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2013/03/29

科学とは、誤りを正しながら前進すること

ソメイヨシノは満開となったが、同時にヒノキの花粉が飛んでいるらしく鼻が詰まって頭が痛い。
こういう時期の会議は地獄である。
議論はどうでもいいから、早く結論出して、と言いたくなる。
ホントはどうでも良くなかったりするので、大変危険である。

それはさておき。

立川断層が活断層である、と判断したのは間違いでしたと東大地震研が訂正した件について。

観察し判断した結果が誤りであった、と訂正するのは、極めて科学的である。
科学というものは、常に誤りを検証し、訂正することによって前進するものだ。

誤りをはっきり認めて訂正できるかどうか、というところが、科学的な言説と非科学的な言説を見分けるポイントになるのではなかろうか。

さて、今回「活断層中に生じた岩塊」と誤って判断したモノは、工場跡地の地下に残されたコンクリートの杭の一部だったらしい。
「人工物が地層内に存在する可能性を失念」していたためとのことだが、それを見学者つまり非専門家に指摘されたという点が、ちょっと面白い。

「専門家」は「専門外」からの視点を忘れがちである。
これは科学者とか識者とかいう人たちに限らない。
サラリーマンだって、自分の専門とする領域について、たまに専門外の人の意見を聞くことの必要性を知っている。
非専門家の意見を無視すると、お客さんにまったくウケない商品やサービスを開発しちゃったりするからだ。

話がズレた。

今回の訂正で、「活断層の可能性」がなくなったわけではない。
もっと調べる必要があることがわかっただけだ。

そして、この世にはマーフィーの法則がある。
杭の打ち込まれていた場所が、たまたま、どんぴしゃり活断層だった、なんてことがないとは限らない。

個人的な経験でも、自然は偶然を好むように思う。
自分が作った本が納品されたとき、開いたページで誤植が見つかるとか……。

マーフィーの法則では「偶然が起こる確率は、平均より大きい」という具合になる。
もちろん、これには科学的な裏付けなどないのだが。

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2013/03/25

NHKスペシャル『完全解凍!アイスマン』

ちょうど、こんの散歩の時間に当たっていたので、BD に録画して見た。
近所の公園のサクラが五分咲きから六分咲き、その夜桜見物ついでの散歩ということで、カミさんも一緒に歩いた。
自治会連合会主催のライトアップも21時を過ぎて終了していたため、懐中電灯の明かりでライトアップ。
この時期、おや、こんなところにもサクラがあったのか、と発見する楽しみもある。

それはさておき、アイスマン。
すごくビックリした部分と、そうでもない部分とがあった。

まず、阿部寛が番組ナビゲーターとのことだったが、なんだかあまり彼が出てくる必然性がなかったように思う。
番組全体の作りも NHK らしく単調で、ちょいとうつらうつらしちゃった部分もある。

5000年前の人々が、肉やハーブを用いた食事をしていたグルメであったり、小麦を栽培してパンを作ったり、高度な工芸品を身につけていたりしたことなどには、別に驚きもしなかった。
四大古代文明(四大文明自体が古い考え方だそうだが)以前に、世界各地で農耕や技術革新が始まっていたことは、常識なのではないかと思う。
日本においても、青森の三内丸山遺跡の発掘物などから、縄文人がグルメで豊かな食生活を楽しんでおり、ポシェットなどの細工物から巨大な木造建造物まで、さまざまなモノを作っていたことがわかっている。

それよりも驚くべきことは、そうしたことが「遺物」ではなく「遺体」と「遺品」からわかったということだ(アイスマンの周辺から見つかった道具や衣類は「遺物」ではなく、所有者が明らかなのだから「遺品」と呼ぶべきだろう)。
文字通り、ナマの資料であり、試料であり、史料である。
胃の内容物から最後の食事がわかり、腸の各部の内容物に含まれる花粉から、移動経路がわかる。
標高によって植物の種類が異なるから、腸内の花粉がわかれば、死の何時間前にどのあたりにいたかの推測ができるのだ。なるほど。

何よりビックリしたのは、発見当時の状況だ。
登山者が氷の上に出ていた後頭部と背中の一部を発見し、警察が氷河の中から掘り出した。
警察は当然、遭難者だと考えてパスポートや結婚指輪など、身元がわかるような品物を探した。
……出てきたのは、銅製の刃の付いた手斧や毛皮の衣類……ここで考古学者(人類学者だったっけ?)が登場し、この死体が現代人ではなく数千年前のものだと判明する。

そしてまた、遭難者だと思われていたアイスマンの体内から鏃が見つかり、後頭部に傷もあったことから、じつは殺されたのだということが判明する。
結局のところ、(現代ならば)警察沙汰だったわけだ。

一つ疑問に思ったのは、入れ墨のあった場所がツボに一致するという話。
あれはどの程度信憑性があるのだろうか。
経絡図の壁画とかが出てくると、傍証になりそうだけどね。

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2013/03/21

春が行く。どんどん行く

昨日、エフイチではようやく電源を復旧させて使用済み燃料プールの冷却ができるようになったころ、ワシは出張で渋谷にいた。

まぁ、それにしても停電の原因が(おそらく)ネズミの感電による漏電で、しかもその配電設備は仮設だったらしい。
またもや「生物の力」か!

それはさておき、「仮設はそのまま本番運用になる」という、技術屋さんにはおなじみのマーフィーの法則、過酷事故対策でやっていていいんだろうか?
いいかげんな「対策」でお茶を濁しておいて既得権益を守ろうという精神的構造は、柔道連盟とも通じる伝統的日本型組織の欠陥なのだろうか。

それはさておき(2回目)、渋谷での作業を終えて、そうだ、せっかく東京に来たのだから大きな本屋へ行こうと、丸善ジュンク堂へ。
路地を歩くと坂や階段だらけ。
渋谷あたりの土地の起伏は台地の縁辺だからで、ひょっとすると大昔の断層面かも知れない。
いま『日経サイエンス2013年4月号』を読んでいて、首都圏の地下構造がえらく複雑であることが「ようやく」わかってきたところだそうだ。

大陸プレートの下に太平洋プレートが沈み込み、その間にフィリピン海プレートがもぐり込む。
毎年数cm動くプレートが歪みを溜め込む。
揺すられ、押されて変形する大地。

こんな日本に、なぜ原発なんか作ろうと思うのか?
「付加体」について説明してみな!

それはさておき(3回目)、16日に移転した東急東横線の「旧」渋谷駅跡の前を通った。
足を止めて写真を撮る人が何人もいた。

Dsc_0243ss

約20年前、この改札を抜けて通勤していた。
「この改札」と書いてはみたが、じつはすでに撤去されていたが。

やっぱり何となく寂しいな。
駅がなくなることではなく、自分が歳をとったことが。
見知らぬ街になってしまった渋谷の、若者であふれかえる歩道から地下へ。

それはさておき(4回目)、地下鉄サリン事件から18年マイナス1日。
霞ヶ関駅を過ぎるとき、しばし瞑目した。

それはさておき(5回目)、次の写真はウチ(沼津市)の近所の公園のサクラである。
左はソメイヨシノの蕾で、木全体は一分咲きといったところ。
右はたぶんオオシマザクラで、すでに満開だった。

P3200623s

がく片のつくりを比較すれば、見分けがつくかと思ったのだけれど、よくわからないなぁ。
まぁ親子だから仕方がないか(ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種)。
あえて言えば、右のオオシマザクラのがく片の細かい鋸歯(ギザギザ)はわりとはっきりしているが、左のソメイヨシノの鋸歯は目立たないかなぁ。

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2013/03/19

収束させるための「手」

昨日(18日)午後7時ごろからずっと、福島第一原子力発電所の1号機・3号機・4号機の使用済み燃料プールなどを冷却できない状態が続いている。
昨日停電があったためらしいが、その停電の原因も、復旧の見通しも立っていないという。

使用済み燃料は、放置しておくと放射性物質(核燃料)の崩壊熱によって加熱される。
熱によって融ける現象がメルトダウンであり、融けて周囲の水やコンクリートと反応すれば、爆発して「再び」放射性物質をまき散らすおそれがある。

タイムリミットは数日……。

現場では、停電の原因の究明と、外部からの電源供給などの対策に努めていることと思う。

現場は頑張っていても、東京電力に対する信頼感は薄い。
運転上の上限値である水温65℃まで「あと4日」と発表があっても、その発表が信用できるか、なんて発言がテレビ番組のコメンテーターの口から漏れる。
「東京電力は、これまでさんざん嘘をついてきたのだから……」

現場で頑張ろうにも、壊れてしまった「絶対に故障しない機械」(銀河ヒッチハイクガイドシリーズの『ほとんど無害』参照)に近づくことは困難だ。
何しろ、内部の状況がわからないのである。

現在の状況がわからない状態なのに「収束」などと口にする政治家にも呆れるが、そもそも事故を起こせば「収束」が困難な原子力発電を、再開しようなどと考える人はいったいどれだけ楽観的なのか。

内部の状況を「見て」確認し、バルブなどを「操作」して原子炉建屋内の放射線密度を下げないと、廃炉へ向けての作業もできない。
現状のままでは、(いままさに陥りつつあるように)再び重大な事故が起こる可能性がある。

生身の人間では原子炉建屋に入れないなら、ロボットを導入し、内部の状況を確認し、バルブ操作などをさせることができないか……。
……ということで、ヒューマノイド(人型)ロボットの開発を急いでいる、という話を日曜のNHKスペシャルで見た。

ホンダのアシモの改良版や韓国の HUBO、ペンタゴンが後押しするアトラスなど、いくつかのロボットが紹介されていた。
照明のない原子炉建屋の中を、がれきを乗り越えて進み、バルブを開けてパイプから放射性物質を取り除く。
そうした作業を、すべて遠隔操作で行うのではなく、ロボットに自律的に判断させる。

不整地を自律的に移動することはもちろん、バルブを壊さないように回す、といった芸当……いや、人間的な動作ができるところまでロボット技術が進歩していることに驚いた。

(今回またメルトダウンをやらかさなければ)おそらく数年のうちに、そんなロボットが壊れた原子炉建屋に入り、人間が作業できるようにするための下準備を行なう。
作業が終わっても、彼らが帰ってくることはないだろう。
高濃度の放射性物質に汚染されてしまうからだ。

事態を収束させるための重要な「手」として働いた彼らは、その場にとどまり、廃炉の際に放射性廃棄物として廃棄されるのだろう……。

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2013/03/18

休日の終わり

先々週の土曜日に出勤したので、この土日はゆっくり休んだ。

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といっても、スギ花粉にやられるので、外出は買い物のほか、こんが昼寝をしている写真を撮るために庭に出たくらい。
あとは家の中で本やら何やらを整理したり(そのためハウスダストにやられたり)、昼寝をしたり。

そういえば、庭のタラノキが芽吹いていたので、昼飯のラーメンに入れた。
タラノメのほか、ミツバアケビの芽とノビルの葉も入れてみた。
ミツバアケビとノビルは、加熱すると味も香りもなくなってしまった。
まぁ、柔らかかったので良し。
タラノメがほろ苦く、春の香りがした。

夜、こんと散歩に出ると、公園のサクラがチラホラ咲き始めていた。
満開になるのは次の週末だろう。

見上げたサクラの枝の向こうには、チェシャネコの笑った口のような形に、三日月が傾いていた。

月といえば、TVドラマ「信長のシェフ」では、金環日食があった日の夜に、満月が出ていた。

……誰かドラマ制作者に小学校の理科を教えてやってくれよ。
日食は、太陽の手前を月が通って、太陽の光をさえぎる現象である。
ということは、当然、月は太陽と同じ方向なのだから、新月でなければならない。

満月は、月の表面全体に日光が当たっているのだから、月は太陽と反対方向になければ変だ。

……それとも、あれは日食が起こってから 15日後の夜だったのか?

ま、TVから流れ出てくるものは、二枚舌を噛みまくる首相の言うことを含めて、ウソばっかりだということか。

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2013/03/15

さらば我がY

散歩から帰ってきて、玄関でカミさんとこんの足を拭いているとき、ワシが屁をこいた。
たまたま通りかかった下のムスメが言った。
「なんだこの親父」

するとカミさんが
「あんたはその遺伝子を受け継いでいるんだからね。私は無関係」
と言った。

ムスメは頭を抱えて「やだ―っ」と叫んだ。

そうだムスメよ。ワシの遺伝子の50%を渡したぞ。
その遺伝子のうちの半分を、君は子供に伝えるだろう(その機会があれば)。

だが、絶対に渡せなかった遺伝子がある。
ワシの子供はムスメどもだけなので、Y染色体上の遺伝子群はワシの代で絶える。

その遺伝子群に、いったいどんな可能性があったのか、もはやわからない。

さらば、我が愛、じゃない。
さらば、我がY。

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2013/03/13

正しい理解

双葉町の無人の通りを跨ぐ大きな看板の写真を見て思う。
表側(?)に書かれているように「原子力 明るい未来のエネルギー」だと思っていた人も、エフイチの事故で思い直したはずだ。
原子力の危険性を正しく理解し、脱原発依存していれば、豊かな暮らしを奪われることもなかったろうに、と。
その看板の裏には、こうある。
「原子力 正しい理解で 豊かなくらし」

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2013/03/11

NHKスペシャル「メルトダウン」を見た

NHKスペシャル「メルトダウン 原子炉“冷却”の死角」を見た。

これまでの調査報告書では明らかになっていなかった「事実」が示されていた。
耳を疑うような「発言」もあった。

福島第一原子力発電所1号機が全電源喪失し、原子炉が過熱し始めたとき、炉心を冷却するイソコン(非常用復水器、IC)は停止状態にあった。
イソコンは電源なしに原子炉を冷却できる装置だが、動作しているのか、停止しているのか、わからない状態だった。
制御室が停電していたので、制御盤のランプが消えていたからだ。

だが、免震重要棟の東電社員らは、1号機のイソコンの排気口(通称「豚の鼻」)付近に「もやもや」を認め、イソコンが動作して原子炉を冷却していると判断した。
……しかし、それは誤りだったのだ。
イソコンは停止しており、原子炉は暴走し、メルトダウンに至った。

さて、アメリカのナイン・マイル・ポイント原発の運転員は誰でも、イソコン(IC)が作動したときにどうなるか知っているという。
もやもやどころか、建屋を覆いつくす勢いで、盛大に湯気が出て、すごい音がするので、心の準備ができていないとびっくりするのだそうだ。
もやもやは、イソコンが停止してからのことだという。

そのことを、「誰でも知っている」のは、4年に一度イソコンの起動試験をしているからだ。

一方、東京電力が気付かなかった理由……それは40年間、イソコンを起動したことがなく、福島第一原発の運転員は誰も、経験がなかったからだ。

イソコンを作動させて原子炉を冷却した経験がなく、消防車から水を注入して原子炉を冷却する訓練もしたことがない。

経験がないどころか、基本的な技術力が不足している、生きものである原子炉に対する認識が不足していた……東京電力の原子力部門の幹部自らが認めている。

ということは、原子力の「専門家」の実態は、未経験者、非熟練者の集団だったということか?

まぁ、何であれ、「専門家=熟練の職人集団}であるとは限らない。
だが、扱う対象が原子力だよ? 「核」だよ?

ワシだって会社ではコンピュータやDTPの専門家と見なされているが、自分では未熟であることを認識している。
しかも、ワシが未熟者であっても、何かミスをやらかしても、誰かが死ぬようなことはない。
何万人もの人々が住む家を失い、耕す畑を失うこともない。

それでもなお、「安全が確保されれば、順次再稼働」などと言うか。
こんな「専門家」に「原子力の安全」を託してよいのか?
託されるほうだって困ると思うぞ。

それこそ、危機意識の足りない、「平和ぼけ」ではないのか?

「防護服なしのエフイチ散歩」でもしてみて、眼を覚ましてはいかがだろうか?

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2013/03/10

本物のオスプレイ頭上を飛ぶ

朝、こんと散歩していたら、何かをぶら下げた大きな鳥が頭上を飛んで行った。
最初はトビがフナでも掴んでいるのかと思ったが、どうも様子が違う。

魚を縦に、つまり頭が進行方向を向くように持っているのだ。

このことに気付いてからよく見ると、翼の先端の風切羽を開いていないし、色は白っぽいし、どうやらトビでなく、ミサゴのようだ。
トビよりも一回り大きなワシタカだから、持っている魚もフナではなくコイかも知れない。

とにかく、ばさばさと翼をはためかせ、魚を魚雷のようにぶら下げて、ミサゴは飛び去っていった。

ミサゴの英名は osprey である。
この本物のオスプレイは、墜落することも何かを落とすこともなく、何の迷惑もかけずに飛んで行った。

いずれキャンプ富士にやってくる海兵隊のオスプレイ輸送機は、何の迷惑もかけずにウチの上空も飛ぶだろうか。

今日、3月10日で東京大空襲から68年になる。
日本の上空を米軍機が予告なく飛ぶ状況は、変わらないのか。

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2013/03/03

Evernoteの不審侵入対策

昨日、Evernote のノートを更新しようとしたら、通信エラーで更新できなかった。
なにかトラブルがあったのかなぁ、と Evernote の Twitter を見たら、不審な侵入があったため、全ユーザのパスワード初期化した!とのこと。
思い切ったことをするもんだ。

まぁ対策だから仕方ないか。

PCから Evernote のサイトにログインして、新しいパスワードを登録。
その後、スマートフォンで新しいパスワードを入力したのだが、アクセスできない。
サインアウトして、サインインし直したら、同期中に失敗する。

アプリケーションも更新しろ、と指示があったことを思い出し、タブレットでアプリケーションを更新してから同期したら、うまくいった。

スマートフォンでも、アプリケーションを更新して、同期。

だが、どうもサインアウトしたときに、ロ―カルだけに保存されていたノートは消えてしまったようだ。
まぁ、ゆうべ同期ができないことに気づいて、利用を控えていたので、消えたのは今朝の思い付き1件だけのはずだ。

1件だけだと思うのだが、自信がない。
Evernote に入力すると、安心しちゃって、忘れちゃうのだ。

いやあ、攻撃をくらってパスワードが盗まれるとは、やっぱりクラウドにはリスクがあるなあ。
そのリスクを承知で使わないとなぁ。

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閉じた目の中で星を見る

日々の暮らしに追われているうちに3月になり、NHKの深夜には震災の検証ドキュメンタリーが放送されている。
「安全が確認できれば再稼働」なんて公言しちゃう御仁は、いったいどれだけ無責任で平和ボケなのか、呆れてしまう。

それはまた別の機会に怒るとして。

昨日、しつこい偏頭痛に襲われて、午後を寝て過ごした。
今回は閃輝暗点などの前駆症状はなかったが、朝刊が読みづらかったので視野の障害は始まっていたのかも知れない。

夕方にはかなり軽くなったが、目を閉じていると幻覚が見える。
幻覚と言っても具体的な物体(ピンクの象とか小さいおじさんとか)ではなく、明滅する光であったり、縁の輝く雲のようなモノだったり、星のように流れる輝点である。
ウチの前の道を走る車の音に合わせて動いたりするので、共感覚みたいなことも起こっているのだろう。

明滅する光は、よく見るとすばやく変化する文字のようにも見える。
昔のネオン管か電卓のピクセルの目立つ英数字の一部のようだ。
面白いのでアニメーションを作って再現してみようか、などと思う。

……という具合で、夕方には急激に動かなければ痛みはあまり感じず、目の中に浮かぶものを楽しむ余裕も出てきた。
もちろん、本当は目の中に光が発生しているのではなく、脳の視覚野の神経細胞がランダムに発火したものである。

カミさんに、そういう幻覚を見たことがあるかを聞いてみたら、子供の頃に頭がくらくらしたときに見たことがあるが、思春期以降はないという。
マンガなどで頭の周囲を星が飛び回る描写も、そういう表現であって実際に星が飛ぶわけではないと思っていたという。

いやいや、飛ぶのだよ。
ワシには、光が飛ぶのが見えるのだ。
そういう幻覚が見えやすい体質というものがあるのだろうか。
偏頭痛持ちは幻覚を見やすいというから、あり得るかなぁ。
「神が降臨した」とか「天使を見た」とかいった宗教的体験も、こういう幻覚のことなのかも知れない。
もちろん、本当は自分の外側の輝かしいものが降りてきたのではなく、自分の脳の視覚野の神経細胞がランダムに発火したものなのである。

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