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2013/09/24

古生代の終わり

クイズ番組で「アノマロカリス」が出題されていた。
アノマロカリスは約5億年前、古生代のカンブリア紀に繁栄した無脊椎動物である。

体側に並ぶヒレを使って高速で遊泳し、円形の口器で三葉虫を貪り食い、当時の海の食物連鎖の頂点にいた。
その独特の体のデザインは、現生の動物分類のどこにもあてはまらない。

つまり、アノマロカリスの仲間はすべて絶滅してしまい、その体構造を継承する子孫がいないのだ。

アノマロカリスの餌食になっていた三葉虫など、多くの海生動物が絶滅したのは、2億5000年前の古生代末である。

……というか、三葉虫を含め約9割の無脊椎動物が絶滅した大事件をもって、古生代が終わり、中生代が始まると定義しているのである。
「ちょうど古生代の終わりに三葉虫が絶滅した」みたいな誤った記述の参考書を見かけることがあるが、逆である。

そういえば、クイズ番組で解説していた予備校の講師も妙なことを言っていたなぁ。
シーラカンスのような生きた化石は、アノマロカリスと同時代から生き残っているとか(違っていたらゴメン)。

そりゃあまぁ、教科書ではどっちも「古生代」だけどね。
アノマロカリスはカンブリア紀(約5億年前)に絶滅している。
いっぽう、シーラカンスなどの硬骨魚類が出現したのはデボン紀(約4億年前)である。

Geo_time

1億年の開きって、大きいと思うんだけどなぁ。
「ギャートルズ」(※)が恐竜を狩っちゃうようなもんだよなぁ。
アメリカのB級映画かよ。

※園山俊二の原始人マンガ
ところで、どうしても、ギャートルズが恐竜に襲われている図は想像できない。
ティラノサウルスであろうがブラキオサウルスであろうが、輪切りにして食ってそうである。

まぁ、「同じ古生代だから」とひとくくりにしてしまいたい気持ちもわからなくはない。
近い年代は長く感じ、遠い年代は短く感じるものだからね。

Geo_time_pers

ただ、そういう感覚を抑え、自分も人類も突き放して見るところに、地球規模の科学の面白さがあると思うのだ。

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