ひもの先の部分が長く残るので、足首のループ(またはフック)と蝶結びのループに靴ひもを通す。

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結び目を緩めないようにしながら、蝶結びのループを小さくし、足首が固定できるように、足首のフックにひもをかける。

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あとは、足首を適度に締めるように、靴ひもを結ぶだけである。
ここでうまい具合に結べば、ひもを解かなくても靴を脱げるし、そのまま靴べらを使って靴を履けるようになる。

これで、「早く散歩に行きましょう!」と急かすこんを待たせずに靴を履くことができる。

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2014/01/26

頂端成長組織の謎

植物は茎と根の先端の細胞分裂によって細胞数を増やしながら伸びていく。
その細胞分裂のパターンを二通り考えてみた。


成長点の細胞(黄色で示す)が右へ、左へと順次分裂していくと、次のようになる。


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成長点の細胞が三方向へ順次分裂していくと、次のようになる。


Top_1


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四方向、五方向も考えられるが、以下同様である。


より詳しい考察はいずれ別途まとめる予定。

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殺され(そうにな)る夢

このところ、『進撃の巨人』とか『荒神』(こうじん:朝日新聞連載中の宮部みゆきの小説)とか『All You Need Is Kill』とか、得体の知れないものに襲われる作品を読んでいるせいか、妙な夢を見た。

ちなみに、『All You Need Is Kill』は桜坂洋のライトノベルで、ムスメの蔵書を読ませてもらった。
トム・クルーズ主演のハリウッド映画『Edge Of Tomorrow』の原作だということで読んでみたのだ。
そういえば、『All You Need Is Kill』はビートルズの『All You Need Is Love』のもじりであることは確かだが、kill は動詞だから『All You Need Is Killing』にしないと変ではないか?

それはさておき。

夢の中では、大きな駅のようなところで得体の知れない「侵略者」に襲われた。
襲撃は以前から何度かあることのようで、駅に居合わせた人びとはみな予期していたものの必死で逃げる。

「侵略者」が集団なのか1個体なのかわからないが、「侵略者」に襲われた人は殺されてしまうようだ。
食われるとかそういうわけではないようだが、追いつかれた人びとはバタバタと倒れていく。
ワシも駅のコンコースを懸命に逃げ、どうにか「侵略者」(の1個体)の進行方向とは違うルートをたどれたようだった。

体長5メートルほどの、オオトカゲのような、しかし足があるのかどうか移動方法も定かでない、ぬめぬめと青っぽく銀色に光る体。
その体の側面が見えているので、こちらには来ない、と思ったのだ。

「助かった」と思うと同時に殺された人、これから殺されるであろう人びとに申し訳ないと思った。
夢の中でもそんなふうに「思う」ことができるもんなんだねぇ。

ところが、その大きな眼のない頭がこちらを向いた。
そして、頭の中に「お前だ」と声が響いた。
ターゲットが自分だとわかり、そして逃げられないとわかり、ドッと汗が出て鼓動が早くなった。

そこで目が覚めたのだが、しばらく暗闇の中で天井を見上げてドキドキしていた。
今回は横に顔の長い怪物はいなかった。

得体の知れないものに襲われ、自分の命がここで尽きるのだ、と悟る恐ろしさ。
あれはいったい、何の暗示だったのだろうか。

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2014/01/23

石を咥えた木の謎

昨日のTV番組「ナニコレ珍百景」で「石を咥(くわ)えた木」が紹介されていた。
雑木林の太さ10cmほどの幹に石が半ば食い込んでいる。
大人の胸くらいの高さの幹に食い込んだ様子が、石を咥えているようで、面白い。

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だが、「どうしてそうなったか」についての番組中の説明はいただけない。
もともと、幼い木のそばにあった石を、木が成長するにつれて巻き込み、持ち上げたのではないかというのだ。

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いや、それは科学的にあり得ない。
『となりのトトロ』じゃあるまいし、木が根元の部分でニョキニョキと伸びることはないのだ(「トトロの大木は一夜にして成らず?」参照)。

植物が成長するとき、建物を建て増しするように上へ、外へと大きくなる。
細胞をレンガ(ブロック)と考えるとわかりやすいだろう。
だから、石を巻き込むことはあっても、その石を咥えたまま持ち上げることはない。

では、どうやって木が石を咥えたまま持ち上げたのか?

TV画面を見た瞬間に気づいたのは、石の下、手前側の幹に大きな穴があることだ。

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この穴は、ここに太い枝があったが、腐って欠けたことを示している。

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つまり、この石は木の幹の中ほどにいきなり咥え込まれたのではなく、もともとは枝の股に挟まったのだろう、と考えられる。

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挟まった後、石は現在の幹に巻き込まれ、手前の枝は腐り落ちた。
これで、現在、木が石を咥えているように見える理由が科学的(植物学的)に説明できる。

たが、まだミステリーは残っている。

なぜ、石が人の胸の高さの木の股に挟まったのか?

高さが高さだから、人がいたずらで石を挟んだ、と考えるのが最も簡単だが、他の原因も考えられる。

以前、ほとんど人気のない山中で、何本かの木の股に、石が挟まっているのを見たことがある。
そこは板状に割れやすい岩の崖の下の斜面だった。

崖から剥がれ落ちた石が、飛び跳ねて木の股に挟まったのである。

もしも同じようなことが起こったのだとすると、これは山と木のコラボレーションである。

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2014/01/21

ウサギは冬眠しない

トリンドルが「冬眠準備できた?」と訊くと、クマとウサギとシマリスが「できた」と答えるTVCMがある。


ん?
ウサギは冬眠しないよ。
日本に棲むトウホクノウサギもエゾユキウサギも、冬毛はまっ白である。
つまりこれは保護色で、冬も雪の中で活動するということである。
カイウサギの原種のアナウサギは冬に白くならないが、たしか冬眠しないはずだ。


北海道然別白雲山のエゾナキウサギ


ちなみに、エゾナキウサギも冬に白くならないが、冬眠しない。
これは、エゾナキウサギが雪原を走り回るような動物ではなく、岩場の穴の中で冬を乗り切るからだろう。


北海道然別白雲山のシマリス


妙なことに、エゾシマリスは冬眠するのに、エゾリスは冬眠しない。


家を出る時間が数分遅れただけなのに、乗り継ぎが悪くて目的地への到着時刻が1時間も2時間も遅れてしまうことがある。
僅かな違いが大きな差違を産むのは、カオス現象の特徴である。


生物の進化もカオス的だ。
似たような形態のエゾリスとシマリスも、進化の歴史において異なる道筋を歩んできた結果、冬の過ごし方に大きな違いが生じたのだろう。

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2014/01/19

航空安全と機密保護

航空安全と機密保護
年末に、ラオスでの研修旅行から帰ってくるムスメを迎えに羽田へ行った。
タイ航空の747が滑走路からターミナルへやって来るのを見たとき、心底、子供が無事に帰ってきてよかった、と思った。

羽田空港国際線ターミナルは年末年始モードのイルミネーションに彩られ、日本人も外国人もにこにこしながら語らい、歩いていた。
コチラはダウンジャケットを着ているのに、半袖Tシャツ姿の白人女性もいたりして、ヒトのスペクトルも広いよなぁ、これも多様性か、などと考えた。

さて、上の写真は屋上から近くのANA便を撮ったものである。
ムスメの乗ってきたタイ航空便は、遠かったので良い写真が撮れなかったのだ。

展望ギャラリーを見渡すと、寒風の中にもかかわらず、長いレンズのカメラを構えている人もいた。
航空ファンだろうか。
いずれ機密保護法みたいなモンが拡大解釈されると、空港で写真を撮ることもできなくなるのではないか、などと考えた。

民間の施設でそれはないだろう、と思う人は、甘い。
事故を起こす前の福島第一原子力発電所の見学ツアーでは、写真を撮って良い場所が決められていたそうだ。
見学後、駐車場で写真を撮ったら、ガイドが血相を変えて飛んで来て、データを消してくれ、と言ったという。
まぁ、そうまでして守ろうとした原発施設の秘密も、事故によってわやくちゃになり、現在は世界で最もテロに弱い原発なのだが。

それはさておき、羽田の国際線の便が増えて、成田の人気が落ちているそうだ。
米軍にも利用させようか、なんて話を聞くと、成田空港反対運動のスローガンに掲げられていた「三里塚軍事空港」という言葉を思い出す。
当時は純粋な民間空港のハズだろ、軍事空港は大袈裟では、と思っていたが、40年近い年月を経て、運動家の人たちの懸念が杞憂ではなかったのだなぁ、と思った。

つくづく、ムスメが無事に帰ってきて良かった。
軍事機密のため訓練の詳細が知されず撃墜されるなんてことがなくて良かった。

そんなことは杞憂だ、と思う人は、大韓航空機撃墜事故について調べてみて欲しい。

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2014/01/15

三つのポインティングデバイスを使う

会社では三つのポインティングデバイスを使い分けている。
好きで三つも使っているわけではなく、それなりの事情があるのだ。


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この写真を見ると判るが、「ふつうのマウス」は使っていない。
もちろん、異動その他の理由でPCを返却するときに備えて、付属のマウスとキーボードは保管してある。


最初は、スペースセーバーキーボード(「キーボード再生!」参照)のトラックポイントだけで用が足りるかな、と思っていた。
上の写真の左上、キーボードの中の赤いポッチがトラックポイントである。


何しろ、トラックポイントは指をホームポジションから大きく移動させなくても動かせるところが良い。
ガンガン文字入力しながら、ちょこっとマウスポインタを動かすにはとても便利だ。


メールの文面や資料作成の際には便利なのだが、DTP(DeskTop Publishing)作業や図版作成の際には、ちょっと不便である。
トラックポイントは、長距離移動やスムーズな曲線軌道を描くには、不向きなのである。


そこで仕方なく PC に標準添付されていたマウスを使ったのだが、どうしても手首を妙にひねるため、手首が痛んで肩が凝る。
その対策として、サンワサプライのエルゴレーザーマウス MA-ERG3 を買った。
上の写真の右側の、妙に丸っこいマウスがそれである。


手首をひねらずに、自然な状態で握れるという「エルゴノミクスデザイン」である。
これでベジェ曲線を描いたり修正したりもバッチリ……と思ったのだが、やはり不充分だった。


光学センサーが指先のほうではなく、手のひら側にある。
そのため、マウスをちょっと動かしただけでは、ポインタの移動距離が短いのだ。


……というわけで、自宅でも使っていて馴染みがあり重宝しているトラックボールをもう1台買って、会社の PC 用に使うことにした。
上の写真の左側、青いボールの付いたロジクール M570 である。
手首をまったく動かさないので、腱鞘炎になるおそれがない。


問題は、同僚が「ちょっと PC 使わせて」とやってきたとき、「ふつうのマウス」がないので戸惑うことくらいか。


「偏屈ジジイの PC 環境は異常で使いづらいなぁ」と思ってもらっても、それはそれで構わないのである。

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2014/01/13

顔の長い怪物に襲われた

月の夜に庭に出ると……

 

物置の奥に不審な影が……

 

顔の長い怪物に襲われた

 

眼が覚めると、こんに枕を叩かれていたのだった

 

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2014/01/12

散歩用軽登山靴を買った

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こんと散歩に出かけるとき、軽登山靴を履く。
スニーカーだと、踵が不安定なので斜面を駆け下りたり駆け上がったりできないからだ。
また、雨の日の散歩も、長靴よりも完全防水の軽登山靴のほうが良い。
長靴は蒸れるしね。

散歩のときだけでなく、庭の手入れなどの作業を行うときにも軽登山靴を履く。
散歩や作業で毎日履くので、靴底の痛みが激しく、1年から1年半程度で買い替える。

今回買ったのは、セール品のトレクスタ「エボリューションII」である。
デザイン・縫製などはこの1年履いていたニューバランス「MO703GH」に比べると、見劣りする。

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残念ながら、買いに行った店に MO703GH がなかった。
そこで、モンベルやメレルなど、他のブランドの靴とも履き比べてみたのだが、足型が合わないので仕方がない。

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ゴアテックス社の防水等質素材が使われていること、ベロと本体が一体になっていて水の浸入が防げる構造になっていること、といった条件をクリアしてことが重要なのだ。

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2014/01/11

税金の使い道を選べたら

クレジットカードを複数種類持っていることで気付いたことがある。

メインのカードは利用額の0.5%がWWF(世界自然保護基金)に寄付される。
ケータイのカードは回線利用ポイントがどんどんたまる。
たまったポイントを東日本大震災やフィリピン台風被害の支援募金に使った。

自分の消費活動の結果を社会に還元する、しかも使い道を自分で選べる……。

……ん?
消費活動の結果を社会に還元?
それって消費税の役割では?

そうか、税金も使い道を選べれば良いのだ。
そうすれば「持ってかれて好き勝手に使われる」というマイナスの意識を持たずに済む。
政治家や省庁のプレゼンテーションも、もっと真剣なものになるだろう。
マスコミの姿勢も変わるかもしれない。

そこで、納税者番号制を導入するなら、使い道をチェックボックスで選択できるような入力フォームも準備していただきたい。
もちろん、「災害支援」「年金」「核燃料サイクル」のように項目は細かく設定。

当然ワシは「災害支援」「年金」にはチェックを入れ、「核燃料サイクル」にはチェックしない。

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2014/01/09

虹の彼方に

虹の彼方に
雨の後、雲間から夕日が射し、虹が出た。
明るい主虹の左に色順が逆の副虹が見えた。

この虹は割と近場の雨粒で反射した光でできているので、虹の向こうも同じ市内である。
夢を壊すようで悪いが、その彼方も隣の市に過ぎない。

いやはや、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムが3系統とも停止してしまったとか聞くと、夢も何もあったものではない。
なぜ同時に2系統を点検して止めていたのだろうか。
1系統しか稼働してしないときに限ってそれが止まる、というマーフィーの法則は考えていなかったのだろうか……。
まぁ、ワシは汚染水処理の現場を知らないので闇雲に批判はできないが。

年末に『原発ホワイトアウト』を読み、年明けに『ジェノサイド』を読んだせいか、なんか思考が暗くていかんなぁ。

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2014/01/03

『ジェノサイド』を読んだ

高野和明著『ジェノサイド』(角川文庫で上下2巻)を読んだ。

カバーの説明文には「超弩級エンタテインメント」とか「現代エンタテインメント小説の最高峰」とか書かれているが、エンタテインメントと言って良いのかどうか。
極めて重い問題を突きつけてくる。

かといって、完全に社会派の小説であるわけでもなく、ポリティカルフィクションというわけでもない。
サイエンスフィクションの要素もあるが、ハードSFではない。

主人公は、元米国陸軍特殊部隊の兵士で難病の子供を持つ傭兵・イエーガーと、父親を病気で亡くしたばかりの日本の大学院生・古賀研人。
この二人と、表題であるジェノサイド(大量虐殺、集団殺戮)がどう関わってくるのか……。

本書では、さまざまなジェノサイドが描かれ、あるいは示唆され、あるいは予見される。

アフリカの武装組織による村落襲撃、未知の病原菌の伝播を防ぐための部族殲滅、現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)がその他の人類(ホモ・サピエンス・ネアンダーレンシス)に対して行ったかも知れない殺戮、核戦争による人類絶滅……。

襲撃した村落の子供を兵士に仕立てる話などは胸が悪くなるが、現実である。

そのアフリカからイエーガーが救出した幼児の頭をなでながら、研人が言う(下巻p.405)。
「もう安心だよ。ここには戦争はないからね。この国の人たちは、もう戦争はしないと決めたんだ」

……そうであることを望む。

現生人類には、戦争を好み、他者を傷付けたいという病的な欲求があるのだろうか。
それは戦場に送られた者や、指導者に見られるゆがんだ精神によるものなのか。

研人が難病の特効薬の合成に成功したとき、これまでに感じたことのない陶酔感を覚える(下巻p.334)。

これが科学だと研人は悟った。(中略)自然の謎を解くことで、頭がふらふらするほどの幸せを得ていたのだ。
椅子に座り込んだ研人は、多幸感に浸り続ける一方で、科学技術の恐ろしい側面にも気づいた。原子爆弾を開発した科学者たちも、この快感の虜になっていたのだろう。彼らは大勢の人間を殺したい一心で原爆作りに没頭したのではない。アインシュタインの予言が現実化することに、そして人類がそれまでに手にしたことのない莫大なエネルギーを得ることに興奮していたのではないか。未知への挑戦がもたらす陶酔感は、人類社会にとって諸刃の剣だ。

原子力発電所を再稼働したいと考える人の中には、カネのためではなく、「莫大なエネルギー」に魅せられてしまっている科学者・技術者もいるんだろうなぁ、なんてことを考えてしまった。

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「非戦反核」ふたたび

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2012年の年末に感じていたイヤな予感は現実のものとなり、「非戦反核」の旗は掲げ続けないとダメかなぁ、と思い、2013年用年賀状のデータを、2014年用の年賀状に使い回した。


まったくの使い回しでは単なる手抜きだから、ちょっとは工夫しないと……と考えて、Adobe Illustrator の機能をアレコレ使った。
昨年の富士山の写真の手前に雲の画像を配置し、クリッピングマスクで穴を開ける。
ドロップシャドウを使って穴を立体的に見せる。
破った紙がカールしているように見せるため、グラデーションで色を付ける。
家族の似顔絵も、3Dオブジェクトにマップする。


本当は、ほんわかした雰囲気の年賀状にしたかったんだけどね。
安閑としていられない気分だったのだよ。


そうか、こんなふうにして、ジジイの年賀状は過激になり、年賀状のやりとりをする相手が減っていくのかもねぇ。

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2014/01/01

『原発ホワイトアウト』を読んだ

若杉冽著『原発ホワイトアウト』を読んだ。

ふつう、小説を読むときに期待するカタルシスは得られない。

ノンフィクションや、吉村昭の記録文学を読んだときのような重苦しいものが残る。
高村薫の『神の火』の読後感に近いものがある。

まぁ何とも胸くその悪い話ではある。
再稼働の理由は結局カネか?
そのカネの出どころは、ワシ(達)の払っている税金と電気料金なのだけどね。

あんまり胸くそが悪いもんだから、終章に至って「新崎原発」でメルトダウンが進行し始めると、
「だから言わんこっちゃない」
とか
「ざまぁみろ」
とか思いかけてしまう。

いやいやいや、メルトダウンしては困る。
「国益のため」と言いながら既得権益を守ることに腐心する官僚や電力会社幹部によって、この国土が汚染されることは許せない。

さて、以下ネタバレになる。

福島第一原子力発電所は、想定外の津波により全電源を喪失、メルトダウンに至った。
……と言われている(ひょっとすると、想定内の地震によって配管が破断したのかも知れないが、原子炉に近づけないので本当の原因はわからない)。

この物語の中で再稼働した「新崎原発」は、いかなる「想定外」の事態によってメルトダウンに至るのか……。

大晦日の夜、原子力発電所で発電した電気を送り出す送電線の鉄塔が(テロにより)倒壊する。
電力負荷をロスしたことにより、原子炉が緊急停止(スクラム)する。
原子炉が停止しても、核燃料は崩壊熱を放出し続けるから、冷却しなければならない。
しかし、爆弾低気圧による低温のため、非常用ディーゼル発電機が始動できない。
しかも、爆弾低気圧による吹雪のため、非常用電源車の車庫までたどり着けない。
原子力発電所周囲の道路も凍結し、しかも年末年始休暇のため除雪が追いつかない。
周辺住民がてんでに避難を始めたため(例によって避難計画はおざなりだった)、交通網は麻痺。
そのため、原発は孤立し、原子炉冷却の手立てがない……。

……メルトダウンを起こすのに、地震も津波も必要ない、ということか。
……原子力発電所へのテロではなく、送電線へのテロ……現実には、想定し、対策が講じられているのかなぁ。

大晦日に『原発ホワイトアウト』を読んで暗~い気分になって寝て、元日の早朝は強風の音で目覚めた。
幸い、2014年の元旦は、どこの原発もメルトダウンすることなく明けた。

すべての原発が停止しているのだから、まぁ当然か。
もっとも、停止していても、使用済み核燃料がある。
素直に「おめでとう」と言う気分には、やっぱりなれんなぁ。

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