« 非科学的な、あまりに非科学的な | トップページ | 夏のナツアカネ »

2012/08/06

パブリックコメント

世界で初めて核兵器が民間人の頭上で炸裂した日から67年目、内閣官房国家戦略室の「エネルギー・環境に関する選択肢」へのパブリックコメントを投稿。
まぁ、これが入り口からしてわかりにくいこと。
結局、WWFなどの環境保護団体のサイトからたどることとなった。
意見はFAXや郵送、Webで受け付けていたので、Webフォームを選択。

--------
概要(100字以内)
ゼロシナリオを支持します。ただし原子力比率をゼロと
する期限は可能な限り早期とします。また再生可能エネ
ルギーの比率を高め、節電技術を向上させることにより
、化石燃料比率をシナリオより下げる努力を要します。

意見とその理由
自然災害のみならず、テロや操作ミスなどの人的災害による大事故の危険をはらむ原子力は、可能な限り早期にすべて廃炉にすべきと考えます。これにより、使用済み核燃料などの放射性廃棄物が増え続けることも防ぎます。放射性廃棄物の処理については今後さらに議論が必要ですが、子供たちの将来と環境を考えれば、まず、その廃棄物を増やさないようにすること、つまり原子力発電をやめることが先決でしょう。
原子力発電による発電量を補うには、再生可能エネルギーの開発・利用を促進します。再生可能エネルギーは、これまで、不安定で火力や原子力の代替とはなり得ないと言われてきました。しかしそれは、原子力発電が優先されてきた結果のように見えます。
マイクロ水力発電やバイオマス発電などの小規模発電、それらと蓄電システムを結び、電力の安定供給を実現するスマートグリッドの研究も、より促進していく必要があるでしょう。省エネルギーや節電技術と併せて、これらはコストを押し上げる要因と見るのではなく、チャレンジングな課題ととるべきです。
納税者の立場から言わせてもらえれば、核燃料サイクルなどという画餅に費やされた国家予算が、持続的なエネルギーの開発に投入されていたら、このような危機的な状況に陥ることはなかったのではないか、という思いもあります。
選挙で代表を選ぶ現在の日本の間接民主制だけで、本当に民意が国策に反映され得るのか、疑問があります。パブリックコメントなどで表明された民意を確実に受け取り、エネルギー政策に反映されることを望みます。
--------

……とまぁ、こんな具合。
もっといろいろ書きたいことはあったが、抑えに抑えた。
このブログに書いているような具合にまくし立てたのでは、敵意をあおるだけのようなものだからね。

ちなみに、原発ゼロシナリオでは化石燃料比率が現状程度、節電は対2010年比で1割程度として、電力料金が2倍近くなると試算している。
コジェネやバイオマス発電を推進すれば化石燃料比率はもっと下げられるだろう。
節電は2011年夏の実績で、すでに対2010年比で1割以上になっているのではあるまいか。
……という具合に考えると、電力料金2倍という試算は、ゼロシナリオを選びにくくする策略では、という邪推がしたくなる。

ここでゼロシナリオを選ばず、原発即時廃炉、早急な再生可能エネルギー転換を促す「第4のシナリオ」を提案することは、得策かどうかはよくわからない。
「その他」に分類されてしまうのはイヤなので、ワシは「ゼロシナリオを支持ずる」としておいたのだ。

じつは、次のような文を書きかけたものの、これでは国家戦略室の皆さんには通じないかもなぁ、と思ってやめた。
見えない相手に意見を述べるのは難しいものだ。

--------
自宅二階の窓からは富士山が見る。東に目を転ずれば箱根の山並みが、南には伊豆の山々が見える。
そのどれもが火山であり、次にいつ噴火するかは、わからない。100年後かも知れないし、明日かも知れない。1時間以内、と言われても不思議ではない。
伊豆半島はフィリピン海プレートの上にあり、そのフィリピン海プレートは、今もじわじわとユーラシアプレートの下に潜り込んでいる。ユーラシアプレートに蓄えられたエネルギーはマグマを生む熱源であり、一挙に解放されれば大地震と大津波をもたらすだろう。
しかしもちろん、これはワシの住む地域だけの問題ではない。
東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震は、北米プレートに太平洋プレートが潜り込んでいる領域で起きた。プレートの境界に位置しているこの列島のどこに住んでいても、火山活動と地震に襲われるリスクは、避けることができないのだ。いかにその被害を小さくするか、そこから立ち直るかを考えるである。
このような立地に、災害時に制御不能となる原子力発電所を建設・稼働させることは、リスクを軽視していると言わざるを得ない。
これに加えて、テロや操作ミスなどの人災を防ぎ得るのか、放射性廃棄物をどうするのか……。

大気圏内で大規模な核反応を利用しようなんて考えるのは、もうやめようよ。

|

« 非科学的な、あまりに非科学的な | トップページ | 夏のナツアカネ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パブリックコメント:

« 非科学的な、あまりに非科学的な | トップページ | 夏のナツアカネ »