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2013/10/14

フェンスを越えて原発へ?

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久々に「連休」に休み、緑のカーテンを撤去。
今年の緑のカーテンの主役はセイヨウアサガオで、10月に入っても一週間に1メートルほど伸びるくらいの勢いがあった。
布団を干すために、二階のベランダの柵にからんだつるを切っても、翌週布団を干そうとすると、もう柵につるがからんでいた。


植物のつるというやつは、なかなか難儀である。
もちろん、伸びるのが早いから緑のカーテンとして使えるわけなのだが。


大学1年の夏、肉牛の肥育牧場でアルバイトをしたことがある。
電気牧柵(略して電牧)で囲った中に牛を放牧するのだが、その電牧に植物が触れないように、毎日見回りをした。


電牧は、細い棒と細いケーブルでできている。
どちらも、牛が簡単に押し倒せる。


細いケーブルに高電圧の電流を流してあり、触れるとショックを受ける。
一緒に働いた友人は、草刈りをしていて頭がケーブルに触れ、一瞬意識を失いかけた。
バチッと音がして、ひっくり返ったのである。


もちろん、電圧は高いが電流は弱いので、ショックを受けるだけでダメージは受けない。
牛が触れた場合は、筋肉をぶるっと震わせて、不快な表情を浮かべて遠ざかるだけである。


という具合で、電牧には常に電流が流れていなくてはならない。
草の葉やつるがケーブルに触れると漏電するので、牛がケーブルに触れても感電しなくなる。
そのために、毎日見回る必要があるのだ。


夏の植物の勢いを甘く見てはいけない。
朝見回ったときには大丈夫だろうと思っても、夕方にはつるが伸びてケーブルに触れ、ミチミチと嫌な音を立てていたりする。


嵐でもくれば、倒れた草や折れた枝がケーブルに引っかかる。
植物が生育する環境である限り、「フェンス」を守るのは大変なのである。


……ということを、NHKスペシャルの「原発テロ」を観て思い出した。


センサーを配置したフェンスをめぐらさせた原発の敷地内に、80歳を越える男女の平和運動家が侵入できた。
したがって、核物質を盗み出そうとするテロリストも、侵入可能だということだ。


嵐の日には、センサーが誤警報を連発する。
フェンスは揺れ、周囲の草木が触れ、飛んできた枯れ枝が引っかかる。
そこで、警備員は警報を無視してしまう。
嵐に乗じてフェンスを破っても、バレにくいのである。
平穏な日々が続くことで、常に警戒し続けることは困難なのだ。


テロリストが原発に侵入したら……その場で核テロを起こすことが可能だ。
核テロを簡単に起こせることを、福島第一原子力発電所の事故が証明してしまった。


原子炉建屋を攻撃する必要はない。
原子炉を冷却するための電源を喪失させてしまえばいい。
主電源(ほかの発電所からの送電線)の鉄塔を倒し、補助電源(発電機)を破壊すれば、原子炉は暴走し、メルトダウンに至る。


テロリストは原子力発電所に侵入し、電源施設を破壊し、逃げ出せば良いのだ(良くないけど)。
原子炉が暴走し始めれば現場は大混乱に陥るから、逃げ出すのも容易になるだろうか。


そこで、原子力発電所の警備は軍事施設並みに厳重にすべきだという話が出てくる。
警備に当たるのは(日本の場合)若い警官だ。


将来ある若者や小さい子供の父親を、放射線被曝の恐れのある場所で緊張を強いられなければならないのだ。
対するは、自分の生命を捨てても構わないと考える、ひょっとするともう老齢に達したテロリスト……なんていう構図を考えると、いたたまれない。


カネの話はしたくないが、万が一のテロ対策として、税金も垂れ流すことになる。


だからもう、原発は順次廃炉にして閉鎖し、使用済み核燃料を保管する場所は減らそうよ。
1箇所にまとめて、入ったら出られないアリジゴクみたいな施設にできないもんかね?

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