八重の桜と原子力
1979年9月、大学4年生だったワシは卒業論文実験を一休みして、下北半島に居た。
下北半島の北東の端、本州で北から2番目の岬である尻屋崎をさまよったのだ。
それから、大学のサークルの合宿に合流し、六ヶ所村の沼の生物を観察した。
「むつ小川原総合開発」が計画されていた当時、石油備蓄基地やコンビナートが建設されたら失われてしまう動植物は何か、調べたのである。
実に豊かな生態系を、「役に立たない沼地」として「開発」したがる人たちの気持ちは、今になってもわからない。
さて、「むつ小川原総合開発」は姿を変えて、核燃料リサイクル施設や核廃棄物の貯蔵施設が建設されている。
さてさて、NHKの大河ドラマ「八重の桜」では、戊辰戦争後、下北半島の東側が旧会津藩に与えられ、斗南藩となった経緯が描かれていた。
会津藩とともに戊辰戦争で明治政府軍と戦った浜通りの諸藩の土地には今、福島第一原子力発電所の事故による帰宅困難地区がある。
そして斗南藩があった土地に、核関連施設が造られている。
なんだかなぁ。
145年経っても、政府に酷い目に合わされるのって、何だろうなぁ。
そういや、現首相の選挙区は長州だったかな。
薩長の会津いじめはまだ続いているのか?
薩長の人、違うと言ってください。
もっとも、現首相は生まれも育ちも東京だから、長州出身とは本人も思っていないだろうけどね(だから選挙区の世襲って何なんだよ。フザケてるだろ)。
それはさておき、わずか一世紀半ほど前まで、国内でも内戦をしていたのだ。
いまだに内戦が続く国々、何かというと戦争をしたがる国々も尽きない。
今も昔も、人間てバカだよなぁ。
9.11のニューヨーク同時多発から12年、東日本大震災から2年半。
バカであることを自認しつつ、バカなことをしないような世の中にするにはどうすれば良いのだろう。
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