キーボード再生!
会社では、自席の PC の付属のキーボードではなく、私物の IBM スペースセーバーキーボードII を使っている。
前にも書いたが、腰痛対策のためである。
フルキーボードだとテンキーが邪魔になって、真正面を向いたままホームポジションを保つことができず、腰が痛いのである。
それに、スペースセーバーキーボードII にはトラックポイントが付いているので、マウスを使わなくてもポインタを移動できる。
マウスの使用を最小限にできるので、腱鞘炎対策にもなる。
……ということで快適に使っていたのだが、このところ、[A]や[M]、[Ctrl]などのキーが引っかかるようになった。
実際に引っかかって戻らなくなるわけではないが、スッと戻ってこないように感じる。
まぁ、11年前に買ったものだから、そろそろガタが来ても仕方がない。
メンブレン(バネ代わりのゴムの膜)がヘタったのだとしたら、キーボードを換えるしかない。
しかし、付属のフルキーボードはイヤだ。
IBM のスペースセーバーキーボードの現行機種は、ノート PC のような薄型になっているので、キーストロークが浅い。
かといって、自宅と同じ FILCO の FKBN91M/JB2 は、少々値が張る上に、キー入力の際の音が大きいので、オフィスでは少々迷惑だろう。
そこでちょっと検索してみると、グリースを塗るとキーの引っかかり感がなくなる、という記事があった。
よし、試してみよう。
グリースは自転車のメンテナンスに使っているスプレータイプのものを用意。
キートップや内部の汚れを取るためにウエットティッシュタイプのOAクリーナー……が切れている。
仕方がない、散歩後にこんの足や肛門を拭くのに使っているペット用ウエットティッシュで代用しよう。
どうせ、動物の皮脂を拭き取るんだし。
上の写真で、キーボードのファンクションキーの上に置いてあるのは、耳かきである。
これを何に使うのかというと……リムーバーの代わりである。
竹製なので、適度な強度と弾力があり、キートップにも傷が付かない。
なお、カーソルキーと[Delete]キーの間にカエルの頭が見えるが、これは飾りではない。
うっかり[Delete]キーを押すのを防ぐために、チョコエッグのオマケのモリアオガエルの頭を貼り付けてあるのだ。
キートップを外したら、後ではめるときに位置を間違えないように、同じ配置で並べておく。
スプレー式のグリースを、ノズルの先から直接キートップの裏側に吹き付けると、量が多すぎる。
そこで、不要なフタにグリースを出しておき、綿棒で塗ることにした。
作業も終盤に入ってから気付いたのだが(マーフィーの法則だね)、綿棒をそのまま使うよりも、綿の部分を折り取って軸の先端を使ったほうが、適量のグリースを塗れる。
キートップを外してわかったのは、やはり、キートップとボード(っていうのかな?)の接触する部分が磨耗するということだ。
ボード側の四角い穴の周囲が白いのは、プラスチックの粉である。
穴の中に緑色のメンブレンが見える。
キーの隙間に当たる部分に白い粉のようなものが散っているが、これはホコリや皮膚の剥離片(要するにアカやフケ)である。
キーボードってのはキタナイものなのだ。
もちろん、ワシのキーボードは手入れをしているほうなので、社内のキーボードの中ではかなりキレイな部類である。
ちなみに、上の写真の真ん中の赤いポッチがトラックポイントである。
キートップを外すと、キノコのようだ。
キートップの[G]、[H]、[B]には、トラックポイントの位置に凹みがある。
左の[Shift] キー、スペースバー、[Enter]キーには、ガタつきを抑えるスタビライザー(細い針金)が付いている。
ここにもグリースを塗って、慎重にセットする。
これで復活!
ただし、作業に2時間ほどかかったので、そのキーボードによほど愛着のある人にしか向かない方法かもね。
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