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2012/08/31

32万分の1と、33分の 1

南海巨大地震の発生による死者数は、最大で32万人にのぼるという。
震度7の地震と津波に襲われるリスクがある地域に住む以上、自分自身や家族がその32万人のうちの一人になる可能性は、ゼロではない。

家具の転倒を防ぐ努力、二階の本の重みを取り除く努力は続けているが、震度7では、このボロ家は倒壊するだろうか。
ウチの建っている造成地は崩れたりしないだろうか。

ウチまでは津波はこないことは確認済みだ。
しかし、ワシが遊びや仕事の都合で海の近くに居るときに地震が発生し、津波に遭遇するかも知れない。

32万人のうち、静岡県の死者は11万人である。
静岡県の人口は370万人だから、そのうち11万人は約3%である。
静岡県民の33人に一人が死ぬかも知れない、ということになるのだ。

ウチは四人家族だから、家族の誰かが命を失う確率は約12%となる。
これは恐るべき割合だ。
もっと真剣にサバイバルする方法を考えなくてはならないなぁ……。

なんてことを考えていたら、津波注意報のサイレンと緊急放送が入った。
フィリピン付近でマグニチュード7.6の地震が発生し、2〜3時間後に50cm程度の津波が予想されるという。

遠方の地震であるから、津波は小さく、到達まで時間がかかる。
なんとか、大地震の予兆を発生の10分でも20分でも前に察知することはできないものだろうか。
少しでも「前」に知ることができれば、33分の1の確率をゼロに近いところに持っていけるだろうに。

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2012/08/26

蜘蛛の意図

朝晩の風が涼しく、よく眠れる季節になった。

午前中、ひさびさにこんをシャワーして、午後はシェスタの後、庭の草取り。

前回……一ヶ月ほど前には草刈り機を使ったが、今回はメヒシバなどが広がってきたので手で抜くことにした。

日中、カツラの木にはざっと見ただけで8匹もクマゼミとアブラゼミが止まっていた。
そのカツラの木の根元の草を抜いていると、クマゼミの死骸が落ちていた。
それも5匹も。

死骸といっても外骨格だけが残った「ヌケガラ」であるから、気持ち悪くも何ともない。
季節の変わり目を感じて、もの悲しいだけである。

さて二週間前、オニグモクマゼミを捕食するところを見た。
その後、クモはクマゼミの死骸をそのまま枝に吊り上げて置いたままにしている。

いったいクモは、ヌケガラを吊るしたままにしておいて、どうするつもりだったのだろう。
蜘蛛の糸、じゃない、蜘蛛の意図がどこにあるのか、まったくわからないのだった。

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2012/08/12

こん7歳の誕生日

こんが7歳になった。

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イヌの7歳はヒトに換算すると44歳だそうである(イヌとヒトの年齢換算表参照)。

つまり中高年の「シニア犬」となるわけで、食物などに気を遣わなくてはならない。

とはいえ今日は誕生日。
夕食の牛肉を分けてあげたら、あっという間に平らげていた。

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2012/08/09

キュリオシティのイケてないところ

2012年8月6日、NASAの火星探査機キュリオシティが火星に軟着陸した。

ジェットで減速する母船から6輪の探査機を吊り降ろすという、見るからに難しそうな操作を無人でやってのけたのだ。

そのあたりの困難さは、「恐怖の7分間」(Curiosity's Seven Minutes of Terror)というNASAの動画に示されている。

この動画を見た後、現地時間8月5日の管制室の様子と想定CGを交互に示した「Curiosity Has Landed」を見れば、NASAの技術者/科学者たちの喜びがよくわかるというものだ。

無人探査機、要するにロボットが自力で困難なミッションを達成する様子は感動的である。
ワシはどうしても、キュリオシティを切り離した後、どこへともなく飛び去ってしまった母船が気になって仕方がない。
脇役が好きで、脇役のその後の人生(?)が気になるのである。

それはさておき、火星の生命探査を目標に掲げるキュリオシティ(好奇心)に関して、どうにもイケてないなぁ、と思うところがある。

それは、プルトニウムを熱源とする原子力電池で駆動していることだ。

火星の砂嵐はすさまじいので、先代の探査機オポチュニティーは太陽電池が砂に覆われて機能不全に陥ることがたびたびあった。
だから原子力電池のほうが後半で長期にわたる活動に適している、という理屈はわかる。

だが、放射線源を火星に持ち込んだことは、いただけない。

金星の有人探査(当時金星はいまわかっているほどの地獄ではないと考えられていたのだ)を描いたクラークの短編SFを思い出す。
金星表面で食事をした宇宙飛行士たちが、弁当のカスを置き去りにしてしまう。
そのカスについていたバクテリアによって、金星の土着の生命が絶滅してしまう……という話。

火星の生命を探査しに行ったキュリオシティが、自らの動力源によって火星の生命に悪影響を及ぼす、なんてことはないだろうか?

プルトニウム爆弾によって長崎が壊滅してから67年、プルトニウムを溜め込んでいる日本に住んでいて、そんなことを思うのだ。

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2012/08/07

夏のナツアカネ

トンボが庭を通過する季節になった。
ナツアカネはしばらく滞在して、薮蚊を食って腹ごしらえをしていったようだ。
まだ赤くない、夏のナツアカネ。
山へ行って秋に帰って来たときには、真っ赤になっているはずだ。

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オニヤンマも通過していったが、あっという間に通り抜けていったので、撮影できず。

その代わり、トカゲがミミズを引きずり出して食べる様子を撮影した。

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トカゲを人間のサイズにしたら、ミミズは長さ1メートルを超える大ウナギのようなものか。
その大ウナギを二匹丸呑み……って、すごいなトカゲ。

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2012/08/06

パブリックコメント

世界で初めて核兵器が民間人の頭上で炸裂した日から67年目、内閣官房国家戦略室の「エネルギー・環境に関する選択肢」へのパブリックコメントを投稿。
まぁ、これが入り口からしてわかりにくいこと。
結局、WWFなどの環境保護団体のサイトからたどることとなった。
意見はFAXや郵送、Webで受け付けていたので、Webフォームを選択。

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概要(100字以内)
ゼロシナリオを支持します。ただし原子力比率をゼロと
する期限は可能な限り早期とします。また再生可能エネ
ルギーの比率を高め、節電技術を向上させることにより
、化石燃料比率をシナリオより下げる努力を要します。

意見とその理由
自然災害のみならず、テロや操作ミスなどの人的災害による大事故の危険をはらむ原子力は、可能な限り早期にすべて廃炉にすべきと考えます。これにより、使用済み核燃料などの放射性廃棄物が増え続けることも防ぎます。放射性廃棄物の処理については今後さらに議論が必要ですが、子供たちの将来と環境を考えれば、まず、その廃棄物を増やさないようにすること、つまり原子力発電をやめることが先決でしょう。
原子力発電による発電量を補うには、再生可能エネルギーの開発・利用を促進します。再生可能エネルギーは、これまで、不安定で火力や原子力の代替とはなり得ないと言われてきました。しかしそれは、原子力発電が優先されてきた結果のように見えます。
マイクロ水力発電やバイオマス発電などの小規模発電、それらと蓄電システムを結び、電力の安定供給を実現するスマートグリッドの研究も、より促進していく必要があるでしょう。省エネルギーや節電技術と併せて、これらはコストを押し上げる要因と見るのではなく、チャレンジングな課題ととるべきです。
納税者の立場から言わせてもらえれば、核燃料サイクルなどという画餅に費やされた国家予算が、持続的なエネルギーの開発に投入されていたら、このような危機的な状況に陥ることはなかったのではないか、という思いもあります。
選挙で代表を選ぶ現在の日本の間接民主制だけで、本当に民意が国策に反映され得るのか、疑問があります。パブリックコメントなどで表明された民意を確実に受け取り、エネルギー政策に反映されることを望みます。
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……とまぁ、こんな具合。
もっといろいろ書きたいことはあったが、抑えに抑えた。
このブログに書いているような具合にまくし立てたのでは、敵意をあおるだけのようなものだからね。

ちなみに、原発ゼロシナリオでは化石燃料比率が現状程度、節電は対2010年比で1割程度として、電力料金が2倍近くなると試算している。
コジェネやバイオマス発電を推進すれば化石燃料比率はもっと下げられるだろう。
節電は2011年夏の実績で、すでに対2010年比で1割以上になっているのではあるまいか。
……という具合に考えると、電力料金2倍という試算は、ゼロシナリオを選びにくくする策略では、という邪推がしたくなる。

ここでゼロシナリオを選ばず、原発即時廃炉、早急な再生可能エネルギー転換を促す「第4のシナリオ」を提案することは、得策かどうかはよくわからない。
「その他」に分類されてしまうのはイヤなので、ワシは「ゼロシナリオを支持ずる」としておいたのだ。

じつは、次のような文を書きかけたものの、これでは国家戦略室の皆さんには通じないかもなぁ、と思ってやめた。
見えない相手に意見を述べるのは難しいものだ。

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自宅二階の窓からは富士山が見る。東に目を転ずれば箱根の山並みが、南には伊豆の山々が見える。
そのどれもが火山であり、次にいつ噴火するかは、わからない。100年後かも知れないし、明日かも知れない。1時間以内、と言われても不思議ではない。
伊豆半島はフィリピン海プレートの上にあり、そのフィリピン海プレートは、今もじわじわとユーラシアプレートの下に潜り込んでいる。ユーラシアプレートに蓄えられたエネルギーはマグマを生む熱源であり、一挙に解放されれば大地震と大津波をもたらすだろう。
しかしもちろん、これはワシの住む地域だけの問題ではない。
東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震は、北米プレートに太平洋プレートが潜り込んでいる領域で起きた。プレートの境界に位置しているこの列島のどこに住んでいても、火山活動と地震に襲われるリスクは、避けることができないのだ。いかにその被害を小さくするか、そこから立ち直るかを考えるである。
このような立地に、災害時に制御不能となる原子力発電所を建設・稼働させることは、リスクを軽視していると言わざるを得ない。
これに加えて、テロや操作ミスなどの人災を防ぎ得るのか、放射性廃棄物をどうするのか……。

大気圏内で大規模な核反応を利用しようなんて考えるのは、もうやめようよ。

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2012/08/01

非科学的な、あまりに非科学的な

いまだにこんなことを言う人がいるのか、と呆れた。
「福島の原発事故では、放射線の直接の影響で死んだ人はいない」

おいおい、そんなら、タバコを吸ってニコチンの直接の影響で死んだ人もいないんじゃないか?
2〜3本食えばニコチン中毒で死ぬが、煙にして吸えばなかなか死なない。
もちろん、長期的には(ニコチンではなく)タールなどの影響でガンになるリスクが増加する。
ひょっとすると、フィルター越しに煙を吸っている喫煙者よりも、喫煙者と同居している子供のほうが、ガンになるリスクが高いかもしれない。

事故で放出された放射性物質も、同様に長期的なリスク、とくに子供への影響が懸念される。
それなのに、「死んだ人はいない」だと?

低レベル放射線の長期的な影響や、食物を通して摂取された放射性物質による内部被爆の影響については、充分な知見は得られていない(ヒロシマ・ナガサキの被爆者のデータはあるはずだが、それを原子力災害に役立てる発想はなかったのだろうか)。

それに、原子力発電の危険性は、事故で漏れた放射線の直接の影響だけではない。
津波のがれきに埋もれ救助を待ちながら死んだ人、避難地区の病院から移送中に亡くなった入院患者、ふるさとを追われ生活の希望を奪われて自ら命を絶った人たちは、原発事故の犠牲者ではないのか?

リスクは地震や津波だけではない。
ウラン鉱山での環境汚染、使用済み核燃料の超長期にわたる保管、原子炉・燃料運搬船・保管施設へのテロの危機、そして人為的な操作ミス。
そのへんのことを全部無視して、なぜ「安全だ」と言い切れるのか。

大気圏内で連続的で大規模な核分裂反応を起こそうということ自体、非科学的ではないかと思うのだが(個人の感想です)。

「原子炉建屋から海に漏れた放射性物質は薄まる」なんて発言もあったね。
水俣病の原因である水銀を含む工業廃液に関しても、同じような話を聞いたような気がする。
何十年も昔だが。
まったく、「御用学者には学習能力がないのか」と言いたくなるね。

そういえば、御用学者の皆さんは、「千年に一度」の科学的な意味が解っているだろうか。
千年に一度の大震災、大津波が襲来した後、「これから千年は大丈夫」なわけではない。

プレートに歪みのエネルギーが蓄積するには時間がかかるから、そのエネルギーが解放された後、再び蓄積するには時間がかかる。
だが、ゼロリセットされたと、誰が解る?
残念ながら(地震学者の皆さんが認めているとおり)現在の科学では、巨大地震のメカニズムは解明されていないのだ。
だから、「千年に一度」の大地震が数年後にふたたびやってくる可能性もあるわけだ。

短期的には、あるいはサンプル数が少ないときには「平均」にあまり意味はない(統計学では常識だがね)。
サイコロの1の目が出る確率は六分の一だが、二回連続で1の目が出ることだってある。
「千年に一度」の大地震が短期間に連続して起こることはないと、誰が科学的に証明できる?

大飯原子力発電所の原子炉の下の断層についても、非科学的な発言をいっぱい聞いた。
断層かどうか断定できないので、調査すべきかどうか検討する、っていうのはナニ?
断層かどうか断定できないなら、当然、調査するのが唯一科学的な方法だろう。

もちろん、調査方法には充分に注意する必要がある。
科学において嘘をつくのに最も適した方法は、サンプリングを誤魔化すことだからだ。

誤ったデータからは、誤った結果しか得られない。
それを逆手にとって、都合の良い結果を導くべく、サンプリングを誤魔化して都合の良いデータを得ること、または都合の悪いデータを捨て去ることは、「非科学的な科学者」の常套手段だ。

このような誤魔化しを防ぐには、何度も繰り返し、立場の異なる専門家が調査する必要がある。

「前にやったから大丈夫。もう一度やる必要なんてない」なんていう言いぐさは、いじめが露見するのを恐れるいじめっ子と同じレベルの非科学性ではないかね?

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