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2013/06/29

三保の松原の保全

駿河湾の奥まったところ、東に
大瀬崎、西に三保の松原がある。
どちらも砂嘴、要するに潮の流れに運ばれて来た砂や小石が堆積してできた地形である。

富士山の世界遺産登録にあたり、三保の松原が除外されそうになった理由のひとつは、消波ブロックの存在だった。

消波ブロックはなぜ必要なのか。

三保の松原の土台である砂や小石が、打ち寄せる波に浸食されて、流され、削られてしまうからだ。
消波ブロックがなければ、三保の松原は消滅してしまうのだ。

もちろん、波による浸食は自然現象だ。
しかし、何百年、何千年もの間、削られるだけでなく、波に運ばれてきた砂や小石が堆積することで、砂嘴の形状が維持されてきた。
いわば、需要と供給のバランスが取れていたのだが、ここ数十年、砂や小石の供給量が減ったのだ。

砂や小石の供給はなぜ減ったのか。

その原因は、安倍川上流のダムにある。
ダムが川を流れ下る土砂をせき止めているため、潮の流れに運ばれて、三保に供給される砂や小石が減ったのである。

地形も「生きもの」なのだなぁ。
痩せ細ったり、消滅したりするのだから。

さて、世界遺産になったからには、消滅させたら大変だ。
その一方、観光客が増えると、いわゆるによるオーバーユースの問題が生じる。
人が押し寄せることは、環境にとっては良いことではないのだ。

そこで、これらの問題を一挙に解決する妙案をー発。

三保の松原を訪れる観光客には、安倍川の砂持参を義務付けるのだ。

どうでしょう。
やっぱり、妙案じゃなくて、ただの妙な思い付きかなぁ……。

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