« 輝けるもの | トップページ | その話はファンタジーではないのか? »

2013/01/24

シイタケ養殖?

昨日の話からなんとなく続く。
四半世紀以上の昔、ワシが受験した「国立大学一期校」は、東京水産大学水産学部増殖学科だった。
当時、国立大学の入試には一期と二期があり、計2校受けることができたのだ。
ちなみに、当時はセンター試験もその前の共通一次もなく、大学入試は一発勝負だった。

それはさておき。
増殖(水産増殖)とは、生物の繁殖率や生存率を高め、収穫量を増やすことである。
当然、環境保全の考え方も含まれるため、そのあたりに興味があったのだ。

ちなみに(2回目)、最初(卵)から最後(収穫物)まで個人や団体が所有権を明らかにできる場合を「養殖」という。
卵から少し育てて海や川に放し、成長した魚などを収穫する場合は「栽培漁業」などと呼ばれることもある。

ふつう「栽培」は植物に使う言葉なので違和感があるが、要するに「養殖」と区別するための便利な使い方ということだ。

そこで思い付いたのだが、厳密にいうと「シイタケ栽培」というのは変である。
なぜなら、シイタケは植物ではないからだ。

シイタケを含むキノコや、カビなどの「菌類」は、生物学上の分類は植物ではない。
光合成による物質生産を行わず、植物や動物から栄養分を奪うので、生理生態学的には動物に近い。

このように、シイタケは植物じゃなくて、むしろ動物に近いのだから、「栽培」じゃなくて「養殖」というべきではないか?

「シイタケ養殖」
ホダ木の並ぶ「シイタケ養殖場」
……やっぱり、変な感じだなぁ。

ちなみに(3回目)、どういうわけか、キノコはセシウムをため込みやすいのだそうだ。
一昨年は、福島第一原子力発電所から遠く離れた伊豆の山中でも、「シイタケ養殖場」で収穫されたシイタケから、ウランの核分裂によって生成される放射性セシウムが検出された。

環境中に放出された放射性同位元素の影響について、ヒト(動物の一種)はどれほどの知見を持っているのだろうか、などと毎日考えて、疲れて寝てしまうのだった。

|

« 輝けるもの | トップページ | その話はファンタジーではないのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シイタケ養殖?:

« 輝けるもの | トップページ | その話はファンタジーではないのか? »