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2012/10/01

月下の散歩(3)と2色覚

昨日9月30日、台風17号の接近に伴い東海道線が運休し、なんとか小田原で新幹線に乗り換えて帰ってきた、その夜。
11時ごろ外へ出ると、風は強かったが雨は止んでいた。

満月がこうこうと輝き、飛び去っていく雲を白く縁取る。
その月に照らされているので、懐中電灯なしで散歩に出た。

こんは外でないとオシッコができないので、台風が迫ってきて通り過ぎるまで、ずっと我慢していたのだ。

こんと夜の散歩に出るようになって改めて思うのだが、月の明かりは結構明るい。
そして、月明かりの下を歩くのはとても楽しい。

しかし、色がない。
ほとんどモノクロームで、街灯が近くでは黄色や青がわかるだけだ。

夜行性の動物にとって、赤や緑を明瞭に区別できるような色覚を発達させるのは無駄なことなのだ。
……というわけで、中生代に夜行性の小動物として進化した哺乳類は、赤い光に対応する視覚センサーを失った。
それから数千万年後の現在も、ほとんどの哺乳類は青と緑の光に対応する2種類のセンサーを持つ2色覚型である。

ヒトのさまざまな色覚タイプをシミュレーションできるアプリ「色のシミュレータ」を使って、茂みの中にいるこんを撮ってみた。
上がC型(一般型)、下がP型(1型2色覚)である。

Img_20120908s

多くの野生哺乳類の体色が褐色なのは、2色覚の捕食者や被食者にとって保護色となるからかも知れない。

次に、アレチウリの茂みの中のヒガンバナ。

Img_20120926s

同じく上がC型(一般型)、下がP型(1型2色覚)である。

樹上生活を行うサルが突然変異により獲得した赤い光に対応する視覚センサーにより、C型のヒト(3色覚)は赤と緑の識別ができる。
ヒガンバナの赤い色は昆虫に蜜源を示すマーカーだが、昆虫だけでなく、鳥やサル(大多数のヒトを含む)にもその存在を示しているのだ。

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