« ユスラウメを食べた | トップページ | フクロウ? »

2013/05/25

科学者が常に科学的とは限らない

昨晩のことだが、公園の池の縁の杭に、羽化して間もないと思われるオオミズアオがとまっていた。

Dsc_0267s

スマートフォンの夜景モードを使い、公園の街灯の灯りだけで撮ったので、ちょっとブレている。
この写真を撮るために、嫌がるこんを引きずって池の端まで行ったのだが、通りかかったよそのシバイヌに向かって、こんが走り寄ったため、リードを引っ張られたのだ。
夜の散歩中に写真を撮るのは、こんなこともあって難しい。

ちなみに、右上の明るく丸いものは、月齢14の月である。

ふと思い付いたのだが、オオミズアオは満月の前後に羽化する、なんてことがあるだろうか。
月と動物の行動との間には、深い関係があることがある。
ただし、それが明らかなのは海岸で産卵する海の動物の場合だ。

潮の満ち干と無関係な陸上の動物の行動にも、月の満ち欠けは影響するだろうか?
蛾は茶色っぽい保護色のものが多く、オオミズアオのように明るいものは少ない。
ひょっとして、月夜に行動するから、という関係があるだろうか。

もちろん、ただ一度の観察事実から、オオミズアオは満月の前後に羽化するものだ、と結論することはできない。
単なる偶然かもしれない。
観察を繰り返してデータを蓄積しなければならないし、温度やらなにやら、他に関係ありそうな要因も探さなくてはならない。

どんなに自分が気に入った仮説であっても、それが本当に確からしいものかどうかは、検証してみなければわからない。

ところが、科学者も人の子なので、お気に入りの仮説を捨てきれない場合もある。
科学史を見れば、実験データの捏造や、都合の良いデータだけの公表など、仮説を可愛がるあまり、非科学的な行動をとってしまう科学者の例はいくつもある。

また、科学者が陥りがちな非科学的な行動として、もう一つ、「危険を過小評価する」ことが挙げられる。
実験や観察を遂行するために、自分や周囲を危険にさらすことに鈍感になってしまうことがあるのだ。

J-PARC のハドロン実験施設で放射能漏れ(正しくは、研究者の被曝と施設外への放射性物質の漏出)のニュースを聞いて、連絡が遅れたり、環境中に放射性物質を放出してしまったりした理由は、「危険を過小評価した」からではないかと思った。

科学者が常に科学的とは限らない。
だが、とくに周囲を危険にさらす恐れのある研究については、より慎重であって欲しいと思うのだ。

|

« ユスラウメを食べた | トップページ | フクロウ? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 科学者が常に科学的とは限らない:

« ユスラウメを食べた | トップページ | フクロウ? »