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2013/05/21

中部電力のチラシが腹立たしい理由

連日批判している中部電力のチラシ、文書名が不明なのでいちばん大きな見出しに曰く「「新規制基準への対応に向けた浜岡原子力発電所の取り組みと、『南海トラフの巨大地震モデル検討会』の強震断層モデルに基づく地震動の影響評価・地震対策の検討状況についてお知らせします。」について。

対策してます、っていうお知らせをしてます、っていう努力としてます、というポーズに見える。
「その点ご理解いただきたい」っていうイヤーな感じが漂ってくる。

キチンと説明する「資料」ではなく、対策してるっぽい「チラシ」であることが腹立たしい。
原子力発電所のシビアアクシデント(重大事故)対策の説明資料が、怪しげな健康食品の説明と同じレベルで良いのかね?

「こんなもの」を作ってばら撒いて、それで「対策してます」ってアリバイを作られても、胡散臭いことこの上ない。
福島第一原子力発電所の事故があったにも関わらす、「こんなこと」をやっているから、腹立たしいのである。

なぜ「重要レベルの低いチラシ」に見えてしまうのか……。
……その理由は、内容はさておき組版の悪さに起因する。

「組版」という用語は編集・印刷・出版に関わる者にとってはお馴染みだが、一般的ではないかもなぁ。
まぁ、「レイアウト」と思ってもらえばいいだろう。

文書名(タイトル)や発行日などがわからないことからして論外なのだが、今回はそこはスルーする(と言いながら書いちゃったけど)。

まず、このチラシはどこをどの順番に読めば良いのだ?

20130515_a_s

20130515_b_s

どっちが表でどっちが裏かわからないが、とりあえず中部電力のロゴのあるほうが表だと仮定する。
そのロゴの下の、いちばん文字の大きな見出しが、文書のタイトルの代わりなのだろう、と推測する。

こういう、仮定や推測をさせるようでは、ユーザビリティが低いと言わざるを得ない。
「ストレスなく読めること」が、良いレイアウトの第一条件なのだ。

そして、タイトルと見なした見出しが縦組(縦書き)なのに、対策の詳細な説明は横組(横書き)である。
まぁ、本文が縦組、表や解説図が横組、という文書はよくある。
だが、縦組と横組の領域の面積から見て、全体を横組にしてしまったほうが良かったのではないか。
わざわざ縦組の領域を設けた意味がわからない。

さらに、行の長さ(文字数)が長すぎる上、行間が狭くて読みづらい。
このあたりは、組版規則(JIS X 4051: 2004)に反している。

組版規則については、仕事上、ここ数年みっちり勉強したので、ワシはうるさいぞ。
長くなりそうなので、改めて書くことにしよう。

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